無料から使えるKWFinderというキーワードツールを見つけました。
このツールでキーワードを調べると、「関連キーワード」はもちろん、「検索ボリューム」、「競合性」、「推奨入札単価」から「トレンドグラフ」、果ては「ランキング上位の競合サイト」までを一覧で表示してくれて、かなり使いやすいキーワードツールだったので紹介です。
目次
KWFinderとは
KWFinderは、関連キーワード、複合キーワードを調査できるキーワードツールです。
サイトトップに「Find long tail keywords with low SEO competition」と書かれているように、「競合性の低いロングテールキーワードを見つけるためのツール」と言っていいかもしれません。
このツールの優れているところは、以下のキーワード選定に重要な項目が1つの画面内で一覧で見れることです。
- 関連キーワードなど
- 月間平均検索ボリューム
- 推奨入札単価(1クリックあたりの平均単価)
- 競合性(入札している広告主の多さから算出される指標)
- Googleトレンドグラフ(検索ボリュームの変化)
- 検索上位の競合サイト
実際の画面は、以下のようになります。以下は、「クレジットカード」の調査結果です。
調査結果は、以下のように、3つのエリアに表示されます。
- キーワードエリア
- Googleトレンドエリア
- 競合サイトエリア
以下では、それぞれのエリアの詳細について書きたいと思います。
キーワードエリア
キーワードエリアは、以下のような表示になっています。
それぞれの項目名は以下の内容を表しています。
- Keyword(relevancy):関連キーワード
- Search:月間平均検索ボリューム
- CPC:推奨入札単価(1クリックあたりの平均単価)
- PPC:競合性(入札している広告主の多さから算出される指標)
- SEO:キーワードのSEO難易度
SEO指標の数値が表すもの
この中の「SEO」項目は、KWFinder独自の指標です。
SEOの数値は、「競合サイトトップ10」の以下の指標をベースとして算出されます。
基本的にSEOの数値が高ければ高いほど、SEO的に競合が激しいとされます。
ただ、「育毛剤」などで調査してみても、0となっていたり、まだ算出されていないものも多数あります。日本語で利用する場合、現時点では、そこまで信頼できる数値ではないかもしれません。
どちらかというと、PPC(広告入札の競合性)の方を参考にしたほうがいいかもしれません。
※クリック単価はドル表示
あと、CPC(クリック単価)は、ドル換算なので、円で知りたい場合は、Googleなどで「〇〇ドル」などと検索して、日本円換算する必要はあるかもしれません。
例えば、クレジットカードのクリック単価を計算する場合は、
Googleで「12.23ドル」と計算すれば、円換算された単価が出ます。
ということは、「クレジットカード」と検索して出る広告の1クリックあたりに広告主は、1500円ぐらい出していることになります。(※2015年8月時点の為替のレート)
ただドルで表示されていても、大抵の場合は、概算すればよいので、大した問題にはならないと思います。
Googleトレンドエリア
Googleトレンドエリアにでは、2004年から現在までの検索ボリュームの推移をグラフで見ることができます。
このグラフを見ることで、キーワードの流行り廃りなどを見ることができます。
この機能は、goodkeywordなどにもあります。
競合サイトエリア
競合サイトエリアは、以下のような表示になっています。
それぞれの項目名は以下の内容を表しています。
- Google SERP:競合ページのURL
- PR:Googleページランク
- TF:サイトの信頼性(Majestic指標のトラストフロー)
- CF:サイトへの被リンク量(Majestic指標のCitation Flow)
- IP:ユニークIPからの被リンク数
- FB:Facebookのいいね数
- TW:Twitterでのツイート数
- G+:Google+数
- Rank:競合ランク(高ければ高いほど強敵)
Rank指標
「Rank」は、KWFinder独自の指標かと思われます。
数値が高ければ高いほど相手の競争力が高いということになります。今回の「クレジットカード」の調査結果で言えば、「価格.com」、「クレジットカードのオリコ」、「楽天カード」が強いということになります。
使い方
一応、簡単に使い方も紹介しときます。
まず、KWFinderに移動します。
日本サイト向けの調査をするには、入力ボックスにキーワードを入れ、「場所→Japan」に「言語→Japanese(日本語)」にして「Analyze」ボタンを押します。
場所と言語を日本向けに設定しない場合は、半角英数字で調査すると、全対象エリアの調査結果が出ます。(英語圏向けキーワードなどが出ます。)
ですので、日本向けの調査をする場合は、必ず日本サイト向けの設定をした方が良いかと思います。一度設定すると、クッキーなどに保存され次の調査からは設定不要です。
いくつかキーワードを調査してみた
「クレジットカード」のほかにもいくつかキーワードを調査してみました。
「SEO」で調査
結構単価が高めです。
「ブログ」で調査
検索ボリュームはありますが、関連キーワードの単価の低さったらもう。表示されているのは広告の平均入札単価ですけど、いずれにせよ、AdSenseのクリック単価も低いことが予想されます。
「Wordpress」で調査
キーワード「Wordpress」だけで、検索上位をねらうことはないと思います。ですので例えばなんですが、競争相手に、WordPress.orgとかいろいろ強敵が多いので、「このキーワードはやめよう」みたいな判断がしやすいかと思います。
無料プランの制限
KWFinderは、一応無料から使い始められるキーワードツールです。
けれども、無料で利用するには以下の制限があります。
無料プランは、以下のような制限があります。
- 24時間で5回しか調査できない
- 関連キーワード数は50個までしか表示されない
ちなみにベーシックプランだと、月額29ドル(約3600円※)、年額149ドル(約18500円※)で上限が以下になります。
- 24時間で100回調査が可能
- 関連キーワードが200個まで表示される
プレミアムプランだと、月額49ドル(約6000円高※)、年額290ドル(約36000円※)で上限が以下になります。
- 24時間で500回調査が可能
- 関連キーワードが800個まで表示される
普段よくキーワード調査をしていて、KWFinderの使い勝手が気に入ったのなら、そこまで高い値段でもないかと思います。
※2015年8月8日時点の為替レートで計算
まとめ
キーワードツールには、他にも、goodkeywordや、AdWords キーワード プランナーなどもあります。
けれども、1画面にここまでの内容が見やすく表示され、しかもそれなりに軽いツールはKWFinderの他には、そうないのではないかと思います。
というわけで、「無料で競合サイトなども手軽に見れるツールを使いたい」とか「1回の調査で様々な情報を見て総合的に判断したい」なんて場合には、結構おすすめなキーワードツールではないかと思います。