僕の仕事は、机でのパソコン作業が大半です。
数時間でも一心不乱にデスクワークをしていると、腕が疲れてパンパンになり肩こりもひどいです。
そんな腕の負担を解消したくて、2010年にエルゴレスト・アームサポートという「肘休め」を購入しました。
こんなやつ。
元々体力のない僕には、この「肘置き」が、作業のサポートをしてくれて、腕の負担を大幅に改善してくれました。2010年に購入したものですが、今でもガタ付きもなくバリバリに僕のデスクワークをサポートしてくれています。
それで先日、別の部屋にも作業用デスクを設置しました。それで「肘置き」がない状態で作業をしてみたところ、まーーーしんどいです。
今までは、息をするように当たり前の感覚で「肘置き」を利用をしていましたが、「肘置きが無いとここまで腕に負担があるものか…」と、あらためて思い知らされました。
そんなこともあって、新しいデスクにも、「腕の負担を軽減」するために、同メーカーのエルゴレスト・アームレストを購入することにしました。
目次
届いたエルゴレスト・アームレストの外観
注文後、実際に届いたアームレストがこちら。
このように、三角形のおしゃれな箱に入って届きました。
箱には、「福祉大国」としてのイメージが強い「フィンランド製(MADE IN FINLAND)」と書かれています。
エルゴレスト・アームレストの中身
箱を開けて、中身を取り出してみると、以下のものが入っていました。
- エルゴレスト・アームレスト本体
- 取り付け用の工具(六角レンチ。特に使用せず。微調整用)
- 取り扱い説明書(英語)
- 取り扱い説明書(日本語)
今回は白色を購入してみました。
この中で、実質的に利用するのは、ほぼ本体のみだと思います。
エルゴレスト・アームレストの本体
アームレスト本体は、以下のように、関節が2つついて可動するタイプの「肘置き(肘休め)」となっています。
良質なプラスチック製の軽い作りになっています。重さは、たったの550g弱です。
本体の裏面は以下のようになっています。
プラスチック製で軽さを保ちつつ、それでいて強さも担保出来るように×型の補強が施されています。
「肘置き」となる部分は、合成革素材で元々滑りにくい材質で作られている上に、滑りどめ加工もされています。
これにより、肘がツルンと滑り落ちにくい作りとなっています。
机への設置は、以下のような「取り付け部分」を机の天板に挟むだけ。手軽に取り付けられるようになっています。
手前にある「黒色の取り付けネジ部」を回すだけで、大抵の机ならば手軽に取り付けることができるようになっています。
エルゴレスト・アームレストを机に取り付けてみる
アームレストを机に取り付けると、こんな感じになります。
2つの関節が柔軟に動いて、肘の動きをフォローしてくれます。
半径30cmくらいの肘の動きなら、スルスルっと追いついて支えてくれます。
最大荷重は、10kg。肘をちょこんと置いて使う分には、十分な耐荷重だと思います。
机の取り付け
アームレストの机の取り付けは、「取り付け部分」を「机の天板」に挟み込んでネジを締めただけです。
設置も、「挟み込んでネジを締めるだけ」と簡単なので、取り付けには1分とかかりません。
この「取り付けの手軽さ」が、エルゴレスト・アームレストの良いところ。
肘の高さの調整
あと、肘の高さの調整も、エルゴレスト・アームレストだと簡単です。
まずは、実際にこのアームレストに肘を置きます。
次に、肘を置いた状態で、適切な高さに調整します。
あとは、「アームの裏にある黒色の調節ネジ」を締めるだけです。
こちらも、1分とかからずに「肘の高さ」の微調整は完了しました。
僕は、これまでいくつかの「肘置き」は試してきました。例えば、同タイプのAREAアームスタンドの場合は、以下のように2ヶ所、それぞれの関節ごとに「調節ネジ」を締める必要があります。
この製品と比較しても、とても簡単に「肘の高さの微調整」を終えることが可能です。
取り付け方法の詳細
アームレストの取り付け詳細は、取り扱い説明書(日本語訳)にも書かれているので、詳細を見たい場合は以下を参照してみてください。
エルゴレスト・アームレストを使ってみた感想
アームレストを使ってみた感想としては、とにかく「デスクワークでの腕の負担が少ないこと」につきると思います。
これは、「公式サイト(日本)」のデータではあるのですが、「何も使用しない(A)」のと「椅子の肘置きのみを使用(B)」と比較しても「エルゴレストを使用(C)」の負荷が少ないのが見て取れます。
フィンランドのKuopio大学のオスモ・ハンニネン教授とテウボ・シボネン医師による、「キーボードに向かってのCAD作業により生じる肩への効果」に関する研究
参考 【ERGOREST】エルゴレスト・アームサポートとは?
加えて、エルゴレスト製品は、高品質なプラスチック製で非常に軽く、関節が滑らかに動きます。とにかく、「肘の動きをできるだけ妨げずに作業のサポートを行う」ということに徹した設計思想を感じ取れます。
実際、公式サイトによると、以下のような職業の方に支持されているようです。
- 歯科技工士
- 時計技師
- 貴金属彫金士
実際使ってみると、こういった「繊細な加工・調整・組み立て作業に利用しても問題ないだろうな」と思えるくらい、細かな動きもフォローしてくれます。
そして、バリアフリー・ユニバーサルデザインなので身体障害者の方の補助器具としても有効です。
本当、スルスルヌルヌル動くので、使っていて気持ち良いです。それでいて、肩や腕の負担を最小限に抑えてくるので、もう僕のデスクワークには欠かせない存在になっています。
エルゴレスト・アームレストの利点
今回購入した、アームレストの利点をまとめると以下のようになります。
- 腕や肩の負担を大幅に軽減してくれる(個人的には無いと作業したくない)
- 良質なプラスチック製なので軽い
- 軽い上に関節の動きが滑らかで腕の動きの妨げにならない
- 肘を置く部分が大きいので、肘を置き損ねてガクンとなりにくい
- 「肘置き」部分は滑りにくい素材&加工で肘の動きをしっかりとフォロー
- 机の取り付けが1つネジ部を締めるだけと簡単
- 肘の高さの微調整も1つネジ部を締めるだけと簡単
- 軽い素材で作られていながらも非常に丈夫
- 2010年に購入した同製品もノーメンテナンスでバリバリ動作中
- 身体障害者向けの補助用具としても有能
僕はこれまで、様々なタイプの「肘置き」を試してきましたが、やっぱり文句なしのナンバーワンだと思います。
エルゴレスト・アームレストの難点
もうかれこれ、6年以上使用して思う難点は以下。
- 値段が高い(それでも以前の半額くらいにはなった)
- 体力のある人にはオーバースペックかも
- 一度使うとデスクワークには手放せなくなる魔性の道具
最大の難点は、「価格の高さ」にあると思います。
あと僕の場合は、怪我の後遺症で腕の力が弱いので、必要不可欠な道具となっています。けれど、若くて体力が有り余っている人には、ここまで高性能なものは不要かもしれません。
実際僕も、若い頃にはデスクワークをしていて、「腕が疲れた」と感じることもほぼなかったですし。
「単に肘を置いてデスクワークをしたい」というのであれば、以下のような安いものでも十分かと思います。
僕は、上記の製品も買って試した事があります。実際「ただ肘を置ける」というだけでも腕の負担は多少軽くなります。
まとめ
こんな感じで、エルゴレスト・アームレストは「デスクワークで腕の負担を軽減する道具としては最高傑作」だと僕は思っています。
実は今回、新しいデスク用に「肘置き」を新規導入する際、「以前と同じ製品を購入してもつまらん。なんせブログでレビューが書きにくいし」という理由で、少し品質の劣るAREAアームスタンドを購入ししばらく使用してみました。
その後、1週間ほど使用してみたのですが、「エルゴレストが持つ性能の魔力」には抗えず、結局、同製品を購入する羽目になってしまいました。
最終的に、余計な出費となってしまいましたが「やはりエルゴレストが自分には一番なじむ」ということを確認できた点においては良かったかなと。
というわけで「デスクワークをしていると肩こりがひどい」という方や、「机で繊細な作業をするときの負荷をなるべく軽減したい」なんていう方には、おすすめの作業補助具だと思います。
こちらは黒色。