WordPressのサイドバーにスクロール追従型の広告スペースをプラグインなしで設ける方法

chase

ブログなどで記事をスクロールしたら、追いかけてくる広告などがあります。

今回はWordpressで、そんなスクロールに追従してくるサイドバーウィジェットを作る方法です。

photo by Kyle Mahaney

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ウィジェットの登録

まずはfunctions.phpにウィジェットを登録します。

register_sidebars関数を用いて、以下のように書きます。

register_sidebars(1,
  array(
  'name'=>'スクロール追従領域',
  'id' => 'sidebar-scroll',
  'description' => 'サイドバーで下にスクロールすると追いかけてくるエリアです。',
  'before_widget' => '',
  'after_widget' => '',
  'before_title' => '<h4>',
  'after_title' => '</h4>',
));

こう書くことで、「外観→ウィジェット」に以下のような設定項目が表示されるようになります。

スクロール追従領域

ここに広告(AdSenseはNG)など、注目を集めたいものをウィジェットとして放り込みます。

スクロール追従領域を作る

sidebar.phpにスクロール追従領域を作ります。

<!--スクロール追従領域-->
<div id="sidebar-scroll">
  <?php dynamic_sidebar('sidebar-scroll');?>
</div>

以下のようにサイドバーの範囲内に収まるように書きます。

<div id="sidebar">
  <!-- コード省略 -->

  <!--スクロール追従領域-->
  <div id="sidebar-scroll">
    <?php dynamic_sidebar('sidebar-scroll');?>
  </div>

</div><!-- /#sidebar -->

jQueryの登録

今回、サイドバーに追従領域を作るのには、jQueryを利用します。

なので、jQueryを使っていないテーマを利用している場合は、jQueryを利用できるように設定する必要があります。

header.phpの<head></head>の中wp_head();関数の前に、以下を記入してください。

<?php wp_enqueue_script('jquery'); ?>

こんな感じになります。

<?php wp_enqueue_script('jquery'); ?>
<?php wp_head(); ?>

WordPressに内包されているjQueryが呼ばれます。

既にテーマ内で、jQueryが呼ばれている場合は記入必要はありません。

JavaScriptを書くファイルを作成する

スクロールに追従するコードを書くためにJavaScript用のファイルを作成します。

テーマに既にJavaScriptコード用のファイルがある場合は、それを使用してもOKです。

今回は、テーマフォルダ内にjavascript.jsというファイルを作成しました。

このファイルを、先程のjQuery呼び出しのあとに呼び出します。

呼び出すコードはこれ。

<script src="<?php echo get_template_directory_uri(); ?>/javascript.js"></script>

先程記入したのも合わせると、こんな感じになります。

<?php wp_enqueue_script('jquery'); ?>
<?php wp_head(); ?>
<script src="<?php echo get_template_directory_uri(); ?>/javascript.js"></script>

JavaScriptを記入する

最後に、スクロール追従動作をさせるJavaScriptコードをjavascript.jsに記入します。

今回は、@Hamachiya2さんの以下のコードを、ほとんどまんま利用させてもらいました。

参考 ライブドアみたいにスクロールしたらサイドバーの広告を固定する – ぼくはまちちゃん!(Hatena)

WordPressで利用するために↑にあるコードの$をjQueryに置換してjavascript.jsに記入します。

/////////////////////////////////
//スクロール追従
/////////////////////////////////
(function(jquery) {
  jquery(document).ready(function() {
        /*
        Ads Sidewinder
        by Hamachiya2. http://d.hatena.ne.jp/Hamachiya2/20120820/adsense_sidewinder
        */
    var main = jQuery('#main'); // メインカラムのID
    var side = jQuery('#sidebar'); // サイドバーのID
    var wrapper = jQuery('#sidebar-scroll'); // スクロール追従要素のID

if (main.length === 0 || side.length === 0 || wrapper.length === 0) {
return;
}

    var w = jquery(window);
    var wrapperHeight = wrapper.outerHeight();
    var wrapperTop = wrapper.offset().top;
    var sideLeft = side.offset().left;

    var sideMargin = {
      top: side.css('margin-top') ? side.css('margin-top') : 0,
      right: side.css('margin-right') ? side.css('margin-right') : 0,
      bottom: side.css('margin-bottom') ? side.css('margin-bottom') : 0,
      left: side.css('margin-left') ? side.css('margin-left') : 0
    };

    var winLeft;
    var pos;

    var scrollAdjust = function() {
      sideHeight = side.outerHeight();
      mainHeight = main.outerHeight();
      mainAbs = main.offset().top + mainHeight;
      var winTop = w.scrollTop();
      winLeft = w.scrollLeft();
      var winHeight = w.height();
      var nf = (winTop > wrapperTop) && (mainHeight > sideHeight) ? true : false;
      pos = !nf ? 'static' : (winTop + wrapperHeight) > mainAbs ? 'absolute' : 'fixed';
      if (pos === 'fixed') {
        side.css({
          position: pos,
          top: '',
          bottom: winHeight - wrapperHeight,
          left: sideLeft - winLeft,
          margin: 0
        });

      } else if (pos === 'absolute') {
        side.css({
          position: pos,
          top: mainAbs - sideHeight,
          bottom: '',
          left: sideLeft,
          margin: 0
        });

      } else {
        side.css({
          position: pos,
          marginTop: sideMargin.top,
          marginRight: sideMargin.right,
          marginBottom: sideMargin.bottom,
          marginLeft: sideMargin.left
        });
      }
    };

    var resizeAdjust = function() {
      side.css({
        position:'static',
        marginTop: sideMargin.top,
        marginRight: sideMargin.right,
        marginBottom: sideMargin.bottom,
        marginLeft: sideMargin.left
      });
      sideLeft = side.offset().left;
      winLeft = w.scrollLeft();
      if (pos === 'fixed') {
        side.css({
          position: pos,
          left: sideLeft - winLeft,
          margin: 0
        });

      } else if (pos === 'absolute') {
        side.css({
          position: pos,
          left: sideLeft,
          margin: 0
        });
      }
    };
    w.on('load', scrollAdjust);
    w.on('scroll', scrollAdjust);
    w.on('resize', resizeAdjust);
  });
})(jQuery);

さて、上記のコードですが下記の部分は、お使いのテーマに合わせる必要があります。

var main = jQuery('#main'); // メインカラムのID
var side = jQuery('#sidebar'); // サイドバーのID
var wrapper = jQuery('#sidebar-scroll'); // スクロール追従要素のID

上にある設定を、分りやすく図に表すとこのようになります。

スクロール追従領域のID設定

それぞれのIDは、利用しているWordpressテーマのIDに合わせて設定してください。

これで、記事の最後の方までスクロールを追従してくる領域を作ることができました。

試しに、Amazonの広告などを置くとこんな感じになります。

Amazonアソシエイト広告例

まとめ

参考にさせてもらったコードのおかげで思ったより簡単にスクロール追従領域を作ることができました。

先程も書きましたが、AdSense広告を追従領域に置くと、プログラム ポリシーに違反するので注意してください。

『WordPressのサイドバーにスクロール追従型の広告スペースをプラグインなしで設ける方法』へのコメント

  1. 名前:キイ太 投稿日:2018/11/15(木) 14:45:13 ID:89bc8b673

    はじめまして。キイ太と申します。
    いつも参考にさせていただいております。

    早速お尋ねします。私のサイトでは、メディアクエリによって
    ・799ピクセル以下では1カラム、
    ・800ピクセル以上では2カラム
    で表示する仕様となっています。

    上記ご紹介の方法を、2カラム表示時(表示幅800ピクセル以上のとき)のみ
    適用することは可能でしょうか。
    もし簡単な変更作業で済む方法がありましたら
    教えていただけないでしょうか。

    お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答をよろしくお願いいたします。

  2. アバター画像 名前:わいひら 投稿日:2018/11/16(金) 22:40:14 ID:7a3015977

    こんにちは。
    上記のカスタマイズ動作であれば、サイドバーが正常にレスポンシブスタイルに対応していれば、変更する必要はないのではないかと思います。
    ただ詳しくは、実際のページを見てみないと何とも言えないかもしれません。