昨日まで尿路結石(尿管結石)で入院してました。
入院とは言っても、結石を破砕するだけなので1泊2日の簡単なものでした。
僕は、寝たきりで運動できないせいか、腎臓に石が非常に溜まりやすいです。なので、これまでに2年に1回くらいのペースで尿路結石になっています。
普通、尿路結石になったら、飛び上がるほど痛くて、「世の中痛みの中で最高レベルのものの一つ」とも言われています。しかし、僕のような頚髄損傷だと、肩から下の感覚が全くといっていいほどないので尿管結石になっても気づかないのが困りものです。
今回は、久しぶりに尿路結石になったということで、記事の需要は置いといて「頚髄損傷が尿路結石で入院ということ」について書き残しときたいと思います。
尿路結石は、尿路系に沈着する結晶の石のこと。もしくは、その石が詰まってしまうことにより起きる症状のこと。
目次
尿管結石が発覚
脊髄損傷などで体の感覚が麻痺している場合は、尿管結石になっても気づかない場合があります。
僕のこれまでの経験だと、尿管結石に気づくパターンとして次のようなものがあります。
- 尿管が石でせき止められるため流れが悪くなったことにより菌が繁殖し腎盂腎炎になる
- 定期検診などでレントゲンやCTを撮ることで気づく
僕は今回たまたま、半年に1回の泌尿器科定期検診で尿管結石を見つけることができました。腎盂腎炎になると40度以上の熱が出て、長期入院しなければならないこともありますし、体へのダメージも凄いので定期検診で見つかったのはラッキーでした。
腎盂腎炎は、細菌感染を原因とする腎盂ならびに腎実質の炎症。臨床症状として血尿、混濁尿、膿尿、細菌尿、発熱を特徴とする。
発熱、腰背部痛、悪心、CVA叩打痛、白血球尿、細菌尿などを特徴とするが、この疾患の非常に恐ろしいところは容易に敗血症や播種性血管内凝固症候群 (DIC)、急性呼吸窮迫症候群 (ARDS) を起こすことである。
ですので、体に麻痺があって痛みがわからない場合は、最低でも半年に1回は泌尿器科に行ってレントゲンを撮ってもらうのがお勧めです。
尿管結石の前兆みたいなもの
尿管結石の痛みは全く感じないのですが、一応「これが前兆だったのかな」みたいなのはありました。これまでに何度かの尿管結石のときも同様の前兆がありました。それを以下に挙げます。
- 尿管結石になっている側の腹が痙攣する(足の痙性が激しい)
- 尿の流れが悪くなるので腎臓が腫れるせいか体がだるい
- 喉が異常に渇く
- 深く眠れない、寝付きが悪くすぐ起きてしまう
- 尿が汚れる
- 何となーーーく、本当に微妙ーーーに、お腹が痛い気がする
これまでの経験上ではこんな感じです。ただこれは、尿管結石以外のときも起こることがあるので、これだけでは結石と判断しきれないところがあります。
けれど、これらの症状がでてきたら泌尿器科検診を受けてみるのもいいのかもしれません。(あくまでも僕の症状なので、他の人がどうなのかわかりません。)
入院
入院についての流れはこんな感じです。
まず定期検診で尿路結石が発覚したら、結石を破砕するための入院の予約を取って帰ります。
入院前診察
予約の日に再びレントゲンを撮って様子を見て、結石の破砕をするかを決めます。このとき、お腹にガスが溜まりすぎていると腸を傷つける恐れがあるので中止になることもあります。
中止になると、内視鏡手術になり入院期間も最低2泊3日になってしまいます。また、泌尿器用の内視鏡設備のない病院では、別の病院に紹介されることになります。そうなるとちょっと面倒で、別の病院を外来受診して入院の日取りを決め、何日後かにまた入院するなんて面倒くさいことになってしまいます。手術も全身麻酔になるので、体へのダメージも多少はあるでしょう。
そうならないためにも、結石破砕の当日は、なるべく体にガスを溜めていない状態で診察を受けるのがベターだと思います。
(※泌尿器科の先生により判断が違うので必ずしもそうなるとは限りません。)
結石の破砕
午前中に診察を受け、問題なければ午後から破砕用の点滴を受けたあと、結石の破砕(体外衝撃波結石破砕術法)を始めます。
体外衝撃波結石破砕術法といっても、大したことはなくベッド上で仰向けに1時間ほど横になり、衝撃波ヘッド(衝撃波を発生する部分)を腰の後ろの方の結石部位に押し当て、衝撃波を何度も打って結石を破砕するだけです。どこかを切ったり、縫ったりすることはないので、体へのダメージは最も少ない方法なのだと思います。
僕は、痛みを感じないので全く痛くはなかったのです。破砕担当の看護師さんによると、普通の人の場合は、痛み止めの座薬を入れていても、少し痛がったり、大きく痛がったりと個人差があるそうです。
僕の場合は、普通にベッドに横になっているだけでした。後は医師が、レントゲンを見ながら石のある場所を設定し、衝撃波を石に向かって当てるだけです。呼吸などで、石の位置が移動するのにしっかりと衝撃波が結石に当たっているのは、医療機器の能力のたまものなんでしょう。
衝撃波は、なんかベッドの後で「はーい!はーい!はーい!」とケツをピシピシ、スパンキングしているような音がします。
結局30分ちょっと、僕の場合は3500発の衝撃波ダメージを結石に与えて戦闘終了です。終わった頃から、多少血尿が出始めます。
病室に移動
その後は、病室に移動し、止血剤などの点滴が始まります。
僕の場合はしばらくすると、血尿の色も普通の尿の色になりました。
後は一晩入院し、様子を見て次の日、特に問題がなければ退院です。
予防法
次に結石にならないための予防法も一応聞いてきました。
その方法は、
- とにかく水分を多めにとる
- よく歩く、よく運動する
僕は運動ができないので、2番は置いといて、1番は、これまでも多めに水分を取ってきているのですけど、やはり結石になるときはなりますね。やはり、日々歩いて体に振動を与えているだけでも、体に良いことなのだと思います。
まとめ
今回やはり、重要だなと感じたのは、泌尿器科の定期検診です。今回の検診で見つからずに、腎盂腎炎にでもなっていたら、1ヶ月くらいベッドに安静なんてことにもなりかねなかったので良かったです。
昔、中学生ぐらいのときは、「痛みなんてない方が怪我しても痛くないからいいんじゃね?」なんて考えたこともありましたが、痛みがないと、体の不具合に気づかないので、怖いものですね。
お久しぶりです。
c4の者ですが、僕は2年前膀胱結石をやりましたね。
白く濁った尿、導尿しても収まらない尿意、下腹部痛、血圧の乱高下などがその頃ありました…。
そしてまた今下腹部痛が…。
ちょっとタイムリーな記事で思わずコメント…。
何にしても、悪さをする前で良かったですね。