先日、Firefox Quantumでレガシーアドオンが使えなくなったのをきっかけに、一時的にPale Moonを使用してみました。
そしたら思っていた以上に使い勝手が良くて、今メインブラウザーとなっています。
Pale Moonをメインブラウザーにできた理由として、「使用したいレガシーアドオンが快適に動く」ということが大きかったと思います(※使えないものもある)。
今現在、「レガシーアドオンを使いたいがためにPale Moonブラウザーを利用している」という逆転状態にはなっていますが、今後Firefoxアドオンが出揃うまでは、様子を見たいと思います。
というわけで以下では、「Pale Moonでレガシーアドオンを利用する方法」とともに「僕が現在Pale Moonで使用しているアドオン」もリスト化しておきたいと思います。
というか、利用アドオンをリスト化しておくと、次に同じ環境を組む時、探す手間が省けるので。
目次
Pale Moonで使えるアドオンを利用するには
以下では、簡単にPale Moon対応アドオンを探す方法を紹介します。
まずはPale Moon公式アドオンページで探す
Pale Moonに対応しているアドオンを探すには、まず以下の「Pale Moon対応アドオン」ページから探すことをおすすめします。
「Pale Moon対応アドオン」ページには、利用者が多いと考えられる基本的なアドオンはあります。ただし、全体の数はさほど多くはありません。
Firefox公式アドオンページで探す
「Pale Moon対応アドオン」ページにないレガシーアドオンは、Firefoxの公式アドオンページからインストールを行う必要があります。
Firefox用のアドオンは、「Pale Moonで使えるもの」と「使えないもの」があるので注意が必要です。基本的にFirefox Quantum対応のアドオンは、ほぼほぼ使用できないと考えてよいかと思います。
古いアドオン(Firefox Quantumで使用できなくなったレガシーアドオン)は、公式アドオンページからインストール可能なこともあります。
ただ、大抵は以下のようにインストールできなくなっているかと思います。
古いバージョンならあるかも
そんな時は、アドオンページ下部にある「全てのバージョンを見る」リンクをクリックしてみてください。
すると、古いバージョンが残っていて使えるものがあるかもしれません。
個人的に利用しているアドオン
Firefox Quantumも僕が思っていたよりは、代替アドオンが出てきています。
ただ、使い勝手や、慣れでいえば、レガシーアドオンにかなわないものが、あるのは致し方ありません(今後に期待)。
以下では、僕がPale Moonにインストールしたアドオンを紹介したいと思います。
Pale Moon対応アドオン
まずは、Pale Moon公式ページに掲載されているアドオンの紹介から。
Tree Style Tabs for Pale Moon
ツリー型のタブ。
これのためにFirefoxを使っているといっても過言ではないかも。
Firefox Quantumでツリー型タブ (Tree Style Tab)は出ていて、使い勝手もそれなりだったのは、嬉しい驚き。されど、細かな操作性を考えると、まだレガシーに分がありました。今後に期待。
Tab Mix Plus
タブの振る舞いを詳細設定できるアドオン。
ツリー型タブと並んで「Firefoxで使えなくなると困るアドオンの二大巨頭」だと僕は思っています。
この、Tab Mix Plusで細かなタブのチューニングをすることにより、作業効率が大幅に上がるので、やはり手放せない…。
Developer Tools
Pale Moon版のFirebug(開発ツール)。
使い方は、ほぼほぼFirebugです。ただし、インターフェースは英語。
Firefoxデフォルトの開発ツールも大分良いんですけど、僕がお気に入りの機能に限って移行されていなかったりするので。
細かな使い勝手は、まだまだFirebugの方が好きです。
BarTab Tycho
Pale Moon起動時に、アクティブなタブ以外は読み込まないようにするアドオン。
ブラウザーを起動するたびに、毎回「前回終了時のタブ」を読み込んでいては、起動に時間がかかりすぎます。それを防ぐためのアドオン。
ColorPicker (Moon Edition)
マウスカーソル位置のカラーコードを取得するためのカラーピッカー。
Error Console²
サイト上のエラーを見やすく表示してくれるコンソール。
Release Greasemonkey for Pale Moon
サイトごとに、動作させるスクリプトを制御できるスクリプトマネージャー。
Open about:config
about:configページに手軽にアクセスするためのボタンやツールメニューを追加してくれるアドオン。
Open With Edge, IE, Chrome, and More
Pale Moonからボタン一発で、現在表示中のページをEdge、IE、Chromeのような他ブラウザーで表示するための設定が行えます。
※Pale Moon版は、初期設定が必要。
Password Backup Tool
パスワードを、インポートしたりエクスポートしたりするためのツール。バックアップ用。
環境移行用。便利だけどセキュリティ上あまり使用はおすすめできないやつ。
YouTube Lazy Load
YouTube動画を自動再生しないようにするアドオン。
Firefox公式にあるPale Moonで使えるアドオン(古いバージョン含む)
Firefoxの公式アドオンページにあるPale Moonに対応した便利なアドオンです。ただし、古いバージョンしか使えないものもありますので、ご利用は自己責任で。
Grab and Drag
閲覧ページをマウスカーソルでつかんでグリグリスクロール移動できる操作補助アドオン。
Cleanest Addon Manager
アドオンページの一覧性を向上させるツールです。
以下のように、アドオン一覧が詰めて表示されるので「どんなアドオンがインストールされているか?」がとても見やすくなります。
AutoCopy 2
選択テキストを自動的にコピーしてくれるツール。
CoLT
クリックで手軽にリンクタグ等を生成するためのツールです。
インストールするだけだと、なぜか「リンク生成メニュー」は表示されません。ただ、オプションから「OK」ボタンを押せば右クリックメニューにメニューが表示されます。
使い方はこちら。
ほんとは、Make Linkを使いたいところなんだけど、Pale Moonではデフォルトで使用できない。
Flagfox
現在のWebサイトのサーバーの場所を表す国旗を表示し、サイトの安全性確認やWHOIS、翻訳、似ているサイト、妥当性の確認、URL短縮などが行えるツール。
Googlebar Lite
Googleの機能が手軽に使えるツールバー。
サイト内検索なども手軽に行えます。
HeadingsMap
WEBページの見出し一覧や、アウトラインを見やすく表示してくれるアドオン。
見出しやセクション構造の分析などに。
QuickDrag
選択したテキストをドラッグ&ドロップでGoogle検索できるようにするために使用。リンクもD&Dで開ける。
HTTP/2 Indicator
閲覧中のサイトがHTTP/2に対応しているかアイコンで表示してくれます。
IdentFavIcon
ファビコンが設定されていないサイトに対して一意性のあるイメージを設定し、ブックマークを少し分かりやすくしてくれます。
Memory Restart
現在Pale Moonが使用しているメモリー量を表示してくれます。
クリックで手軽に再起動も行うことができます。
大量にメモリーを使っていたら、再起動することで軽快な操作性を保つことができます。再起動は面倒くさいけど。
Open With
閲覧中のページを他のブラウザーで手軽に開けるようにするためのアドオン。
Pearl Crescent Page Saver classic screenshot tool
ページのスクリーンショットを手軽に撮影するためのアドオン。
なんだかんだで、これが一番使いやすい。
Roomy Bookmarks Toolbar
ブックマークをファビコンだけにしてツールバーに配置し、手軽に目当てのサイトを開けるように設定しています。
この「一覧性の良さ」は使うと手放せなくなります。
Seerobots
WEBページのnoindex、nofollow設定を手軽に確認できます。
使い方紹介。
User Agent Switcher
ユーザーエージェント変更して、モバイル端末等の動作確認を行えます。
Zoom Page
サイトごとにズームサイズを設定できます。
YesScript
JavaScript実行を行わないサイトを設定できるアドオン。JavaScriptのブラックサイトリスト作成。
リンクを新しいタブで開く (Open Link in New Tab)
リンクの開き方を細かく設定できます。
ソース表示タブ (Source Viewer Tab)
タブでソースコードを開くことができます。
ソースコードをいちいちウィンドウで開いていたら起動時間がかかりすぎるので、多少なりとも効率化。
まとめ
こんな感じで、Pale Moon+レガシーアドオンでWEB制作環境を作ってみました。
正直Firefox57位以前から、ちょこちょこ使えなくなるアドオンとかがあったので、Pale Moonに入れ替えてから、使い勝手が上がりました。というか、以前に戻ったという方が正確かも。
あと個人的には、Pale Moonの動作速度もかなり快適に感じます。
タブを開きすぎなければ、新しいFirefox Quantumともそこまで差がないように感じます。同じく、レガシーアドオン対応明言しているWaterfoxと「同様のアドオンインストール状態」で比較してもかなり速く感じます。
これは、「Pale Moonが比較的古い段階で独自開発に移ったからかな?(古いシンプルな仕組みを利用しているから?)」と勝手に推測しています。
それはさておき、Pale Moonに移行してもほぼほぼ以前使用していたアドオンが使えました(もちろん、ちょっとした工夫が必要なケースもありますが)。
とりあえずは、Pale Moonに移行してかなり満足しています。
今後しばらくは、Pale Moonを使用しながら、Firefox Quantum側でアドオンが出揃うのを待ちたいと思います。