WordPressは、管理画面の「外観→テーマの編集」からテーマを手軽にカスタマイズできます。
この方法は、簡単にカスタマイズを始められるのは良いのですが、サーバー上にあるファイルを直接編集してしまうことと同じです。
ですので、PHPコード文法を1文字でも間違ってしまうと、画面上にエラーメッセージが出たり、最悪画面が真っ白になって、何も表示されなくなってしまいます。
原因がわからず、復旧に時間がかかれば、サイトの収益に影響も出るかと思います。
ですので、上記のような「サーバー上にあるテンプレートファイルを直接編集する方法」はあまりおすすめではありません。
では、どうするのが望ましいかというと、「ローカル上でファイル編集をし、ローカルの動作環境でテスト後、テーマを適用」するという形だと思います。
というわけで、以下では個人的にお勧めな「Wordpressカスタマイズ用のローカル環境の作り方」についてまとめたいと思います。
僕はWindowsを使用しているのでWindows用の設定になります。
目次
カスタマイズ環境作成方法
WordPressのローカルカスタマイズ環境を構築するには、以下の3点を行えば個人の場合は十分かと思います。
- WordPressのローカル環境をインストール
- WordPressテスト用データーのインポート
- サーバーへのアップロード環境(FTP)の構築
ローカルでテストするには、上の3点の設定が必要です。
WordPressのローカル環境をインストール
WordPressのローカル環境は、いろいろ存在します。
僕も、何個かインストールして試してきました。
けれど僕がこれまで試したものの中では、その設定の簡単さからInstant WordPressが最も手軽でおすすめです。
基本的に単にインストールするだけで、使い始めることができます。
設定方法については、以下に詳しく書いたので参照してください。
普段Wordpressを使っている人なら、5分もかからずに設定できるかと思います。
WordPressテスト用データーのインポート
Instant WordPressでローカル環境を構築したら、今度はテスト用のダミーデータをインポートします。
ダミーデーターとは、テスト用の投稿や固定ページ、コメントなどが既に設定されているデータです。
Instant WordPressをインストール時点で、簡単なダミーデーターは入っているのですが、すべて英語です。
それだけでも、十分といえば十分なのですが、日本語のダミーデータも入れておけば、何かとテーマの表示テストがはかどります。
日本語のダミーデーターは、テーマユニットテストデータ(日本語版)がおすすめです。
ダミーデーターのインポート方法は、以下に詳しく書いてあります。
これも、ダウンロードして、インポートするだけなので、作業時間で言えば5分もかからないかと思います。
サーバーへのアップロード環境の構築
あとは、サーバーからテーマファイルをダウンロードしたり、アップロード出来るようにFTP環境を構築します。
FTPの設定は、サーバー環境や、利用するソフトにより変わってくるので、こちらについては、「サーバー名 FTP」とか「サーバー名 FTPソフト名」とかで検索することをおすすめします。
僕の場合は、エックスサーバーを利用しているので、以下のような設定を行っています。
僕の場合は、セキュリティー上SFTPソフト(FTPで送受信するデータを暗号化して通信するソフト)を用いて設定しています。
とりあえず、暗号化とかは必要なく、アップロードだけできれば良い場合は以下の方法が最も手軽かと思います。
ローカルでテーマファイルを編集・テストする手順
上記までの環境設定後、ローカルでテストを行うには、以下の手順が必要かと思います。
- サーバー上で利用しているテーマのダウンロード
- ダウンロードしたテーマをローカルのテーマフォルダに移動
- テーマをエディターで編集
- ローカル環境上でテスト
- カスタマイズしたテーマをアップロード
サーバー上で利用しているテーマのダウンロード
既に、テーマをサーバー上でカスタマイズしている場合は、サーバーからテーマ(子テーマ)ファイルを入手する必要があります。
これから初めてテーマをカスタマイズする場合や、新しく子テーマを作成してカスタマイズする場合は、次の項目まで跳ばしてください。
エックスサーバーの場合は、以下の場所にテーマファイルがインストールされているかと思います。
/home/サーバーログイン名/ドメイン名/public_html/wp-content/themes
これから編集したいテーマ(子テーマ)をローカル上にドラッグ&ドロップ等でダウンロードしてください。
ダウンロードしたテーマをローカルのテーマフォルダに移動
今度は、ダウンロードしたテーマファイルをローカル環境のテーマフォルダに移動します。
Instant WordPressを利用してローカル環境構築した場合は、テーマフォルダの位置は、以下になります。
[Instant WordPressのインストールフォルダ]\iwpserver\htdocs\wordpress\wp-content\themes
デフォルトだと、以下のようなテーマが入っていると思うので、そこに先程ダウンロードしたテーマ(子テーマ)を移動します。
テーマをエディターで編集
あとは、テーマフォルダ内のテンプレートファイルを普段利用しているテキストエディターで開いて編集します。
テーマを編集するのであれば、子テーマを作成して編集した方が、後々必要となってくる手間を省くことができます。
詳しくは以下を参照してください。
ローカル環境上でテスト
あとは、ローカル環境でカスタマイズ部分が正常に動作しているかを確認します。
Instant WordPressを利用している場合は、ブラウザで以下のアドレスを開くと「ローカルWordpress環境」が開くかと思います。
http://127.0.0.1:4001/wordpress/
もし、カスタマイズコードなどにエラーがある場合は、この時点で問題に気づくことができます。
問題が出た時点で、ローカルで修正してしまえば、実際に行っているサイト運営に影響を与えることはありません。
サーバー特有のエラーが出る特殊な場合だと、エラーが出ることもあるかもしれませんが、僕はそういう場面にこれまで出くわしたことがありません。いずれにせよ、かなりのレアケースだと思います。
カスタマイズしたテーマをアップロード
最後に、カスタマイズしたテーマ(子テーマ)をフォルダごと、サーバー上のテーマフォルダ内にアップロードすれば、カスタマイズした内容が反映されます。
まとめ
WordPressのテンプレートファイルをカスタマイズする場合は、個人の場合でもこれぐらいやっておいたほうが、安全にカスタマイズできるかと思います。
その他にも、「余り実績のない新しいプラグインを試す」とか「プラグインのアップデートで不具合がないかを先に確認する」なんて時にも、テスト環境は重宝します。
とりあえず、「長い時間エラー画面だと、大きな損失が発生する」なんてサイトを運営している場合は、事前のテスト環境は必須かと思います。
はじめまして。
こんばんは。
ご質問がありご連絡させて頂きました。
貴サイトで過去記事を四角でかこっているのが当記事内にもいくつかありますが、これは何かワードプレスのプラグインを利用されているのでしょうか。
はじめてでいきなりご質問させて頂き恐縮ですが、差支えなければお教え下さいますと幸いです。
よろしくお願い致します。