Windows上に、Linuxの仮想環境を構築する方法の紹介です。
パソコンに直接Linuxをインストールするつもりはないけど、ちょっとLinuxを利用してみたい場合などには良いかもしれません。(Linux初心者向けの設定です。)
Windowsだと、サーバー動作などが遅いので、開発環境用などにも。
目次
準備するもの
Linuxといっても、いろいろ種類がありますが、今回はCentOSを利用します。
ですので、仮想マシンにインストールするためにCentOSのISOファイルが必要です。
ISOファイルは、Download CentOSの「DVD ISO」をダウンロードします。
「DVD ISO」ボタンを押すと、以下のような画面が表示されるので、「Actual Country」あたりからISOファイルをダウンロードしてください。(どれでもOK)
今回は、コマンドで操作するものではなく、GUIでも操作できるものをインストールします。(※ターミナルなどを使えばコマンド操作もできるので、慣れないうちは、GUI込みのものが良いかも。)
ダウンロードサイズは、だいたい4GBぐらいです。
主な手順
仮想マシンを構築して、Linux(CentOS)をインストールする主な手順は以下です。
- VMware Playerをインストールする
- VMwareにCentOSをインストールする
- CentOSの初期設定
手順としては、たったこれだけです。実際に行うことも、とても簡単な作業です。
VMware Playerをインストールする
まず、仮想環境を構築するには、仮想マシン構築ソフトをインストールする必要があります。
仮想マシン構築ソフトはいろいろありますが、かなり簡単に利用できる、VMware Playerが個人的にはおすすめです。
以下に、VMware Playerのインストール方法が書かれているので、手順に従ってインストールしてください。
基本的にインストーラを起動して「次へ」をしていくだけでインストールできます。
VMwareにLinux(CentOS)をインストールする
次にインストールしたVMware Playerに「新規仮想マシン」を構築してそこにCentOSをインストールします。
「仮想マシン」と聞くと何だか面倒くさそうなんですが、やることはとても簡単です。
新規仮想マシンの構築
まずは、VMware Playerを起動して「新規仮想マシンの作成」をクリックしてください。
すると、以下のような画面が表示されるので「インストーラーディスクイメージファイル」選択して、「参照」ボタンから、先程ダウンロードしたCentOSのISOファイルを選択してください。
うまく読み込まれたら「CentOS 64ビット が検出されました。」と表示されるので「次へ」ボタンを押します。
すると、パーソナライズダイアログが表示されるので以下の情報を入力します。
- フルネーム
- ユーザー名
- パスワード
- パスワード(確認用)
ここに入力する、ユーザー名やパスワードは、テスト用なので適当な覚えやすいもので良いかと思います。
情報を入力したら、「次へ」ボタンがアクティブになるのでクリックしてください。
すると、仮想マシンの保存場所を選択するダイアログが表示されるので、「次へ」ボタンを押してください。
仮想マシンの保存場所を変更したい場合は参照ボタンから保存フォルダを選択してください。
次に、ディスク容量の指定ダイアログが表示されます。これも、基本的にデフォルトのままでOKなので「次へ」ボタンをクリックします。
Linux仮想環境で容量の多いファイルを扱う場合は、「ディスク最大サイズ」を増やした方が良いかもしれません。
「仮想マシンを作成する準備完了」画面が表示されるので、OKの場合は「完了」ボタンを押してください。
「完了」ボタンを押すとインストールが始まります。
GUI込みのCentOSなので、GUI画面でインストールが進みます。
基本的に放置しておけばインストールは終わります。
CentOSの初期設定
インストール後再起動が終わると、以下のような画面が表示されます。まずはユーザーを選択します。
次に初期設定時に登録したパスワードを入力して「Sign in」ボタンを押します。
すると、言語選択ダイアログが表示されるので「日本語」を選択して「次へ」ボタンを押してください。
「入力ソースの選択」でも「日本語」を選択してください。
すると、「コンピューターを使用する準備ができました。ここで設定したオプションは設定メニューからいつでも変更できます。」と表示されるので「Start using CentOS Linux」ボタンを押してください。
すると、以下のようなCentOSのGUI環境が手に入ります。
このままでは、まだ日本語化されていないので、「Player」→「パワー」→「ゲストを再起動」メニューからもう一度再起動します。
再起動を終えると、Linuxのメニューが日本語化されるとともに、以下のようなダイアログが表示されます。
フォルダ名を日本語名で表示させるには「名前を更新する」ボタンを押してください。
名前を更新すると、フォルダ名が日本語名になります。
コマンドで操作したい場合
慣れてきたのでコマンドで操作する練習などをしたい場合は、「アプリケーション」→「ユーティリティー」→「端末」などから行うことができます。
以下のような端末からコマンド操作することもできます。
Tera Termなどを利用すると、Windows上からTera Termのターミナルを介して、今回構築したLinux環境を操作することもできます。練習には最適です。
Linuxコマンドなどは、以下などを参照してください。
まとめ
このように、VMwareを利用すれば、Linux(CentOS)を結構手軽にインストールして使えるようになります。
これまでパソコンを使った経験がそれなりにあるのならば、GUIでいろいろ触っていれば、ある程度どういったことができるのかわかると思います。
GUIである程度掴んだところで、コマンド操作の練習なんかにも良い環境ではないかと思います。
例え、操作に失敗してシステムとかを壊してしまったとしても、新たに、仮想マシンを構築し直せば良いだけなので、思い切って何でも試せると思います。
というわけで「Linuxを使ったことがないので触ってみたい」とか「失敗しても構わないなんでも自由に試せるLinux環境が欲しい」なんて時には、このVMwareを使った方法は向いているかと思います。
同じ手順で導入したのですが
GUIではなくCUIで起動されました。
どこか間違ってるのでしょうか