僕は当ブログの98%は音声入力ソフトで書いています。
これまで主力で使用してきたのは「AmiVoice SP2」という音声入力ソフトです。
ただこのAmiVoiceは、2018年 12月31日時点で販売が終了しており、サポートも2020年3月31日で終わっています。
なので、AmiVoiceはいつの日にか使えなくなる可能性が高いです。
それ以降、
AmiVoiceの代替となる良い音声入力ソフトはないだろうか?
と思いつつ、先日Amazonを見ていたら「Voice Code」という格安の音声入力ソフトを見つけました。
ということで早速購入して試してみました。
目次
Voice Codeとは
Voice Codeとは、キーボードを使用せずマイクに声を発するだけで文字入力ができる音声入力ソフトです。
音声認識エンジンはGoogle社のものが採用されています。
これにより、音声認識エンジンの開発コストを削減できるため、安く販売できるようです。
音声入力結果がクリップボードに自動で反映されるので、「貼り付け(ペースト)」により各種アプリに入力するタイプのソフトです。
届いたVoice Code
実際に届いたVoice Codeがこちら。
パッケージを開くとこんな感じ。
パッケージ内部にライセンスキーが書かれており、利用時に入力する必要があります。
CD-ROMからVoice Codeをインストールし、ソフトを起動すると以下のようなダイアログが表示されます。
以下のような入力画面で「ライセンスキー」と「メールアドレス」を入力すると使用できるようになります。
初期設定はこれだけです。
アプリのインターフェースはこんな感じ。
使い方はこちらの動画がわかりやすいかと。
Voice Codeを使ってみた感想
実際使ってみた結果から書くと「AmiVoiceの代替品」となるほど僕にとって使い勝手が良いものではありませんでした。
理由は後に書きます。
がその前に、まずはVoice Codeのよかった点から書きたいと思います
Voice Codeのよかった点
AmiVoiceと比較してもよかった点はこちら。
- Google音声認識エンジンの精度は高い
- 事前の音声学習は必要ない
- 値段が安い
Voice Codeは、「Googleが開発した音声認識エンジン」を使用しているので、認識精度としては非常に高い能力を持っているかと思います。
これは音声学習の習熟度を増したAmiVoiceに匹敵するくらいの認識精度はあると思います。
また、昔の音声認識エンジンなら必要であった、声の学習とかも全く必要ありません。この点は楽でいいですね。
あと、値段が安いというのも気軽に試せるという点においては良いでしょう。たとえ自分に合わないものだったとしてもダメージが少ないです。
Voice Codeのイマイチだった点
AmiVoiceと比較して「いまいちここが使いづらい」と思った点がこちら。
- Google Chromeを再起動する必要がある(Chromeに入っている音声認識エンジンを使用するため)
- Voice Codeを使いながらGoogle Chromeを使用することができない
- 句読点を音声入力で(自分のタイミングで)入れることができない
- 対象のアプリに直接テキストを入力できない(クリップボードから貼り付ける必要がある)
まず、僕が普段使用しているブラウザはChromeです。
なので、Voice Codeを起動するたびにChromeを再起動させられるのが不便です。タブにより開いていたページも後から再読み込みする必要が出てきます。
加えて、Voice Codeを使用しているときは、Chromeが使用できなくなってしまいます。これが僕にとっては致命的。
つまり、Chromeで調べ物をしながら音声入力などはできません。
Voice Codeを使用しながらブラウザで調べ物をする場合は、FirefoxかEdgeを使うしかありません(メジャーブラウザーを使うならば)。これははっきりと難点といえるでしょう。
あと、Voice Codeでの音声入力は句読点が入りません。
句読点を口で発声したとしても発声した文字がそのまま入るだけです。
その代わりと言ってはなんですが、Voice Codeには「自動で句読点を付与する機能」があります。
ただこれも、完全に思ったところに句読点が付与されるわけではありません。なので多少の修正が後から必要になる可能性があります。
あと、入力内容を例えば「MicrosoftのWord」とかに貼り付けたい場合は、Wordをアクティブにして貼り付け作業(ショートカットのCtrl + V)を行うといった作業が必要になります。
このひと手間もやはり地味に面倒くさいというのはあります。
なので、Voice Codeを利用するのであれば、「Voice Codeエディター」上で文章をある程度仕上げてから「文章をすべてコピーして対象アプリに貼り付ける」という使い方が最も効率の良い使い方になるかと思います。
AmiVoiceのように「どのようなウィンドウの、どの入力欄にも直接入力できる」というものではないので注意が必要です。
なので、直接入力に慣れている場合は、やはり少し億劫に感じる部分があるかと思います。
まとめ
Voice Codeは、Googleの音声認識エンジンを使用しているということもあり、認識精度は確かに高いです。
ただ、僕の場合は、以下の理由により通常使用には採用しませんでした。
- Voice Codeを利用しているときはChromeが使用できない
- 対象アプリに直接テキスト入力ができない
とはいえ、「Chromeがメインブラウザでない人」や、「Voice Codeエディターにまとめて書いて後から貼り付けられればよい人」ならば、それなりに使える音声入力ソフトになっていると思います。