手足の動かない障害者となり見舞いなどで貰って扱いに困ったプレゼント

プレゼント

僕は、プロフィールに書いてある通り、頚髄損傷で両手足が動きません。

そのおかげか、周りの人がいつも手助けをしてくれてとてもありがたいです。その延長で、入院中・自宅帰宅後にも、何かの足しになればと周りの友人や知人がいろいろなものを持ってきてくれて、本当に助かりました。

しかし、ほとんどのものが大変ありがたいのですが、中には少し困ったプレゼントもありました。

今回はそんなちょっと扱いに困ってしまったプレゼントの紹介です。

photo by jayneandd

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AV(ビデオ、DVD)

AVイメージ
photo by Adult area entrance in video rental shop

入院中、帰宅後にももらって困るのがコレ。寝てばかりで、暇してるだろうということから持ってきてくれる人がいます。まあ実際に暇をしているんですが、もらってもどうしようもできないのがAVです。

もしこれが、普通に療養生活をしている人になら、いいのかもしれません(?)。僕もそうだったら見ているかもしれません。ただ、僕の場合は手足が動かないので、ビデオをセットすることができません。

さすがに、看護婦さんや、母ちゃんに「顔出し!女子大生限定 マジックミラー号~」をデッキに入れてくれ、なんて頼めないから!結局、引き出しの奥底とかに置いておくことになります。

しかし、目に触れないところに置いといたからといって安心はできません。問題となるのが子供の存在。以前、友人が嫁と子供を連れて遊びに来たとき、その子供が部屋で遊んでいる最中、何かの拍子に引っ張り出してくるという事案が発生しました。

それがまた、かなりパンチの利いたタイトルで友人は大爆笑していましたが、初対面の友人の嫁はどう思っていたかはわかりません。

エロゲー

エロゲーイメージ
photo by Ryo FUKAsawa

僕はもともとゲームが好きだったのと、暇だろうということで友人が家に持ってきました。

いや、マジでヘルパーさんとかにCD-ROMに入れてもらうのが至難の技だから!というか無理だから!結局、一度もプレーしないまま見えづらい本棚の一番はじのところに置いておくことになります。(今思えば、なぜ受け取ったのか謎だけど受け取ってしまった)

しかし、人目につかないところにおいといても目ざとく見つける人というのはいるもので「〇〇君てこんなゲームやるんだー。」なんて言われる始末。

そこで「いやそれ、友達が持ってきただけだし。やってないし。」なんて言っても、本当のことだけど正直嘘臭い。

いや、僕が1回でもそれをプレイしてるなら言われても納得なんですが、1回もプレイしたこともないのに「普段エロゲやってる人」と思われるのはなんだか納得がいきません。密室で誰かが屁をこいて、自分は屁をこいていないのに「屁をこいたでしょ」と言われるくらい納得がいかない。

結局、そのエロゲは何年かした後、持って来た人に持って帰ってもらいました。

ペット

ハムスター
photo by Jamie McCall

僕の誕生日に、いつも寝てて寂しいだろうということで友人がいきなり持ってきたのがペット。

ハムスターで手間もかからないだろうということで持ってきてくれたんですが、ハムスターとて手間はかかります。僕では世話をすることができないので丁重にお断りしたんですが、1日だけでもと置いておくことに。

案の定、世話をする側の家族からは猛烈に文句を言われます。僕が望んで持ってきてもらったわけではないのだけれど。「明日になったら持って行ってもらうから」と言って何とかなだめ、次の日を待つことに。

しかし、次の日の朝、ハムスターは死んでいるという、なんとも後味の悪い結末に…。僕は動物とかを飼ったことがなかったので原因もわかりませんでした。すぐさま、持ち帰ってもらえばと猛烈に後悔しました。

マジ、生き物を贈り物にするのはダメ絶対。最低でも、事前に大丈夫かどうか電話確認しましょう。

まとめ

今でなら、その後がどうなるか予測できるので、丁重にお断りできるのだろうけど、当時はまだ寝たきり経験も浅かったし「せっかくわざわざ持ってきてくれたんだから」とか思っちゃってました。

長い間、寝たきりを経験するとダメなものはダメだとハッキリ言っておかないと後で大変な思いをします。もちろんみんな、善意から(多分)なので、大変申しわけないんだけど、これはダメだと思ったら、その場で「ごめんなさい。ありがたいけどこれ~」ということが、お互いのためになると思います。

ちなみに、もらって嬉しかったのは、食べ物です。自分だけでは食べきれなくても、他の人に分けて喜んで貰えるのも嬉しく、大変ありがたかったです。後は、暇をつぶせるDVD、ゲームも助かりました。そういった意味ではAV、エロゲは惜しかったのかも。「このDVDデッキに入れて」と言えるかどうかの違いだけですね。

いやでも、入院中でも帰宅後でも、自分を気にかけて何か持ってきてくれる人がいるというのは、本当にありがたいです。いろいろな人に、いろいろなものをもらいましたが本当に助かりました。