VMwareで仮想マシン環境を構築してWindows XPをインストールする方法

Windows XPのデフォルト壁紙

Windowsは現在、Windows10になりました。

基本的には、OSが新しくなるほど使い勝手は良くなるものだとは思います。ただ、古いOSでないと動かないソフトなどがあったりするのも事実です。

僕も、利用しているソフトが、Windows XPでしか正常動作しないので、VMware Playerという仮想環境構築ソフトを使って、そのソフトを利用しています。

というわけで今回は、そんな「Windows XPでしか正常動作しないソフトを動かしたい」なんて場合のために、XP仮想マシンを作成する方法の紹介です。

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準備するもの

今回の仮想マシンを構築する前に、Windows XPは用意しておく必要があります。

僕は、大昔に購入したパソコンに付属していて、現在は使用していないXPを利用しています。

XPを所持していない場合は、購入する必要はあるかもしれません。

主な手順

仮想マシンを構築して、Windows XPをインストールする主な手順は以下です。

  1. VMware Playerをインストールする
  2. VMwareにWindowsXPをインストールする

手順としては、たったこれだけです。実際に行うことも、とても簡単な作業です。

VMware Playerをインストールする

まず、仮想環境を構築するには、仮想マシン構築ソフトをインストールする必要があります。

仮想マシン構築ソフトはいろいろありますが、かなり簡単に利用できる、VMware Playerが個人的にはおすすめです。

以下に、VMware Playerのインストール方法が書かれているので、手順に従ってインストールしてください。

僕は現在OSはWindows8.1を利用しています。 普通に利用するには、OSが1つあれば十分です。けれども、パソコンを長く使っている...

基本的にインストーラを起動して「次へ」をしていくだけでインストールできます。

VMwareにWindowsXPをインストールする

次にインストールしたVMware Playerに「新規仮想マシン」を構築してそこにWindowsXPをインストールします。

「仮想マシン」とかいう言葉を聞くと、かなり面倒くさそうな印象を受けるのですが、実際にやってみると結構簡単です。

まずは、Windows XPのCD-ROMをROMドライブに挿入しておいてください。

新規仮想マシンの構築

まずは、VMware Playerを起動して「新規仮想マシンの作成」をクリックしてください。

VMware Player 新規仮想マシンの作成

次に、「インストーラーディスク」を選択してWindows XPを挿入したROMドライブを選択してください。

インストーラーディスクからWindows XPを選択する

すると、「Windows XP Professionalが検出されました。」と表示されるはずです。そしたら、「次へ」ボタンを押してください。

すると、「Windowsプロダクトキー」入力エリアが表示されるので、Windowsのパッケージなどに記載されているプロダクトキーを入力してください。加えて、「フルネーム」の箇所に適当な名前を入力してください。

Windows XPのプロダクトキーを入力

仮想環境で利用するのであれば、パスワードなどは特に必要ないかと思います。

次に、「仮想マシン名」と「ファイルの保存場所」を設定します。名前も場所も、自由に設定してください。通常は、デフォルトのままでもOKです。

仮想マシンの名前と場所の設定

次に、仮想マシンのディスク容量の変更画面が表示されます。よくわからない場合は、デフォルトの推奨サイズのままでOKです。

仮想マシンのハードの構成

仮想マシン内で大きなファイルを扱ったりする場合は、ハードディスク容量が許すなら「ディスク最大サイズ」を大きめに設定すればよいかと思います。

すると、仮想マシンを作成する構成の確認画面が表示されます。良い場合は「完了」を押してください。

仮想マシンを作成する準備完了

基本的には、VMwareがデフォルトで設定する値でOKかと思いますが、メモリサイズなどを変更したい場合は、「ハードウェアをカスタマイズ」ボタンから、ある程度変更することもできます。

VMware Playerのハードウェアの変更

Windows XPのインストール

「完了」ボタンを押すと、Windows XPのセットアップが始まります。

Windows XP Professionalのセットアップが始まる

基本的に、全て自動でVMwareが設定を行ってくれるので、ひたすらインストールが終了するまで待つだけです。

途中再起動されて、画面が切り替わりますが全て自動で行われます。

VMwareでXPのインストールの途中に再起動

途中こんな画面にもなりますが、ただひたすら待ちます。SSD環境でも十数分かかるので、放置しておいてOKだと思います。

VMware PlayerでWindows XPのインストール画面

インストールの最終処理。

VMwareでックスPのインストール中インストールの最終処理

インストールが終了すると、再び再起動されます。

VMwareでWindows XPのインストール中に再び再起動される

ようこそ画面が表示されます。

VMwareでWindows XPをインストール中のようこそ画面

デスクトップが表示されたら、VMware Toolsのインストールが自動的に開始されます。

VMware PlayerにWindowsXPをインストール中にVMware Toolsが自動的にインストールされる

全てのインストールが完了すると、昔よく見たデスクトップが表示されます。

VMware PlayerにWindows XPをインストールし終わった状態

ここまで全てVMwareが自動で行ってくれるので、十数分~数十分間放置しておいてOKです。

Windows XPのライセンス認証

しばらく触っていると、タスクからポップアップでライセンス認証が促されると思うので、タスクボタンか、ポップアップをクリックしてください。

すると以下のような「Windowsのライセンス認証の手続きを行いましょう」というダイアログが表示されるので、「はい、今すぐにインターネット経由でライセンス認証の手続きを行います」にチェックを入れ「次へ」ボタンを押します。

WindowsXPライセンス認証画面1

すると、以下のようにユーザー登録をするかどうかの画面が表示されるので、「いいえ、Windowsのライセンス認証の手続きを行い、ユーザー登録は行いません」を選択して「次へ」ボタンを押します。

WindowsXPライセンス認証画面2

するとライセンス認証手続きが始まります。しばらく待ちます。

WindowsXPライセンス認証画面3

ライセンス認証が完了すると「これでWindowsのライセンス認証の手続きが完了しました。」と表示されるので「OK」ボタンを押します。

WindowsXPライセンス認証画面4

これで、ライセンス認証が完了し、Windowsがインストールされました。

まとめ

こんな感じで、仮想マシンにWindowsXPをインストールすることができます。

基本的な設定は、全てVMware Playerが行ってくれるので、基本的にデフォルトの設定状態でマウスをポチポチ進めていくと、ほとんど自動的にインストールが完了されます。

インストールに時間はかかりますが、作業時間となると5分もかからないのではないかと思います。

というわけで、「Windows XPでしか動かないソフトを、何とかして動かしたい」なんて場合や「Windows XPで動作確認したいソフトがある」なんて場合は、VMware Playerを使った仮想マシン構築は簡単で、結構おすすめです。