僕は体が弱いので体調不良になることが多いです。
時には、熱が出て軽い脱水になることもあるのですが、そういった時は経口補水液を愛飲しています。
これまでに、市販されている経口補水液もいろいろと試してきました。
で、先日ストックしてあった経口補水液がなくなったので、「新しい経口補水液はないかな」と探して出てきたのが、「からだ浸透補水液」です。
「からだ浸透補水液」は、正確には経口補水液ではありません。僕が、名前から勝手に経口補水液と勘違いして購入したわけですが、経口補水液とはまた違った特徴があって、思いのほかよかったので紹介です。
目次
実際に購入したもの
それで僕が、経口補水液と勘違いして購入したのが以下の「からだ浸透補水液」です。
以下のような500ml入りのペットボトルが24本入っています。
ペットボトルを1本だけ取り出してみるとこんな感じです。
武田薬品工業の「New からだ浸透補水液」は、発汗時に体内に吸収されやすい「ハイポトニック飲料」です。
よく、スポーツドリンクのCMで「アイソトニック飲料」というのは聞いたことがあるのですが、「ハイポトニック飲料」というのは聞いたことがなかったので調べてみました。
一般的に、「アイソトニック飲料」とは、血液や体液とほぼ等しい浸透圧の飲料です。
反対に「ハイポトニック飲料」は、血液や体液より低い浸透圧の飲み物です。簡単に言えば、「アイソトニック飲料」をさらに薄めたものが「ハイポトニック飲料」ともいえます。
この、「浸透圧の違い」が体にどのような影響を与えるかというと、浸透圧が低いものほど体に素早く吸収されるということです。なので、スポーツ中や、熱中症や発熱などで脱水状態の時は、素早く水分を吸収できる「ハイポトニック飲料」の方が適しているといえます。
逆に、スポーツドリンクなどの「アイソトニック飲料」は、スポーツ後に失った水分をゆっくりと吸収するようにできています。一般的に、その吸収時間は、30~40分と言われています。
僕は普段、体調不良になることが多いので、発熱からよく軽い脱水状態になることがあります。そんな時には、「からだ浸透補水液」は、最適な飲み物ともいえます。
経口補水液との違い
僕はこの「からだ浸透補水液」を経口補水液と勘違いして購入したわけですが、購入後よくよく見比べてみると、かなり成分が違うようです。
成分表比較
まず、市販されている主要な経口補水液の100mlあたりの成分は以下のようになっています。
OS-1 | 日本薬剤 | 明治アクア | アクアソリタ | |
---|---|---|---|---|
エネルギー | 10kcal | 10kcal | 9kcal | 7kcal |
タンパク質 | 0g | 0g | 0g | 0g |
脂質 | 0g | 0g | 0g | 0g |
炭水化物 | 2.5g | 2.5g | 2.3g | 1.8g |
ナトリウム | 115mg | 100mg | 115mg | 80mg |
食塩相当量 | 0.292g | 0.254g | 0.292g | 0.2g |
糖類 | 1.8g | – | 2g | 1.5g |
カリウム | 78mg | 80mg | 78mg | 78mg |
塩素 | 177mg | – | 177mg | – |
マグネシウム | 2.4mg | 2.6mg | 1.2mg | 3.6mg |
リン | 6.2mg | 6.1mg | 13mg | 15mg |
参考 脱水・熱中症予防に!市販の経口補水液の特徴や成分比較まとめ
ちなみに「からだ浸透補水液」100mlあたりの成分表は以下になります。
からだ浸透補水液 | |
---|---|
エネルギー | 9kcal |
タンパク質 | 0g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 2.3g |
ナトリウム | 44.7mg |
食塩相当量 | 0.113538g |
ビタミンB1 | 2.5mg |
カリウム | 1.6mg |
マグネシウム | 5.1mg |
経口補水液と、「からだ浸透補水液」は、かなり近い飲み物であるので、成分も似ています。けれど、大きく違う部分といえば塩分(ナトリウム)が、OS-1と比較すると、3分の1に近いということです。最も塩分が含まれているアクアソリタと比較しても半分になっています。
なので、塩分が気になる場合は「からだ浸透補水液」の方が良いでしょう。
栄養機能食品(ビタミンB1)
また、「からだ浸透補水液」は、ビタミンB1で栄養機能食品としての届け出がされています。
ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。1日1本を目安にお飲みください。
ビタミンB1は、エネルギーを作り皮膚や粘膜の健康にも良いそうです。
ただ栄養機能食品は、特定保健用食品とは違い、消費者庁により個別審査を受けたものではありません。
栄養機能食品は、事業者(この場合は武田薬品工業)の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに 機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。
あの武田薬品工業が、科学的エビデンスを元に、消費者庁に届け出ているということで、僕はある程度の効果はあるのではと思っています。というのも、武田薬品工業が、主力でもない清涼飲料水に嘘をついてまで機能を表示する必要性はないと思うので。
人工甘味料は使用されていない
また、経口補水液(OS-1)では「スクラロース」、アクアソリタでは、「アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK」という人工甘味料が利用されています。
OS-1、日本薬剤経口補水液、アクアサポートなど
アクアソリタ
けれど、「からだ浸透補水液」の原材料は、海洋深層水、ブドウ糖、香料、クエン酸、ビタミンB1のみとなっており、人工甘味料は使用していません。
人工甘味料を避けた、吸収力の高い飲料を求めている場合は、「からだ浸透補水液」は良い選択肢になるかと思います。
飲んでみた感想
で、実際に何日か「からだ浸透補水液」を飲んでみました。
最初まず一口目を飲んで思ったことが「味、薄っ!」ということです。
と思うのも当然で、「からだ浸透補水液」は「ハイポトニック飲料」なので普通のスポーツ飲料よりは、かなり薄く、浸透圧が低くなるように作成されているからです。
もうほとんど、味はないと言って良いかと思います。水にわずかに味というか、香りがついている程度です。普通のジュースのような味を求めている場合は、かなり物足りない「味気ない味」になっていると思います。
けれど、部活中にポカリスエットなどを薄くして飲んでいる人も多いかと思いますが、激しい運動している最中に飲むには、「最適な薄さ」になっていると思います。僕も昔はスポーツなどをしていたのですが、スポーツ中のインターバルなどに、ガブガブ飲むには非常に適していると思います。(ビタミンB1や、クエン酸には疲労回復効果もありますし。)
また、発熱による脱水時に飲んでも、非常に吸収がよく、僕は体調不良時には、「からだ浸透補水液」に結構助けられました。
まとめ
というわけで、「からだ浸透補水液」は以下のような人に向いているかと思います。
- スポーツ中に吸収力の高い飲み物を飲みたい
- 熱中症や体調不良時に体の水分を補う飲み物を置いておきたい
- 風呂上がりに失われた水分や電解質を補いたい
- 塩分が気になるので、なるべく塩分量の少ない補水液が飲みたい
- できれば人工甘味料などが入っていない補水液を飲みたい
正直、味はお世辞にも「美味しい!」とは言えません。けれど、水分補給用の飲み物としては、とても効果の高い飲み物になっていると思います。