先日、「日本人にだけ読めないフォント」のElectroharmonix(エレクトロハーモニクス)が「読めない」と話題になっていました。
で、実際にその読みづらいフォントを、いつもプログラムを書いているエディターのフォントにしたらどんな感じになるのか?ということに興味が出たので試してみました。
目次
Electroharmonixとは
Electroharmonixは、日本語のカタカナをベースにデザインされた半角英数字フォントです。
例えば「A」なら「ム」、「E」なら「モ」といったようなデザインとなっているため、ネイティブな日本語ユーザーにはカタカナに、英語圏の人にはアルファベットに見えてしまうというフォントになっています。
以下は文字の割り当ての一部です。大文字も小文字も、同じデザインになっています。
正直、からくりが分かっていても、なかなか読めません。
Sublime Textにフォントを適用してみた
で、この読みづらいElectroharmonixを「実際のコーディングエディターで利用したらどうなるかな?」と思ったので、とりあえずSublime Textで試してみました。
PHP
とりあえず普段使っているPHPへ書かれたWordpress用の関数を表示させてみました。
通常のプログラミングフォント(Myrica)を利用して表示させると以下のようになります。
Electroharmonixで同じPHP関数を表示させると、以下のようになります。
読みづらすぎて、やる気すら起きない。
HTML
僕が使用しているエディターが生成する簡単なHTMLの雛形の場合、Myricaだとこんな感じです。
このスッキリとしたHTMLもElectroharmonixで表示すると、以下のようになります。
「head」が「カモムワ」に、「title」が「ナエナレモ」にしか見えない。
Ruby
Rubyのファイル操作をMyricaで表示するとこんな感じ。
Electroharmonixで表示すると、もう何が何だか。
Rubyは、余分な記号が省かれている分、ほとんど文字に見えてしまい、なおさら分かりにくいかも。
Windowsでの設定方法
まず、日本語圏の人で使う人もいないだろうけど、一応設定方法の紹介です。
Electroharmonixのダウンロード
まずはフォントのダウンロードです。
フォントは、Electroharmonix Fontからダウンロードしました。
「electroharmonix.zip」ファイルがダウンロードされます。
Electroharmonixのインストール
先程ダウンロードしたファイルを解凍すると中に「electroharmonix.ttf」というファイルがあるのでダブルクリックして開きます。
すると、以下のような画面が表示されるので「インストール」ボタンをクリックしてください。
エディターでフォントの設定
あとは、エディターでフォントの設定を行います。
僕はSublime Textを利用しているので、その方法を紹介します。
まずは、メニューから「Preferences → Settings – User」を選択します。
あとは、設定ファイルに以下のようにフォントを設定します。
{ "font_face": "Electroharmonix", }
ここで注意しないといけないのは、Electroharmonixをフォントに設定して保存してしまうと、その後は以下のように表示され、どこを元に戻せば良いかわからなくなる恐れもあります。
まとめ
今回、Electroharmonixの有効な使い道を自分なりに考えてみたんですけど、ちょっと嫌がらせぐらいしか思いつかないです。
いつも、メールでコードを聞いてばかり来る人に、「こうやればいいよ」と教えてあげるとか。
…というか、なおさら質問が来て面倒くさいことになりそうなので、止めたほうがよさそう。
とりあえず暗号解読ゲームみたいなものには使えそう。
それにしても、今回、Electroharmonixを適用して、いろいろなプログラムコードを読んでみましたが、プログラミングフォントは本当によくできているなとありがたく思いました。
日本語に対応した、プログラミングフォントのまとめは以下。
僕は普段Myricaを利用しています。
あとは、以下のプログラミングフォントなどもおすすめです。
どう考えても嫌がらせですね(笑)