先日、尿路結石で入院したことについて「尿路結石で入院(3年ぶり6回目)、頚髄損傷で感覚が麻痺してる人が結石になるとこんな感じ」で書きました。
尿管結石を破壊してきただけなので、わずか1泊2日の短い入院でした。僕のいつも行っている市民病院は、いつ入院しても重度障害者の僕にでも万全な対応をしてくれます。そんなわけで、僕のような看護の素人が書くのは失礼かもしれませんが「すごいなー」と感心してしまうとともに、ありがたく思います。
ここ10年僕は、町の市民病院にしか入院していないので、僕の入院している病院がすごいのか、最近の看護環境(マニュアル的なもの)が変わったのかは分りません。けれど、昔と比べて看護師さんの対応のおかげで入院生活が、かなり過ごしやすいものになりました。
今回は、その過ごしやすくなった理由である「ありがたかった看護婦さんの対応」について書きたいと思います。
目次
夜テレビを見ていても「寝なさい」的なことを言われない
15年前ぐらいまでは、夜寝ないでテレビを見ていると、必ず「そろそろ寝なさい」的なことを言う人が結構いた(年配の方)のですが、ここ10年ほどは、1回も言われた事がありません。それどころか、「眠れない?」みたいな感じで、対応策を考えてくれることも。
僕の場合は、全身に麻痺があるので、手足に針がわんさか刺さっているような痺れが24時間あります。ですので静かな状態で真っ暗になってしまうと痺れに意識が集中してしまって、なおさら眠れなくなってしまいます。慣れている自分の部屋ならまだしも、病院の病室では緊張からか、その症状はなおさらひどくなります。
なので、病室で夜中にテレビでも点けて痺れから意識を逸らさないと、完全に眠れなくなってしまいます。そういう時はオフタイマーをかけておいて、テレビを点けたままウトウトしてきた頃にここぞとばかりに眠ります。
だから、テレビを消してしまうと全く眠れなくなってしまうので、何時になっても「もうそろそろ寝ないと」と言われないのは大変ありがたいです。
ご飯を食べきれなくて残しても「食べなさい」的なことを言われない
僕はそもそも運動を全くしないので、腹があまり空きません。
なので僕は1日2食しか食べておらず毎日の摂取カロリーも1500kcal程度だと思います。病院の食事は、1日3食ですし、おそらく食事量も厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に沿って作られていると思うので、僕の場合は2250kcal分くらいになるのではないかと思います。そうなってくると、許容量を超えてしまい逆立ちしたって食べられません。
けれど、昔はもったいない精神なのか、腹いっぱいだと言っても「もったいないから食べないと!」とか「これだけしか食べないの?」と言われ食べさせようとされます。(これも年配の方が顕著)こういった場合は毎回事情を説明して丁重にお断りしていました。しかし最近は「お腹いっぱいだからもういいです。」というとなにも言われないので、断る必要がなく、とても楽になりました。
いかなる状況でナースコールしても嫌な顔とかされない
これは昔でも、まずないんですけど。
昔、真夜中にナースコールをすると食事中だったのか、年配の看護師さんが口をモグモグさせながらこられました。そのとき「今、ご飯食べていたのにー!」と言われたのが、ちょっとしたトラウマとなりしばらくナースコールが押せなかったりしたこともありました。
けれど最近はこんなことは全くないです。手の離せないときは、「少し待ってもらっていていいですか?」と聞かれます。
「テレビのチャンネルを変えるだけでもいいですからナースコールしてくださいね」とか言ってくれる
僕は手の障害のため自分でリモコンを使って、テレビのチャンネルを変えることもできないので、この言葉は本当にありがたかったです。
テレビのチャンネルを変えるのはだいたい夕方から夜です。けれど、その時間の看護師さんの忙しさは、何年か入院した経験から何となくわかっています。そんな時にテレビのチャンネルを変えたくても「ただチャンネルを変えるだけに、この忙しい時間にナースコールを押すのもなぁ…」と考えてしまって頼みづらいです。
けれど、上のような言葉を言ってもらうと本当に頼みやすいです。けど、結局ついつい気兼ねしてしまってチャンネルを変えるだけの場合は、バイタルを計りに来た時とか、見回りに来た時に頼むんですけど。
ただ、上のような言葉を言ってもらうと、ほんとにいろいろ頼みやすくなります。例えば、熱がちょっと上がってきただけでも冷却剤を頼みやすかったりして、症状が悪化する前にナースコールで自己申告できるので、本当に僕のような重度障害患者にとっては、頼もしい言葉だなと思いました。
まとめ
なんかちょっと、昔を悪いように書いてしまいましたが、就寝時間や食事は当然患者のことを思っての言葉だと思います。
それに当時の僕は20歳になったばかりの若造だったこともあると思います。年配の看護師さんには子供みたいなもんに見えてしまうでしょうから、ついつい「ご飯いっぱい食べや~」「寝や~」みたいな感じだったのかもしれません。
それに当時は、治らない後遺症を背負ったばかりで、完全に凹んでいたので、ほとんど誰とも話もしようとせず愛想も全くなかったので、看護師にとっても楽な患者ではなかったと思います。
そんな僕にでも、本当に親身に看護してもらって、退院する頃には人とそれなりに話せるくらいにはなりました。今はベラベラ喋ります。今僕がブログをこうして書いていられるのも、当時の看護師さんのおかげです。お世話になった人は、感謝しかないです。