僕は、毎日10時間以上は必ずパソコンを利用しています。
ですので、きちんと目のケアをしないと、目の疲れが激しくなり、仕事に支障が出てきます。
なので、以前は、多くの眼科医がおすすめする市販の目薬(人工涙液)である「ソフトサンティア」を利用していました。
ただ先日、コメントで「ソフトサンティア」以外で眼科医に勧められた目薬を教えてもらいました。
その目薬が、「アイリスCL-Iネオ」です。
目次
アイリスCL-Iネオとは
大正製薬が目と涙の研究から生み出した、コンタクトレンズ使用者や、ドライアイ(目の乾き)の人向けの、1回使いきりタイプの人工涙液型目薬です。
ソフトサンティアと同様に、この目薬には防腐剤、血管収縮剤が含まれていない目に優しい目薬になっていると思います。
僕は、ドライアイに関しては、防腐剤、血管収縮剤が含まれていない目薬をあえて選択しています。というのも、通常市販されている目薬には、以下に書くような素人判断で使うには、あまり適さない一面があるからです。
防腐剤・血管収縮剤入りの目薬は目に良くない可能性も
防腐剤が入っている目薬は、以下のようにドライアイの目にはよくない効果を現すこともありえます。
本来はその防腐剤は低濃度では眼球には障害を起こすことはありませんが、涙液が減少しているドライアイの目に使うと、防腐剤が洗い流されることがなく、さらに点眼の回数が増えて、防腐剤が長く角膜を刺激するために角膜に傷を作ることがあるのです。
血管収縮剤については、血管収縮剤によって、目の充血が取れたように見えるだけであって目の状態を良くしているわけではありません。
血管収縮剤は、市販の薬にはよく使われている成分です。(中略)しかし、実は眼科医が処方する目薬にはほとんど入っていません。(たまに使う時でも血管収縮剤単独の目薬が使われます)
なぜかというと、血管収縮剤は見た目だけ充血をとる薬で、病気そのものを良くしているわけではないからです。しかも、血管収縮剤を連用していると、薬の効果が切れたときに、かえって充血してしまうという現象がおきます。このことを「リバウンド」と言います。
防腐剤、血管収縮剤が含まれた目薬は、医師が処方するには適切な効果はあるのかもしれません。けれど、素人が下手な判断で乱用すると逆に目によくない効果が出ることもあるということです。
その点、人工涙液であれば、ほとんど涙の成分なので、無理に使っても悪い方向への効果は出づらいと思います。
実際に購入したもの
で、僕が実際に購入したものが以下です。
ソフトサンティアと利用目的はほぼ同じですが、アイリスの方は、目の新陳代謝を促進する栄養成分タウリンが配合されています。タウリンは、目にうるおいと栄養を与え、目の不快症状を改善するそうです。
裏面はこんな感じです。第3類医薬品に分類されます。
あと、ソフトサンティアには、添加剤として「ホウ酸」が含まれていますが、アイリスの方は使用されていません。ですので、こちらの方をおすすめする眼科医の方もおられるようです。
日本眼科用剤協会によると、ホウ酸は、緩衝剤として以下のような働きがあるようです。
薬物の安定性や角膜透過性を向上させたり、薬物や他の添加物の分解などによる経時的なpH変動を防止するために用います。
アイリスは、こういった効果のあるホウ酸を使用していないので、より涙に近い人工涙液となっているのだと思います。ですので、アイリスの方を推薦する眼科医もおられるのではないかと思います。
で、実際の目薬の方はというと、中身は以下のように1回使い切りの個装になっています。
こんな感じで、1つずつパキっと割って利用します。
実際に目に点眼して試してみたのですが、中身は大体9滴ぐらいずつあります。
アイリスCL-I ネオ公式によると、「1日3~6回、1回2~3滴を点眼してください。」となっています。
ですので、1回につき片目で2滴ずつ使うと、両目で4滴になり、1つの容器に大体2回分入っていることになります。
僕は、だいたい午前中に1回点眼し、夕方に1回点眼して捨てています。
その間は、以下のように蓋の部分をはめて置いておきます。
使用方法に「一度開封したものは液が残っていても必ず捨ててください」と書かれていますが、中6時間ぐらいは大丈夫だろうと2回利用しています。
ただ、気になる場合は、1回で使用してしまった方が良いと思います。ただいずれにせよ、1度開封して1日以上経ったものは、必ず捨てた方が良いと思います。
これを徹底しないと、防腐剤が含まれていないので、開封したアイリスの中で雑菌が繁殖し、逆に目に悪影響を及ぼしかねないので、開けてから半日以上経ったものは、利用しないと決めておいた方が良いかと思います。
アイリスを使ってみた感想
アイリスを勧められてから、数ヶ月使ってみたのですが、個人的にはかなり気に入っています。
というのも同類商品のソフトサンティアは、10日間で捨てるタイプでしたが、アイリスは1回開けたら捨てるので、明らかに新鮮だと感じられるからです。(プラシーボ効果込み)
ソフトサンティアにも、防腐剤は入っていませんが、同じ防腐剤が入っていないのなら、開封してからの時間が短いほど雑菌が少ないのは間違いないと思います。
あと、ソフトサンティアは1つの容器に対する量が多く、10日間使っても残ってしまい、余ったものは毎回捨てていました。これがいつも「もったいないなぁ」と思っていました。反面、アイリスは1回ごとに使い切ってしまうので、この「毎回使い切った感」が精神的にも気持ち良いです。
あと、ソフトサンティアとアイリスの違いというか、実際使ってみた効果というのは、僕のような素人にはほとんど分かりませんでした。
どちらも、パソコン疲れのドライアイには、適切に効果を発揮してくれていると思います。僕の場合、目が疲れすぎて涙が止まらない時にも使うのですが、そういったときに点眼すると、ティッシュなどで、はみ出した薬液をふき取った後は、目がとてもさっぱりとします。
メントールは含まれていないので、織田裕二が「来たーーーー!」と言うようなスッとするさっぱり成分は含まれていません。
アイリスとソフトサンティアの使いどころ
効果的には、アイリスとソフトサンティアの違いは感じません。
ですので、それぞれは、以下のような使い分けで良いかと思います。
アイリスを使った方が良い人
アイリスは、1日数回決まって点眼する人には向いていると思います。
- なるべく新鮮な(無防腐剤)目薬を使いたい場合
- なるべく余分なものが入っていない方が良い場合(ホウ酸など)
ソフトサンティアを使った方が良い人
ソフトサンティアは、1日に何回も何回も点眼する人には、1パックの量が多いので向いていると思います。
- 1日何度も点眼する場合(量が多い)
- 通常の目薬のボトルを10日以内で使い切って捨てることができる人
どちらの利用も適さない人
逆にこういった人は、細菌により逆に目を悪くする可能性があるので利用しない方が良いかと思います。
- 薬液が残っていたら、もったいなくて捨てられない人
- 開封したパックを捨てる日を管理できない人
防腐剤入りの目薬でも、開封から1ヶ月で捨てる必要はあります。
まとめ
アイリスにするか、ソフトサンティアにするかは、実際に使ってみて、どちらが自分に合っているかを判断するのが最も適しているかもしれません。効果は人それぞれ違う感じ方があると思うので。
ただ僕は実際に両方数ヶ月使った結果、以下の4つの理由からアイリスをこれから常用することにしました。
- 毎回パックを開けて利用するので新鮮
- 1回開けて使い切るという分かりやすさ(何日に捨てるなどと考えなくて良い)
- 毎回全ての薬液を使い切れて気持ち良い
- 目に潤いと栄養を与え不快症状を改善するタウリンが含まれている
とにかく、アイリスにせよ、ソフトサンティアにせよ、僕のようにパソコンなどで目を酷使するドライアイの人には、おすすめの市販目薬だと思います。
僕の場合は、毎日定期的に点眼しているので、目の疲れも軽減し、ドライアイは改善しました。