キャッシュプラグインとしてはWP Fastest Cacheはとても使いやすいです。
使ってみてかなり気に入ったので前回、その使い方について書きました。
ただ、上記の内容はWP Fastest Cacheの無料版の使い方です。
無料版では、モバイルでのページキャッシュ生成などができなかったので、全機能を使ってみたくなり、プレミアム版(有料版)を購入して使用してみました。
目次
無料版と有料版の違い
WP Fastest Cacheの有料版では、無料版では使えなかった以下の機能が使えるようになります。
基本設定
- モバイルテーマ:モバイルテーマのキャッシュを作成する
- HTML の圧縮プラス:HTML を強力に圧縮してページサイズを小さくする
- Minify Css Plus:More powerful minify css(強力なCSS縮小化、多分CSSスプライト?)
- Minify Js:You can decrease the size of js files(JavaScriptの縮小化)
- JS の結合プラス:JavaScript ファイルを結合してHTTPリクエスト数を減らす (footer)
モバイルページキャッシュの生成
個人的に、この中でメインの機能は、モバイル用のページキャッシュを生成できる「モバイルテーマ」機能だと思います。有料版の機能で、サーバーのCPU負荷を最も減らす効果があるのは、この機能だと思います。
リソースの縮小化や結合など
その他は、ファイルサイズを圧縮して、転送量を減らしたり、HTMLリクエスト数を少なくすることにより、オーバヘッドを減らして高速化を図る機能になると思います。これらの機能は、「特に不具合が出ない場合は使った方が良い」くらいの印象。
オーバーヘッド : ある目的で処理を実行する際に,目的とは直接関係ない処理。通信プロトコルの場合,データを送受信することが本来の目的だが,アドレス処理や転送処理のためにヘッダーが必要。これがオーバーヘッドである。[出典:ITpro]
ただ、HTMLやCSS、JavaScript系の縮小や結合するなら、Autoptimizeプラグイン等でも代用できます。
ただ、こういったリソースファイルの縮小機能などは、利用すると、スクリプトなどが正常動作しなくなる可能性もある機能なので注意が必要です。
正常動作しないようなら「よほど高速化に気合いを入れたい」とか「ツールのスコアを上げたい」とかでもない限りは無効にしておいても、そこまで問題ないと思います。
キャッシュの統計
「キャッシュの削除」タブにある「キャッシュの統計」が見られるようになります。
パソコン、モバイルで、「どれだけのページでキャッシュが作成されているか?とそのサイズ」を見ることができます。
加えて、CSS/jsファイルの生成キャッシュ数とサイズを見ることができます。
画像最適化ツール
「画像の最適化」タブにある「画像最適化ツール」が使えるようになります。
これは、JPEGを圧縮することによって、ファイルサイズを小さくする機能です。
ただ、ここら辺もEWWW Image Optimizerプラグイン等で代替できるものではあると思います。WP Fastest Cacheは、JPEGしか圧縮できないけど、EWWWは、PNGも圧縮できますし。
有料版を導入する意義
僕の個人的な意見ではありますが、有料版を導入する意義は、「モバイルのページキャッシュを手軽に作成してサーバーのCPU負荷を減らす」ことだと思います。
「多少設定が難しくても無料でモバイルページキャッシュの生成まで行いたい」なんて場合は、W3 Total Cacheの使用がおすすめです。
WP Fastest Cache有料版の登録方法
有料版こと、WP Fastest Cache Premiumを利用するには、登録作業が必要です。
購入手続き画面に移動する
まずは、管理画面の「WP Fastest Cache」メニューをクリックします。
次に、「WP Fastest Cacheの設定」画面で「プレミアム」タブをクリックします。
次に「Buy(購入)」ボタンをクリックします。
ちなみに値段は39.99$です。1ドル115円換算で、4600円ぐらいです。
PayPalでの支払い手続き
「Buy」ボタンを押すと、PayPalで購入手続きが行えます。
既にアカウントを持っている場合は「PayPalアカウントから支払う」をクリックし購入手続きを行うだけです。
PayPalアカウントを持っていない場合は、住所氏名やクレジットカード情報の入力が必要です。
僕は、PayPalアカウントを持っているので、数クリックで購入確認画面まで行きました。
上記の部分に、「日本円での値段」などが出るのでチェックしてください。
注文が完了すると以下のような表示されます。
WP Fastest Cache Premiumのダウンロード
これで、有料版がダウンロードできるようになりました。
先程と同様Wordpress管理画面のメニューから「WP Fastest Cacheの設定」を表示させて「プレミアム」タブをクリックします。
「プレミアム」タブが表示されたら、「Download」ボタンをクリックします。
すると、以下のようなダイアログが表示されるので「Download Now!」ボタンをクリックしてプラグインファイルをダウンロードします。
ダウンロードが終わると「wp-fastest-cache-premium.zip」というファイルが保存されます。
WP Fastest Cache Premiumのインストール
インストールは、Wordpress管理画面の「プラグイン → 新規追加」メニューを選択します。
「プラグインの追加」画面が表示されるので、設定名の横にある「プラグインのアップロード」をクリックします。
あとは、先程ダウンロードした「wp-fastest-cache-premium.zip」をドラッグ&ドロップするか、参照ボタンからファイルを選択してください。
ファイルが選択されたら、「今すぐインストール」ボタンを押してください。
インストールが完了したら「プラグインを有効化」をクリックしてください。
WP Fastest Cacheは、有料版と無料版、以下のように2つインストールされる形になります。
購入後は、以下のように「Buy(購入)」だったボタンが「Purchased(購入済み)」ボタンに変化します。
WP Fastest Cache Premiumの基本設定
購入後、WP Fastest Cacheの全機能が利用できるようになります。
個人的に、5000円近く払っても利用したかったのは、以下の「モバイルキャッシュの生成」機能です。
5000円と聞くと、値段が高く感じるかもしれません。けれど月額料金などで、ちょこちょこ取られていくよりは1回支払えば、ずっと使えるほうがありがたいです。
まとめ
WP Fastest Cacheは、他のページキャッシュプラグインと比較して、あまりトラブルも聞かないうえに、扱いやすいです。
そして、1回支払えば、モバイルキャッシュ機能を利用できるようになるという料金設定も、個人的には良心的なように思います。モバイルのページキャッシュが必要なサイトが、5000円の収入がないはずはないだろうし。
というわけで「手軽にモバイルキャッシュ機能を使いたい」なんて場合は、WP Fastest Cache Premiumという選択もありだと思います。
どうしても、様々なキャッシュ機能を無料で利用したいという場合は、以下のW3 Total Cacheを利用してください。
プラグイン WP Fastest Cache
Simplicity、ありがたく使わせていただいております。
「WP Fastest Cache」について少し質問させていただきたいです。
「WP Fastest Cache」の有料版を購入してモバイルのキャッシュ生成を有効にしてみたのですが、うまく表示されませんでした。
端末はiphone4で確認してみたのですが、表示されたのはおそらくタブレットで表示される内容でしょうか・・・
普段のスマホのレイアウトと違うものが表示されました。
設定を有効にしたあとにキャッシュのクリアもしてみたのですが、うまく表示されずに困っています。
お手すきのときで構いませんので、お知恵を拝借できれば幸いです。