ここ数年で電子書籍市場が大幅に広がりました。
大小合わせるとネットでの電子書籍販売サービス数は優に20を超え、どこがどのようなサービスを行っているのか訳がわからない状態になっています。
といっても、その中で最も有名なところで言えばAmazon Kindleでしょう。豊富なタイトルに加え、ネット物販大手ですので信頼感もあります。
しかしKindleには一つ、残念なところがあります。それは、パソコンで電子書籍を読むことができないことです。米Amazonでは「Kindle for PC」というソフトがあり、パソコンでも電子書籍を読むことができるのですが、なぜか日本ではパソコンで読むことができません。これは、まだタブレットなどを持っておらず、主にパソコンでしか電子書籍を読むことのない僕にとっては大きな問題です。
しょうがないので、「Kindle以外で電子書籍を…」と考えたとき、いろいろ吟味した結果、僕はBookLiveという選択に至りました。以下では、「なぜパソコンで電子書籍を読むならBookLiveという選択に至ったか?」という経緯と理由について書きたいと思います。
photo by Bold&Blond
目次
パソコンから読める電子書籍サービス
photo by VIA Gallery
まず、パソコンから日本の書籍や漫画、雑誌が読める電子書籍サービスと言ったら、結局「BookLive」「honto」「楽天kobo」くらいしかないんですよね。他にもないことはないですが、漫画だけだったり、本のタイトル数が少なかったり、よくわからないところが運営していたり、消去法で消してたら結局先程の三つくらいしか残りませんでした。(※現在はKindleも対応しています)
この3つの中で僕は、BookLiveにしました。以下は、その主な理由3つです。
理由1 全品半額セール
photo by Thomas Hawk
僕が、電子書籍を購入するのにBookLive選んだ最大の理由はこれです。BookLiveでは、これまで2回全品半額セールをやっています。先日のセールは記事にも書きました(電子書籍ストアBookLiveにて、30時間限定全品半額セール実施中)
2014年02月07日 全25万冊分どれでも50%OFFキャンペーン
2014年03月14日 累計会員数100万人記念全作品半額キャンペーン
僕の場合前回は、1万円分で1万700円分のポイントを買いすべて使って、まとめ買いをしました。
全品半額セールは、次やるとすれば、「全電子書籍30万冊突破キャンペーン」とか「会員数150万人突破キャンペーン」とかになるのでしょうか。こればっかりは、いつになるのか、実際にやるのかわかりません。しかし、次回があることを信じて「欲しい本リスト」に購入予定の本をストックしてあります。
全品半額は、そうそうあるものではないかもしれませんが、BookLiveでは、これまでに全品とはいかないまでも半額セールを行っています。
2013年11月14日 西東社の全作品を半額キャンペーン
2013年10月01日 KADOKAWA1万冊半額キャンペーン
2013年09月06日 竹書房マンガ全作品 半額キャンペーン
他…
その他にも、常設で20~80%ぐらいの大幅値下げをしている「BookLive!ストア お買得コーナー」や日替わりの激安セールをやっているので、僕の場合何か本が読みたいと思ったら、日替わりキャンペーンページを覗いて、その中に面白そうな本があったら購入したりしています。
また、BookLiveでは時々半額クーポンが送られてきます(購入できるのは一冊だけですが)。
月々に、半額クーポンと日替わりの激安セールさえあれば、僕にとっては十分な本を購入できます。
それに、電子書籍のレンタルサービス(2日間だけレンタル)で安く読むこともできるので、1回しか読まないものはレンタルしたりしています。
※レンタル商品は、そこまで数は多くありません。
理由2 運営母体が凸版印刷グループ
photo by 凸版印刷 – Wikipedia
BookLiveの運営母体は、東証一部上場企業、国内印刷業界2強の一角の凸版印刷です。
BookLiveサイトのフッターにもこうあります。
BookLive!(ブックライブ)は、凸版印刷グループの電子書店です。
東芝、日本政策投資銀行、日本電気、三井物産の出資を受け、日本最大級の電子書籍配信サービスを行っています。
電子書籍サービスの何が怖いって、サービス終了なんですよね。電子書籍は、利用しているサービスが終了してしまうと救済措置がない限り購入した本が全て読めなくなってしまいます。これは、電子書籍を読むライセンスを購入しているのであって、電子書籍そのものを購入している訳ではないから、という理屈だそうですが利用者にとってはたまったものじゃないですね。
ですので、なるべくサービスが終了しそうにないところを選ぶ必要があります。ちなみに「楽天kobo」は、いうまでもなく楽天。「honto」はもう一つの印刷2強の一角大日本印刷グループが運営しています。ちなみにどちらも東証一部上場企業です。
なら、楽天や、hontoでもいいじゃんとなりそうですが、楽天の場合はこれまでにRabooという電子書籍サービスで購入したデータをkoboに引き継ぐことなくサービス終了した前科がありますし、ちょっと前で言えばInfoseekの無料WEBサービスをどこかに引き継ぐことなくバッサリと切り捨てたこともありました。なので、koboも採算が悪くなってくると、あっさりと切り捨てられないかという不安が残ります。
hontoに関しては、運営に関してはこちらでもよかったです。ただ、後述しますが電子書籍リーダーアプリが滅茶苦茶使いづらかったのでダメでした。
BookLiveの運営母体が、一部上場企業だったとしても、サービスが終了しないという保証はありません。実際に、ローソンの電子書籍サービス「エルパカBOOKS」が終了したりもしましたからね。ただ、全く聞いたこともないような会社や、書籍や印刷と全く関係のない企業が運営しているところよりは、生存確率が高いと思った次第です。
理由3 アプリが使いやすい
僕は、BookLive、honto、楽天koboすべてのアプリを利用しましたがBookLiveのアプリが最も使いやすかったです。
実のところ僕は、BookLiveを利用する前は、hontoを利用していて16冊も購入していたのですがアプリが余りにも遅く不安定だったため、半額セールを機にBookLiveに乗り換えました。
以下はBookLiveのアプリ「BookLive!Reader PC版」の良かったとこです。
操作が直感的で分りやすい
アプリのキャプチャを見てもらえばわかるんですが、スッキリとしたデザインで見ただけでどのように使うか分りやすいです。
機能としても申し分なく、文章のポイントに線を引くマーカー機能、しおり機能、電子書籍検索機能、ウェブ検索機能ももちろんあります。
動作が安定していて軽い
これ結構重要です。hontoのブックリーダーは本を開こうとすると書籍のコンテンツ形式(.xmdfとか.bookとか.epubみたいなの)により30秒~1分以上時間がかかることがあります。僕のパソコンが、古いとかそういうわけでなく、わりかしスペックが良い方であるにもかかわらずです。挙句の果てには、開くことができず、パソコンを再起動してくれなんて出ることも結構ありました。
それに比べて、BookLiveのリーダーは、一度ローカルにダウンロードした書籍であれば一瞬で開くことができます。動作が不安定で、落ちてしまったなんてこともこれまでありません。(追記:2014年10月時点でちょっと遅くなってきてるような。hontoよりはいいけど。)
設定が簡単
解像度が高いモニターでも楽に読めるようにフォントが手軽に変えられるようになっています。白地に黒色の文字が目に厳しい場合は、黒字に白色の文字のカラーテーマもあるので目に優しいです。僕は、ついつい夜中に電気を消してモニターで電子書籍を読むことが多いので、黒地のカラーテーマは必須機能です。(koboにも黒地のテーマあり。hontoは、1冊1冊、文字色、背景色と変更しなければいけないのでかなり面倒くさい)
もちろんタブレットやスマートフォンでも読める
僕は今のところタブレットは持っていませんが、将来購入するかもしれません。そういった時にも使えるようにモバイル用のアプリも必要です。BookLive!Readerは、AndroidやiPhone、iPad、iPod touchにもしっかりと対応しています。
キャプチャーは、Windows用のAndroidエミュレーターBlueStacksを用いて「BookLive!Reader for Android」を動かしてみたところ。
まとめ
あらためてまとめると僕がパソコンで電子書籍を読むのにBookLiveを選んだ理由は以下の3つです。
- 全品半額セールやお買得コーナーなどのキャンペーンにつられた
- 運営母体の信頼度
- アプリが使いやすい
hontoは、運営母体は良いんだけどアプリが非常に残念な作りで却下、楽天koboは、アプリはまあまあいいんだけど、運営が心配ということで却下となりました。
最初の方でも書きましたが、なにより一番の理由は、全電子書籍の全品半額セールです。これは、僕が知る限りBookLive以外いまだにどこも行っていません。やはりユーザーにとっては安さは重要ですよね。
全品半額セールや、この毎日やっている日替わり半額セールで、さらにユーザーを囲い込んで、今後さらにBookLiveサービスの発展に繋がることを祈ります。
サイト BookLive
新規登録で半額クーポンを貰う場合は以下。