この記事は、2014年6月に書きましたが、Operaは2016年6月に中国企業に売却されました。買収をしたのは崑崙科技と奇虎360のコンソーシアムです。中国企業だからすべてがダメというわけではないですが、奇虎360がこれまで行ってきたことを判断の上にインストールを行ってください。ちなみに、奇虎360は過去に、ウイルスをばら撒いてそれを発見したと自作自演したり、日本で多発したLINE詐欺の情報流出元になった企業です。僕は速攻でアンインストールしました。参考:Opera、中国企業に買収される
久しぶりにOperaを使ってみました。
最近は、Cloud9というWEBサービスで開発をしたりすることもあるのですが、どうもFirefox、Chromeだと細かい不具合があって使いづらかったので、試しにOperaを使ってみたら意外なことにバッチリ動作したからです。その時使ってみて、思った以上に使いやすくなっていて驚いたので、ちょっと今試しに標準ブラウザにして使っています。
いつも僕は、Firefoxをメインブラウザに、Google Chromeをサブブラウザとして使っているのですが、今のところたいして違和感なく使えています。
現Operaの良かった点は、ぱっと思いつくだけで以下のようなことがあります。
- インターフェースがChromeに似ていて直感的に使える
- デフォルトの設定状態で最適化されていて既に使いやすい
- 動作がおかしかったWEBサービスがOperaなら正常に動作した
- 動作も軽快、操作したらタイムラグなく動作する
- 昔あった、サイトデザインが微妙に崩れているということもない
- エクステンションの数も充実してきた
- なんと、「Download Chrome Extension」という拡張使うとGoogle Chrome拡張が使えるようになる
この記事を書く前に、Operaでいろいろとググったのですが、よっぽど誰も使っていないのか、FirefoxとChromeに比べたら情報がないに等しかったです。なので、ちょっとOpera20.0についてブログに書いてみようかなと思いました。
詳しいことは、以下で説明していきたいと思います。
photo by andreas
目次
Operaのインターフェース
Operaのデフォルトのインターフェースはこんな感じです。
多少の違いはあるものの、もうほとんどChromeですね。エクステンションなんかもChromeと同じところに表示されます。なので、Chromeを使っている人は直感で問題なく使えると思います。
てか最近では、FirefoxでさえChromeに寄せたデザインになっているので、こういう流れなんだと思います。
Internet Explorer以外のWEBブラウザを使っている人なら、操作は容易いと思います。
デフォルトの設定状態で使いやすい
Operaのメニューは、デフォルトでこんな感じです。
Operaの機能が、一覧で表示されるので分りやすいです。Chromeとかだと拡張を設定するのに「ツール→拡張機能」とメニューをたどらなければいけなかったのが、「エクステンション(拡張機能)」と一発でアクセスできたりするのは嬉しいですね。特にブラウザの初期設定時は頻繁に使う機能ですから。
個人的に嬉しいのは、ズーム機能がデフォルトでサイトごとに倍率を設定できるというところです。文字の小さなサイトには大きな倍率、大きなサイトにはなにもしないとか、個別の設定ができるので、特に理由もない限りエクステンションなどで機能を補強する必要がありません。Firefoxで言えば「Default FullZoom Level(現在公開中止)」アドオン、Chromeで言えば「AutoZoom(配布終了)」拡張が元からある感じです。
あと、要素の検証も使いやすくていいですね。
他のブラウザで動作が不安定だったWEBサービスが正常に使えたりする
僕の環境の場合、Cloud9 IDEは、FireFoxでもChromeでも不具合が出てしまったため、Operaを使ったら問題なく動作しました。
ただ、これはブラウザ固有の不具合なので、逆にFirefox、Chromeで使えたサービスが、Operaで不具合が出るなんてこともあると思います。
こういった不具合は、いずれサービス側でも直されると思いますが、必要なWEBサービスに、ブラウザ固有の不具合が出たときは、Operaを試してみる価値はあると思います。プログラム自体の根本的な不具合だった場合は、どうしようもないですが。
動作が軽快
Firefoxなどは長く立ち上げていると動作が著しく遅くなるのでになるので問題外として、個人的にかなり軽快に動くと思っていたChromeよりもOperaの動作が多少軽く感じました。
Chromeと同様に切り替えればサクサク変わるし、スクロールすれば、するするスクロール、タブを一度に大量に閉じても一瞬で動作が終わります。(長時間起動したFirefoxでタブの大量閉じをやると……です。)
あと、OperaでもChromeの拡張が使えるのですが、双方にchromeTouchという、ドラッグでスクロール移動するという負荷が高めの動作をさせてみたんですが、Operaの方がサクサク動作します。(長時間起動したFirefoxで同様のアドオンを使うとモッサリ感が半端ない)
WEBページの読み込み速度で言えば、普通に使っていれば問題のない速さです。2013年冬のOpera12.0は、あまり芳しくなかったようですが、Opera15.0からレンダリングエンジンがGoogle ChromeやSafariと同じWebKitになったということだから、それが影響しているのかもしれません。詳しいことはわかりません。
サイト表示もFirefox、Chromeとほとんど変わらない
何年か前、Operaを使っていて何が一番嫌だったかというと、他ブラウザと微妙にスタイルシートでのデザインが異なっていたところです。なんかちょっと、違うというか崩れているというか何というか。
けれどこれも、2013年7月のOpera15.0からのレンダリングエンジン変更のおかげか、以前感じていた表示の違和感は感じなくなりました。
エクステンション(拡張)も増えてきた
数年前は、「少ないなー」と思っていた拡張機能も久しぶりに見たら、結構増えてました。
FirefoxやChromeと比べたら、まだまだ数は少ないですが、使える拡張はかなり増えたと思います。
以下は、僕がここ最近使ってみて良かった拡張です。
Copy URL + Title
サイトのURLやタイトルをコピーすることができる。ページへのアンカーリンクも作成できる。
Tab Position Options(配布終了)
タブの開き方をカスタマイズできます。
InSite Search
拡張ボタンから手軽にサイト内検索ができる。検索エンジンもGoogle、Yahoo!、Bingなどから選べる。
Linkify For Opera
プレーンテキストのURLをリンクにしてくれる。
Magic Actions for YouTube™
他ブラウザにもあるけど、YOUTUBEなどの動画サイトを使いやすくしてくれる。個人的には、動画が自動再生されないのがありがたい。
Page Capture(配布終了)、Nimbus Screen Capture、Awesome Screenshot
WEBページのキャプチャを撮る。
Pocket (formerly Read It Later)
PocketにWEBページを追加。
Stylish(配布終了)
Firefox、Chromeでもお馴染みですが個別にサイトの表示スタイルをカスタマイズできます。
ScribeFire
Operaから使えるブログエディター。Wordpressへも投稿できます。まだ本格的に使ってないけど、ちょっと面白そう。
WebRank SEO
様々なSEO情報を取得することができます。
Google Chrome拡張が使える
なんと!「Download Chrome Extension」というエクステンション拡張を使うことでGoogle Chromeの拡張が使えるようになります。
このChromeの拡張が使えるということが、Operaをもうちょっと使ってみようかと思ったきっかけです。おそらく、これができなかったら、使ってみなかったと思います。
最初使ってみるまでは、「Chrome拡張をインストールしても、エラーが出て使えないんだろ?」とか思っていたんですが、今現在、十数個のChrome拡張を試してみて全て普通に使えています。最近書いた以下の記事に載っているChrome拡張は大体試してみました。
寝PCユーザーの僕が使っている「Firefoxアドオン」と「同機能Chrome拡張」まとめ
Firebug Lite for Google Chromeなんていう高機能拡張も、ちゃんと使えたところを見ると、ほとんどのChrome拡張は使えるのではないかと思います。
OperaでChrome拡張のインストールの仕方
OperaでChrome拡張をインストールするには、手順が多めにかかるので、やり方をここに記しておきます。
1.Download Chrome Extensionのインストール
「Download Chrome Extension」から、エクステンションをインストール。
2.インストールしたいChrome拡張ページを開きインストールボタンを押す
ChromeとOperaでは、インストールボタンの表示が違うかもしれません。
3.拡張マネージャに移動する
Chromeならば、上記の作業まですればインストールされますが、OperaでChrome拡張を使う場合は、もう数手順必要です。
ツールバーに案内が出るので、移動ボタンを押してください。
4.インストールボタンを押す
拡張機能マネージャに移動するので、目的の拡張の「インストール」ボタンを押してください。
5.確認画面が出るのでもう一度「インストール」ボタンを押す
確認画面上で、もう一度「インストール」を押してください。
こんな感じで、OperaでChrome拡張を使うには、3手順余分に必要です。(ボタンを3回押すだけ)
Operaの問題点
これまで、Operaの良かったところを書いてきましたが、あまりよくなかった点もあります。
- 使っている人が少ないので情報が少ない
- デザインは、Chromeの方がやっぱりかっこいい (僕はこの無骨さは好き)
- 純対応しているOpera固有のエクステンション(拡張)が少ない
- たまに、WEBページの読み込みが遅い時もある(Chromeではすぐ表示されるページが、遅い時があった。たまたまかも。)
最近使ってみて思ったのはこんな感じです。もうちょっと使うと、まだ出てくるかも。
まとめ
久しぶりにOperaを使ってみて一番驚いたのは、やはりエクステンションでChrome拡張が使えるようになっていたことです。
「Download Chrome Extension」のコメント欄を見ても、「すげぇ!」「本当に動くぞ!」みたいな感じのコメントが並んでいます。中には、動かないという人もいますが、おそらくChrome拡張のインストールの仕方が多少手順が、多めにかかるため、うまくインストールできていないという人も中にはいると思います。
最も古いコメントを見ると、2013年6月24日になっているので、だいたい1年前くらいから出ていたんでしょうか。
なので、現在Chromeを使っている人は、問題なく移行できると思います。(Chromeが問題なく使えているのであれば、移行する必要もないとは思いますが。)
というわけで、先に書いたように「どうしても使いたいJavaScript使ったWEBサービスにブラウザ固有の不具合がある」なんていうときには、試してみるといいかもしれません。
ありがとうございました!