Windows10、最近いろいろと話題になっています。
今回は、現在皆さんがお使いのパソコンに、手軽に仮想PC環境を構築し、まだ発売前のWindows10(テスト公開版)をインストールして使ってみる方法を紹介したいと思います。
Windows10を試しに使ってみて、ソフトの動作テストをしてみたり、ブログのネタなんかにもいいのではないのでしょうか。
目次
Windows10は、1年間無償アップグレードできる
image by Microsoft Corporation
先日、マイクロソフトがWindows10の1年間無償アップグレードを発表しました。
米Microsoftは現地時間2015年1月21日、次期Windows「Windows 10」に関するイベントを開催し、リリース後1年間は「Windows 7」「Windows 8.1」「Windows Phone 8.1」から無償でアップグレードできるようにすると発表した。
現在利用しているWindows8、7などに特に不満がない場合も、無償アップグレードと聞いたら、使ってみたいと思う人も多いのではないかと思います。
ただ、アップグレードして心配なのは「今使用しているソフトが使えるか」などではないのかと思います。
そういった方には、仮想PCを構築して、業務に欠かせないソフトなどを、動作確認してみるのも良いと思います。
Windows10の発売は、2015年の秋頃と言われています。今からいろいろと確認して、発売時にアップグレードするかどうかの判断材料には良いかと思います。
今回の方法でインストールするWindows10は、「テクニカルプレビュー版」という開発者のテスト用などに試験的に公開・配布されるものなので、Windows10が発売されると使用できなくなります。
追記:2015年7月29日にWindows10の正式版が公開されて、「テクニカルプレビュー版」は利用できなくなりました。Windows10で動作確認を行うには、仮想PCにWindows10をインストールして動作確認をする方法を参照してください。
主な手順
今回、仮想マシンにWindows10をインストールする主な手順は、以下の3手順になります。
- VMware Playerをダウンロードしてインストール
- Windows10テクニカルプレビュー版をダウンロード
- VMwareにWindows10をインストール
仮想マシンを構築と言ったら、難しそうな響きがありますが、特に面倒な作業をする必要はありません。
というか、今回実際にやってみたら、かなり簡単でした。
以下で、その方法を詳細に説明します。
VMware Playerをダウンロードしてインストール
まずは、VMware Playerという仮想PC環境を構築するソフトをダウンロードしてインストールします。
ダウンロード
ソフトのダウンロードは、VMwareの「ダウンロード」メニューから「VMware Player」をクリックしてください。
ダウンロード VMware Playerからもダウンロードできます。
ダウンロードすると、「VMware-player-7.0.0-2305329.exe」のようなファイルが作成されます。
インストール
ファイルをクリックすると、VMware Playerのセットアップ画面が表示されます。
インストールは、基本的に「次へ」ボタンを押していけばOKです。特に難しいこともないので、このインストール項目は飛ばして読んでもOKかと思います。
「次へ」ボタンを押すと、「使用許諾契約」画面が表示されます。「使用許諾契約の条項に同意します。」にチェックをし「次へ」ボタンを押します。
すると、「インストール先フォルダの選択」画面になります。特にインストール先を変更する必要がない場合は、「次へ」ボタンを押してください。
「ソフトウェアの更新」画面になります。チェックを入れるとソフト起動時にVMware製品やVMware Playerの更新を確認します。設定したら「次へ」ボタンを押します。
「ユーザーエクスペリエンス改善プログラム」画面になります。これは、ユーザーの利便性向上のため、使用しているソフトの動作データを匿名でVMwareに送信するかを選択します。
選択したら「次へ」ボタンを押します。
「ショートカット」画面が出るので、作成するショートカットを選択して、「次へ」ボタンを押します。
すると、インストールが開始され、「セットアップウィザードの完了」画面が表示されます。
これで、VMware Playerのインストールが完了します。とても簡単です。
Windows10をダウンロード
次に、Windows10のテクニカルプレビュー版をダウンロードします。
インストールは、手軽に使えるISO版をダウンロードして使用しようと思います。
ISO版をダウンロードするには、Download Windows 10 Technical Preview ISOに移動してください。
移動先で、下にスクロールしていくと「Download links」と書かれた項目があるので、その中から「Japanese」をクリックしてください。
すると、以下のようにダウンロードリンクが展開されるので、64ビットOSの場合は、「Windows 10 Technical Preview (x64) 」を32ビットOSの場合は「Windows 10 Technical Preview (x86) 」をダウンロードしてください。
僕のOSは、64ビット版なので、「Windows 10 Technical Preview (x64) 」をダウンロードしました。
ダウンロードが完了すると、「Windows10_TechnicalPreview_x64_JA-JP_9926.iso」のようなファイルが作成されます。
これで、Windows10のダウンロードは完了です。
VMwareにWindows10をインストール
VMware Playerを起動してWindows10をインストールします。
VMware Playerの起動
まずは、先程インストールしたVMware Playerを起動します。
起動するとまず、以下のような画面が表示されます。
VMware Playerは、非営利目的で利用する場合は、メールアドレスを登録すると、無償で使用することができます。無償で使用する場合は、メールアドレスを入力して、「続行」ボタンを押してください。
うまく登録できた場合は以下のような画面が表示されます。「完了」ボタンを押してください。
Windows10のインストール
VMware Playerが起動すると、以下のようなVMware Playerのメイン画面が表示されます。
今回、新しくWindows10をインストールするので「新規仮想マシンの作成」をクリックします。
新しい仮想マシンの作成
すると、「新しい仮想マシン ウィザード」が立ち上がるので、「インストーラーディスクイメージファイル」にチェックを入れ、先程ダウンロードしたISOファイルを選択し、「次へ」ボタンを押します。
次に、「仮想マシンの名前」と「ファイルの置き場所」を選択します。以下は、デフォルトの設定ですが、特に変更する必要がなければ、そのままで「次へ」ボタンを押してください。
「ディスク容量の指定」画面が表示されます。
よくわからない場合は、デフォルトの「ディスク最大サイズ:60GB」と「仮想ディスクを複数のファイルに分割を有効」でOKだと思います。(※ディスクを分割すると、コピペで別コンピューターでも利用できるようになります。)
すると、「仮想マシンを作成する準備完了」画面が表示されます。
よくわからない場合は、デフォルトのままで「完了」ボタンを押してください。
「ハードウェアをカスタマイズ」ボタンを押すと、メモリのサイズや、CPUプロセッサーのコア数などを、設定できるようになります。良いCPUを利用していて、メモリなどが豊富にあったり、SSDを利用している場合は、調節してみてください。
「仮想マシンを作成する準備完了」画面で「完了」ボタンを押すと、以下のようなプログレスバーがしばらく表示されます。
Windowsのセットアップ
ディスクの作成が終了すると、以下のようなWindowsのセットアップ画面が表示されます。特に変更がない場合は、「次へ」ボタンを押してください。
すると、以下のような画面が表示されるので「今すぐインストール」ボタンを押してください。
セットアップが始まります。
Windowsのライセンス条項に同意して「次へ」ボタンを押します。
今回は、仮想PCに新しくWindows10をインストールするので、「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」を選択します。
Windowsのインストール場所を選択します。選択肢はひとつしかないので「次へ」ボタンを押します。
すると「Windowsをインストールしています」というダイアログが表示されるのでしばらく待ちます。
次は簡単設定画面が表示されます。
いろいろな設定を行いたい場合は、「自分で設定する」から設定してください。
今回は、インストール方法の説明なので、簡略化のために「簡単設定を使う」を選択し手続きを進めます。(後からでも設定は変更できます。)
Microsoftへのサインイン
しばらく待つと、以下のような「Microsoftアカウントへのサインイン」画面が表示されるので、所有しているアカウント情報を入力してください。
現在利用しているアカウントと、デスクトップなどを同期させたくない場合は、「新しいアカウントを作成する」から新規アカウントを作成してください。
アカウント設定が終了したら「次へ」ボタンを押してください。
セキュリティーコードの取得
すると、セキュリティーコードの取得画面が表示されます。
こちらでは、Microsoftに登録された電話番号が利用されます。
電話番号の下4桁を入力して、「次へ」をクリックすると、自動で電話がかかってきて、セキュリティーコードを教えてくれます。それを入力すると、認証が完了します。
ただ、「後で行う」をクリックすると、この作業をスキップすることもできます。
Windowsのセットアップ開始
セキュリティーコードを入力するか、スキップすると、セットアップが開始されます。
アカウントで利用しているアプリなどが自動でインストールされます。
インストールが終わると、最終処理が行われます。
これが終わると、Windows10がインストールされます。
Windows10のインストール完了
インストールが完了すると、以下のようなデスクトップ画面が表示されます。
Windows8の時のような、メトロ画面ではなくデスクトップ画面で起動します。
Windows検索がタスクバーの中に入っています。
スタートメニュー
スタートメニューを押してみると、このようになります。
メトロ画面が、スタートメニューの中に入った感じです。
メニューには、最大化ボタンがついていて、メトロ画面を最大化して利用することもできます。
ブラウザ
「Windows 10」には非IEの新Webブラウザ搭載かなどの報道もありましたが、とりあえずテクニカルプレビュー版に入っているブラウザは、Internet Explorer11でした。
エクスプローラー
ファイルエクスプローラーはこのような感じです。
アイコンが、フラットというか、イラストチックになりました。
他の環境でも試せる
デフォルトの設定で、以下の場所にあるフォルダを他の環境にコピペして、利用もできて、いろいろな環境で試すことができます。
C:\Users\ユーザー名\Documents\Virtual Machines\Windows 10 x64
環境が変わるので、再生エラーが出るかもしれませんが、再起動するとそのパソコンのデバイスなどを読み込んで起動します。
まとめ
このような感じで、結構簡単にWindows10を事前に利用することができます。
画像を含めたものにしたので、記事は長くなりましたが、パッと見てもらえると、それほど難しいことは、していないことがわかると思います。
冒頭でも、少し触れましたが、以下のような用途にはよさそうです。
- Windows10の機能の事前確認
- 操作性の確認
- 開発中のWindowsプログラムの動作確認
- いつも利用しているソフトの動作確認
- ブログなどのネタに
ただ上にも書きましたが、この「Windows10テクニカルプレビュー版」は、Windows10が発売されると、利用できなくなるのでご注意ください。
仮想マシンのことでお訊ねします。GenymotionにVMVirtualboxを使いましたが、本件、それを代用できないでしょうか。