ブラウザさえあれば使えるファイル転送サービス「reep.io」が便利そうだったので紹介です。
連絡を取り合える相手であれば手軽にファイルを送れるようになっているので、大きなサイズのファイルも送ることができます。
目次
reep.ioとは
reep.ioは、2つのブラウザ間をピアツーピアで接続し、ファイル転送を可能にするサービスです。
ピアツーピア(P2P:peer to peer)とは、コンピューター同士が対等に通信を行う通信方式のことです。「サーバーとクライアント」のようにコンピューター間に上下関係がなく、対等の者(Peer、ピア)どうしが繋がるという意味です。
WebRTCテクノロジー(ビデオや音声、データをブラウザ間でやり取り可能にする規格)を利用して、ブラウザ間をダイレクトでファイル転送を行います。
なので、WebRTCに対応したブラウザからしか使えません。けれどもブラウザさえあれば利用できるので、誰でも手軽に利用することができます。
WebRTCに対応したブラウザは以下。
- パソコン
- Google Chrome 23
- Mozilla Firefox 22
- Opera 12
- Android
- Google Chrome 28 (29 から標準で有効)
- Mozilla Firefox 24
- Opera Mobile 12
全てのコミュニケーションは、SSLを用いたDTLS(インターネット上で安全にデータを送受信するための技術のひとつ)を使って暗号化され行われます。ですので、中間者攻撃の危険性も大きく減らすセキュリティーシステムになっています。
reep.ioの使い方
reep.ioの使い方は、かなり簡単です。
「送り手側」「受け取り側」双方、数クリックでファイルの受け渡し設定を行うことができます。
送り手側の操作
送り手側は、送りたいファイルを用意したら、まずreep.ioを対応Chromeなどで開きます。
すると以下のようなページが開きます。
この画面に、用意したファイルをドラッグ&ドロップします。
今回僕はテストとして、CentOS(Linux)のISOファイル(約4GB)を用意して転送してみることにしました。
ファイルをドラッグ&ドロップすると以下のようになります。
ファイルのドロップを終えると以下のように表示されるので、URL部分をコピーして、メールか何かでURLを先方(受け取る相手)に送ります。
「No Password」と書かれた部分をクリックすると
パスワードを設定して送ることもできます。
受け取り側の操作
ファイルを受け取る側は、送られてきたURLをブラウザで開きます。(個人的に推奨はGoogle Chrome)
すると、以下のようなページが開くので、「Download」ボタンを押すとダウンロードが始まります。
すると、以下のようにダウンロード処理が開始され、すべてが終わるとローカルディスクに保存ができます。
ダウンロードのスピードは、自分の環境や、相手の環境によっても変わってくると思います。
まとめ
このような感じでreep.ioは、友人や知人同士の間で大きめのファイルを送る場合は、結構役立ちそうな感じです。
reep.ioは、SSLを用いていて、一応セキュリティー性も高くなっています。ファイルを送る際にもreep.io側は「P2Pを接続する最初の部分だけしか関与しない」ともなっています。けれど一応、漏れて困るようなデータの転送には使用せず、大事なデータの場合は、ちゃんとした手段でやった方が良いかと思います。
ただ、「友人の結婚式のオープニングで流す動画を作成したので本人に見て欲しい」とか「この前撮影した写真をパスワードをかけてまとめて送りたい」なんて場合には、結構便利かもしれません。