NerdyDataというソースコード検索エンジンを最近知りました。
通常の検索エンジンは、タグを取り除いたページ内のコンテンツが検索結果に表示されます。けれど、NerdyDataは、サイトにある生コードを検索することができます。
これを、使うことにより、コードの具体的な利用例なども見ることができ、便利だったので紹介です。
photo by Ruiwen Chua
目次
NerdyDataとは
NerdyDataは、世界中の1億4000万サイト以上のソースコードの中から、HTML、CSS、JavaScriptのコードを直接検索できる、ソースコード検索エンジンです。
Nerdyという単語は、あまり聞き慣れなかったので「どういった意味だろう?」と調べてみたら以下のような意味でした。
オタクっぽい
A系, エー系, 秋葉系, アキバ系
おそらく、いい意味でPCオタク向けのデータが詰まった、ギーク御用達の検索エンジンという意味で命名されたのではないかと思います。
NerdyDataは、一日に何回か検索をしていると、有料版加入を促すダイアログが表示されます。ダイアログが表示されたあとは、閲覧できる検索結果数が制限されます。
NerdyDataをどう利用するか考えてみる
で、そんなソースコードを検索できるNerdyDataをどんなことに利用すればよいのか、ちょっといくつか考えてみました。
コードの実際の利用例を検索する
例えば、今まで使ったことのない、コードがあったとします。
ドキュメントを読んで、「どういう時に使うのかは分かったけど、ドキュメントに載っている使用例だけでは物足りない。もっと使用例を見て参考にしたい。」なんて時に探すのに便利です。
例えば、jQueryの日本語リファレンスのajaxSuccess( callback )などには、使用例は載っていません。
「これは実際どうやって使うんだ?」なんて思った時には、NerdyDataで調べると、以下のように利用例が2万以上も出てきます。
すべて正しく動作するか分かりませんが、サイトで実際に使われているコードなので、間違っている可能性もかなり低いのではないかと思います。間違っていても、他の例を参照すれば良いだけですし。
SEOテクニックの利用例を調べる
これも、コードの利用例みたいなもんなんですが、「このSEO向けのコードは他のサイトではどのように使われているのだろう?」なんてのを調べるのにはいいかもしれません。
例えば、「canonical属性の説明は読んだけど、実際はどのように使われているのか?」なんてのを調べると以下のように利用例が表示されます。
カラーコードで検索して色の使い方を実際のサイトで見てみる
例えば、日本の伝統色みたいなカラーサンプルサイトで、良い色を見つけたとして、「この色を実際にどのように利用したらいいかな?」と思ったら、NerdyDataで検索してみると、同じ色を使用しているサイトを見つけることができます。
これは一例ですが、背景で#FFBB00のような黄色を使っているサイトはないかなという場合は「background #FFBB00」などで検索すると、見つかったりします。(※検索に工夫が必要ですし必ず見つかるわけではないです。)
クッキーを利用しているサイトを調べる
これは、NerdyDataの利用例として出ていたのですが、「document.cookie」と検索することで、JavaScriptでどのようにクッキーを利用しているかなども分かります。
解析コードから、逆に相手を解析とか
例えば、僕のGoogle Analyticsのコードなどで検索してみると、同じアカウントから、複数のプロパティーを作成してサイト運営している人の、他のサイトも知ることができたりします。
僕の、アカウントコード(トラッキングIDの前半部分)で検索してみると、以下のように表示されます。
僕のトラッキングIDで検索すると、他に同じアカウントで解析しているサイトももう1つ見つかりました。
てか、日本語で運営している、このようなサイトもガッツリとクロールされるようです。
被リンクのあるサイトを探す
以下のように、ドメインもしくはURLで検索すると、
リンクしてくれているページなども見つけることができます。(※日本のサイトは、それほど結果に出ないかも)
まとめ
このような感じで、NerdyDataは、いろいろなコードを便利に調べることができます。
アイディア次第で、HTML、CSS、JavaScript(jQuery)の様々な実用コードを、手軽に見つけ出すことができそうです。これは、どんなツールにでも言えるのかもしれませんが、有効利用することも、またその逆もできるのかもしれません。
こういったツールは、検索するコード次第で、いろいろなこともわかってしまいます。なので、ネットに何かを公開するときは、「コードも公開情報の一つ」として、責任もって公開する必要があるのかもしれません。
わいひらさんお世話になっています!
この記事に掲載されているサイトにて、試しにわいひらさんのGoogle Analyticsコードを検索して見たのですが、記事内のように結果が出て来ません・・・。
インデックスが削除されてしまったということでしょうか?
それともやり方が何か間違えている・・・?
ちなみに、検索はリンク先(https://nerdydata.com/)のヘッダー部分にある検索窓にて行いました。