夜景などは別として、せっかく撮った写真が暗いと何だか少し残念な気持ちになります。
そういった時は、Photoshopなどで「シャドー・ハイライト」補正などをすれば、暗くて残念だった写真がある程度蘇ります。
けれど、Photoshopは、廉価版のPhotoshop Elementsでも12000円ぐらいして、暗い写真を直すためだけに購入するには、ちょっともったいないような気がします。
そんな時は、無料で使えるGIMPを使うというのも一つの手だと思います。
今回は、GIMPで暗い写真を明るく補正する方法を紹介したいと思います。
photo by David Oliver
目次
GIMPとは
photo by Steve Czajka
GIMPとは、オープンソースで開発されている画像処理ソフトです。
高価な有償グラフィックソフトにも引けをとらないほど機能が豊富でいろいろな画像処理を行うことができます。もちろんレイヤー機能もあり、ブラシなども豊富に揃っているので絵を書くことも可能です。
ダウンロードは、GIMPのダウンロードなどからも行えます。僕は手軽に環境移動ができるGIMP Portable for Windowsを使用しています。
暗い写真の修正の仕方
まずは修正する写真の紹介です。
例えば、こんな感じでブログにレビューでも書こうと思って、撮った写真。ちょっと暗いので、写真を撮り直そうと思ったけど、箱を捨ててしまった。なので、メディアに保存してある写真を使うしかなく、「この写真を少しでも、明るくして見栄えをよくしたい」なんてことがたまにあります。
そういった時に、GIMPで暗い写真を補正するには以下のようにします。
まずは写真を開きます。
写真を開いたら、メニューから「色→レベル」を選択してください。
すると以下の「レベル」ダイアログが表示されます。これの設定を変更して、明るさを補正します。
上の画像を見ていると、いろいろ難しそうな機能がついていますが、基本的に使用するのは「入力レベル」のところにある▲や△のつまみのみです。
三角は左から
- シャドー(暗い部分)
- 中間階調(明暗の中間)
- ハイライト(明るい部分)
の設定を行います。
で、先程の写真をもう一度出します。
この写真の、残念なところはいろいろありますが、「入力レベル」の明るさ的に残念なところを簡単に説明します。
先程の、レベルダイアログ内の「入力レベル」のところにあるグラフが明るさの分布を示しています。
これを見ていると、暗い部分が多く全体に左寄り(暗い側)に偏っています。
これを先程の以下の三角のつまみで範囲を調整します。
- シャドー(暗い部分)
- 中間階調(明暗の中間)
- ハイライト(明るい部分)
とりあえず、写真が暗いのでハイライト△を、マウスでドラッグして山のふもとに合わせます。
画像は微妙に明るくなったようです。
次に、中間階調を左にドラッグして動かします。動かす毎に、写真に設定が反映されるので様子を見ながら感覚的に行ってみてください。
最後に、シャドーの部分も気持ち合わせて、明るさの分布を以下の範囲に限定しました。
とりあえずこんな感じにすることで、周りが暗かったのが
全体的に、多少明るくなったと思います。というか…被写体選び間違った…。あまり変わって見えないですね…。
先程と全く同じ方法で、暗い写真を同様に修正すると以下のようになります。
こういう左(シャドー側)に大きく偏った写真だとより効果を発揮します。
元の暗めの写真。
GIMPで明るさを補正した写真。
薄い字などがハッキリ見えるようになりました。
まとめ
最初見た目は、ややこしいですけど結局のところ、ほとんどハイライトと中間階調のツマミをドラッグするだけなので、結構簡単にできます。
「わざわざお金を出してまでソフトを買いたくないけど、失敗した暗い写真を直したい」なんて人にはいいかもしれません。
ただ、これでも面倒くさいという場合は、Photoshop Elementsの「シャドー・ハイライト」機能を使うと手軽にできます。