Sublime Textで用途に合わせたネット検索設定を追加できる「Online Search」パッケージ

Sublime Textから手軽にGoogle検索する方法として「Google Search」パッケージを前回紹介しました。

僕が、エディターでプログラムをするときの参考情報として最も利用するのが、Google検索からのサンプルコードなどです。僕の場...

基本的に、サンプルコードなどの検索は、Googleだけでも、事足ります。

ただ、言語にもよりますが、関数の使い方等が一番しっかり書かれているのはマニュアルだったりします。なので、言語ごとに直接マニュアル検索ができると、便利な時もあったりします。

というわけで今回は、そういった設定を自由に追加できるSublime Textの「Online Search」パッケージの使い方などを紹介したいと思います。

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Online Searchパッケージとは

Online Searchは、Sublime Textに独自のネット検索機能を加えていくことができるパッケージです。

ブラウザで言えば、独自のカスタム検索エンジンを、いくつも加えていける機能と似ています。

Online Searchに設定を加えていくと、エディター上から好みの検索方法を選択し、自由にネット検索方法を利用することができます。

Online Searchパッケージのインストール

Online Searchパッケージをインストールするには「Preferences –> Package Control」をクリックします。

Online Searchパッケージのインストール

次に「Package Control: Install Package」を選択します。

Package ControlでInstall Packageをクリックする

パッケージの検索画面が出たら「onlinesearch」と文字を打っていけば、Online Searchパッケージが表示されるのでクリックします。

Online Search Packageをクリックする

クリックしてしばらく経つと、インストールが完了します。

Online Searchパッケージの使い方

Online Searchパッケージのデフォルトの設定は、「Preferences –> Package Settings –> Online Search –> Settings – Default」にあります。

Online Searchのデフォルト設定

デフォルトの状態で、Online Searchには、以下のような設定がされています。

{
    // domains to search
    "domains" : 
    [
        {
            "key": "default",
            "url": "https://www.google.com/search?q={{search_query}}"
        },
        {
            "key": "google",
            "url": "https://www.google.com/search?q={{search_query}}"
        },
        {
            "key": "github",
            "url": "https://github.com/search?q={{search_query}}"
        },
        {
            "key": "youtube",
            "url": "http://www.youtube.com/results?search_query={{search_query}}"
        },
        {
            "key": "php",
            "url": "http://www.php.net/manual-lookup.php?pattern={{search_query}}&scope=quickref"
        },
        {
            "key": "jquery",
            "url": "http://api.jquery.com/?s={{search_query}}"
        },
        {
            "key": "stackoverflow",
            "url": "http://stackoverflow.com/search?q={{search_query}}"
        },
        {
            "key": "image",
            "url": "https://www.google.com/search?q={{search_query}}&tbm=isch"
        }
    ] 
}

デフォルトの状態で、以下の検索に対応しています。

検索方法

デフォルトのGoogleで検索するには、キーワードを右クリックして出てくるコンテキストメニューから「Search Online」をクリックします。

キーワードを選択してコンテキストメニューのOnline Searchを選択

もしくは、テキストを選択した状態でCtrlAltSショートカットキーをします。

すると、デフォルトに設定されているgoogle.comで検索されます。

Online Searchでキーワードサーチ

検索バーからの検索

Online Searchの検索バーから言語などを指定して検索するには、CtrlAltOショートカットキーを押します。

するとエディター下に検索バーが表示されるのでキーワードを入力して検索します。

Online Searchの検索バーからデフォルト検索

検索キーワードのプレフィックス(接頭辞)に何も付けないと、デフォルトのGoogleで検索されます。

Online Searchでキーワードサーチ

それぞれ個別の検索をするには、設定のkeyと:を前において調べたいキーワードを検索します。

例えば、PHPマニュアルから「in_array」という関数を検索したければ、「php:in_array」と入力しエンターキーを押します。

Online SearchでPHPマニュアルから関数を検索

すると、以下のようにPHPマニュアルでの検索結果が表示されます。

PHPマニュアルで結果が表示される

デフォルトの検索バーの検索で、利用できる検索コマンドは以下のようになります。

  • Google入力例(google:best css practices)
  • Stack Overflow入力例 (stackoverflow: jquery animate not working)
  • GitHub入力例 (github:noSQL databases)
  • PHP入力例 (php:in_array)
  • jQuery入力例 (jquery:fadeIn)
  • YouTube入力例 (youtube:node.js tutorials)
  • Google画像検索 (image:facebook icon)

検索設定をカスタマイズ

上記のデフォルト設定のままでも、それなりにOnline Searchは便利に使えます。

ただ、デフォルトの設定は、英語ユーザー向けの設定になっています。なるべく日本語の検索結果を得たいなら、日本語向けの設定をする必要があります。

Online Searchパッケージのユーザー設定は、「Preferences -> Package Settings -> Extended Tab Switcher -> Settings – User」から行うことができます。

Online Searchパッケージのユーザー設定をクリック

例えば、設定テキストに以下のように書いて、google.co.jpを利用するようにしたり、Ruby検索を加えたり、いろいろと設定をカスタマイズできます。Googleのサイト検索などを使っても便利です。

例えばこんな感じで設定しなおしたりできます。

{
  // domains to search
  "domains" :
  [
    // google.comで検索したい場合はコメントアウト
    // {
    //   "key": "default",
    //   "url": "https://www.google.com/search?q={{search_query}}"
    // },
    // {
    //   "key": "google",
    //   "url": "https://www.google.com/search?q={{search_query}}"
    // },
    {
      "key": "default",
      "url": "https://www.google.co.jp/search?q={{search_query}}"
    },
    {
      "key": "google",
      "url": "https://www.google.co.jp/search?q={{search_query}}"
    },
    {
      "key": "github",
      "url": "https://github.com/search?q={{search_query}}"
    },
    {
      "key": "youtube",
      "url": "http://www.youtube.com/results?search_query={{search_query}}"
    },
    {
      "key": "php",
      "url": "http://www.php.net/manual-lookup.php?pattern={{search_query}}&scope=quickref"
    },
    {
      "key": "jquery",
      "url": "http://api.jquery.com/?s={{search_query}}"
    },
    {
      "key": "stackoverflow",
      "url": "http://stackoverflow.com/search?q={{search_query}}"
    },
    // {
    //   "key": "image",
    //   "url": "https://www.google.com/search?q={{search_query}}&tbm=isch"
    // },
    {
      "key": "image",
      "url": "https://www.google.co.jp/search?q={{search_query}}&tbm=isch"
    },
    {
      "key": "ruby",
      "url": "http://docs.ruby-lang.org/ja/search/query:{{search_query}}/"
    },
    {
      "key": "rails",
      "url": "https://www.google.co.jp/search?q={{search_query}}+site%3Arailsdoc.com/"
    },
    {
      "key": "python",
      "url": "https://www.python.org/search/?q={{search_query}}"
    },
  ]
}

通常は、Google検索でも十分かと思いますが、精度の高い検索をしたいときなどに、個別の設定を追加すると便利になる場合もあります。

まとめ

こんな感じで、Online Searchは、「ユーザー設定」に設定を追加していくことで、Sublime Textからの自由なネット検索環境を構築することができます。

「通常の検索はGoogle検索」、「関数の検索はリファレンスからの検索」、「検索フォームのないページにはGoogleのサイト内検索」などを用途によって、検索エンジンを変更することができるようになります。

Online Searchの良いところは、ユーザー設定次第で、デフォルトの検索設定も自由に変更できるところです。

僕は現在、デフォルトの検索は、codicにしています。

プログラミングで関数などのネーミングに頭を悩ませている人は結構おられるかと思います。僕もその1人で、自分の名付けの何かヒント...

検索をcodicにすることにより、日本語で入力した関数名などを、クリック一発で英語名にして参照することができます。これがまた、変数や関数、定数の名付けの参考になるので、提案された関数名を見ながら名前をつけています。

Online Searchパッケージでのcodicを利用した「日本語名→英語名」変換の詳しい方法は、以下を参照してください。

先日、日本語名を入力すると英語の関数名などを出力してくれるcodicについて書きました。このサービス、ネーミングで悩...