先日、デロンギのオイルヒーターを衝動買いしました。
前々からオイルヒーターは、人づてに「静かで乾燥しなくて良い」とは聞いていたのですが、いかんせん値段が高く躊躇していました。
けれど先日、暖房による乾燥のせいか、明け方に喉が渇いて何度も起き睡眠不足が続いたことから、思い切って購入してみました。
そしたら、それまでオイルヒーターを使ったことがなかった僕としては、「暖房革命!」と感じるくらいに良かったです。
僕が購入したのは「デロンギ オイルヒーター DDQ0815-BK」という機種なのですが、オイルヒーターには、使い方に向き不向きがあるので、それを含めて紹介したいと思います。
目次
実際に購入したもの
で、実際に購入したものが以下のオイルヒーターです。こんな箱に入って届きました。
オイルヒーターなので空気が乾燥しない自信の表れか、箱の側面にはデカデカと「選ぶなら、乾燥しにくい暖房。」と書いてあります。
オイルヒーター本体
箱から本体を取り出すとこんな感じです。
デロンギ オイルヒーターの最上級モデルのDDQ0815-BKです。
何も、デロンギとか、最上級モデルにこだわったわけではなく、僕の部屋の広さが13畳くらいあるので、それに合うオイルヒーターは、これぐらいしかなかったというだけです。僕が調べた限り当時、これが最も暖房能力が強いものでした。
本体を正面から見ると、こんな感じです。
前面黒色部分の上部には、操作パネルがついており、手軽に操作することができます。また、黒色部分の下部にはリモコンが綺麗に収納できるようになっています。
オイルヒーターを横から見ると、こんな感じです。
デロンギだけの先進技術で放熱板を加工したフィンを8枚採用しているので、触れてもやけどしにくい平均表面温度約65℃を実現しています。側面などに触っても全然熱くないです。
本体上部は以下のようになっています。
先程、側面の表面温度は約65度と書きましたが、上部は熱が上に上がるため、それなりに熱くなります。
特に穴の中に手を突っ込んで、触ってみようっと思ってはいけません。結構熱いです。ただ、当然ながら火を使う暖房のような「触ったら即火傷」というほど熱くはならないです。一瞬ぐらいなら触っても平気です。(※ただ本来触れるべき部分ではないので触ることはおすすめしません)
背面には、以下のような注意書きが書かれています。
暖房なら、当たり前の事が書いてある感じです。
操作パネル
正面パネルは、以下のような操作ボタンになっています。
操作は基本的に、電源を入れて、部屋が快適な温度となる設定温度を決めたら、「エコ運転ボタン」を押しておけば、ずっと一定の温度を保ってくれます。
リモコン
操作パネルの下には、リモコンも収納できるようになっています。
リモコン自体はこんな感じです。
上から順番に、以下の操作ができます。
- 電源のオン/オフ
- エコ運転のオン/オフ
- 電力レベルの切り替え(強/中/弱)
- 設定温度の調節(+/-)
僕がこのオイルヒーターを購入した理由のひとつに、この赤外線リモコン機能があるから、というのもあります。赤外線リモコンなので、大抵の学習リモコンには登録でき、離れたところから自由に操作することができます。
基本スペック
本体を一通り見たところで、今回購入した「デロンギ オイルヒーター DDQ0815-BK」のスペックは以下のようになっています。
型番 | DDQ0815-BK |
---|---|
大きさ | 幅26.5cm×奥行49.5cm×高さ66.0cm |
重さ | 15kg |
色 | ピュアホワイト+ブラック |
電源コードの長さ | 2.3m |
電圧/周波数 | AC100V/50/60Hz |
最高消費電力 | 1500W |
電力切替 | 強:1500W / 中:900W / 弱:600W |
フィン形状 | X字型フィン |
フィン枚数 | 8枚 |
タイマー | デジタルタイマー2つをセット可能 |
広さの目安 | 10~13畳 |
平均表面温度 | 65℃ |
機能 | 温度自動調節 折りたたみ式キャスター 安全プラグ プラグ収納 リモコン ECO運転 チャイルドロック 転倒時自動電源遮断装置 温度過昇防止装置 |
保証期間 | 3年 |
これらのスペックを見て、感じることは、安全に気を使っているということです。
表面温度は平均65度ですし、「発熱・発火を防ぐ安全プラグ」、「子供が操作できないようにするチャイルドロック」、「転倒しても電源を切ってくれる装置」、「温度の上がり過ぎを防止する装置」なんかを見ても、安全面にはかなり気を使っているようです。
暖房器具なんで、何処のメーカーでも気を使う部分ではありますけど。
実際に使ってみて感じた利点
一通り、外観やスペックを見たので、以下では1ヶ月以上使ってみて感じた感想などを書きたいと思います。
このデロンギ オイルヒーターで、僕が気に入った点は以下。
- 熱源があるため輻射熱で暖かい
- 部屋の温度をコマメに均一に保ってくれる
- 静かというより全く音がしない
- エアコンより空気が乾燥しない
- 空気を綺麗に保つ
- 安全
- リモコン付きなので自由に操作できる
- 夜の暖房として最適
以下では、それらについて詳しく書きたいと思います。
熱源があるため輻射熱で暖かい
とにかく、このデロンギ オイルヒーターを使ってみて「ポカポカとして暖かさの質が良い」と感じました。
質が良いと感じる理由は、熱源からくる輻射熱のあたたかさだと思います。
オイルヒーターは、以下のような仕組みで熱源がそこにある状態です。
エアコンなどは、基本的に部屋の空気を暖めるだけのものですが、オイルヒーターはオイルに熱が蓄熱されます。その熱が放熱することにより、輻射熱が部屋の壁などに反射し、「じんわりと体全体を包み込むような暖かさ」を感じることができます。
例えるなら、暖炉の暖かさといった感じです。もちろん、全く同じというわけではないですが、質の良いじんわりとした暖かさは、暖炉や、昔の石油ストーブとかに近いと思います。
(部屋の温度ムラ実験 by Delonghi)
もちろん、質の良い暖かさの要因のひとつに、「乾燥しない」、「部屋の空気が汚れない」というのもありますが、これについては後述したいと思います。
部屋の温度をコマメに均一に保ってくれる
今回購入したオイルヒーターは、とにかく部屋の温度を均一に保ってくれます。
エアコンなどは、部屋が温まりきると、送風が点いたり消えたりしながら温度を保ちますが、そのときどうしても、風が出ているときと出ていない時に、わずかですが温度にバラつきを感じてしまうことがあります。
けれど、オイルヒーターの場合は、部屋が暖まりきると、同様にヒーターのオン/オフはありますが、蓄熱性が高いので、基本的に温度変化は緩やかになります。(※あくまでエアコンと比較して)
以下は、僕が以前作成したリモコンソフトで、1時間の部屋の温度を計測した結果です。
部屋の温度が設定温度に達すると非常に温度差が少ないのが見て取れます。
おすすめな設定としては、以下のように設定温度を決めて、ECOボタンを押して運転させておけば、部屋の温度を、かなり緻密に一定に保ってくれます。
写真の設定温度は、28度になっていますが、リビングなら20℃、勉強部屋なら18℃、寝室なら16℃がおすすめとなっていました。
僕は、寝るときに利用しているので、基本的に16℃で運用しています。
「ECOボタン」さえ押しておけば、
電力レベル弱(緑色)、
電力レベル中(黄色)、
電力レベル強(赤色)、
そして、オフの状態、
をうまくコマメに切り替えて室温を一定に保つ努力をしてくれます。その上、こまめな調節のおかげで通常運転より20%の節電になります。
静かというより全く音がしない
僕は結構寒い地方に住んでいるので、夜も暖房は欠かせません。
ただ、寝るときにエアコンをつけていると結構音がうるさいです。寝つきが悪い人ほど、うるさく感じると思います。
僕も寝つきがあまり良い方ではないので、冬のエアコン音は、かなり気になっていました。それで、数年前にエアコンを買いかえた時も、運転音の大きさを基準に購入しようと考えたほどです。
それで、一応家電量販店に行って、エアコン担当の店員さんに「静かなエアコンてありますか?」と聞いた事があるのですが、基本的にどのメーカーも変わらないと言われました。店員さんが言うには、静かなエアコンなどないそうです。
そんなこんなで、ここ十数年、冬は寒いので、うるさい音に耐えながらエアコンを使ってきました。
けれど、デロンギのオイルヒーターを購入してから、まーーーーーーーーーーーー静かでよく眠れます。
基本、無音といっていいです。電源を入れてから機器が温まる時に、鉄の膨張による金属の多少きしむ音(ラップ音みたいなの)はしますが、ごくごく稀です。音がするとしても、運転開始時にせいぜい1、2回あるかないかです。
この、夜に入れても静かな暖房は、睡眠導入時に本当に嬉しいです。
エアコンより空気が乾燥しない
そして、夜によく眠れる要因の1つとして、空気がほとんど乾燥しないというのもあります。
これまで、夜にエアコンを点けて寝ていたときは、明け方5時くらいに喉が渇いてお茶を飲む、そして今度は6時ぐらいにまた喉が渇いてお茶を飲む、というのを繰り返していました。
エアコンが乾燥する原因の1つとして温風を出すからというのがあります。
温風に長時間晒された喉や肌は、以下のレモンのように、非常に乾燥してしまいます。
(レモンによる24時間経過比較 by Delonghi)
ドライヤーで温風を頭に当てれば、髪の毛が乾燥するように、温風を当て続ければ、対象が何にせよ乾燥するのは当然です。
デロンギ オイルヒーターは、熱による空気の対流と輻射熱で部屋を暖めるので、風を出すことはありません。ですので、乾燥を出来る限り抑えることができます。
夜に良質な睡眠をとるには、「静かであること」と、この「乾燥しないこと」が僕にとっては非常に重要です。
空気を綺麗に保つ
部屋を、石油ヒーターで暖める場合は、火を使用するため、どうしてもCO2が発生してしまいます。
けれども、デロンギのオイルヒーターは、燃焼型の暖房器具ではないので、空気を汚すことはありません。
(石油ヒーターとオイルヒーターのCO2濃度の比較 by Delonghi)
また、エアコンのように風を出すこともないので、ホコリを巻き上げることもなく、ホコリに付着したウイルスなどを鼻や口などから吸い込む可能性も低くなります。
安全
上の方にも書きましたが、デロンギのオイルヒーターは、安全にも配慮がなされています。
というか、火を使用していない時点で、燃焼型の暖房器具よりも安全度はグンと高まるということは誰にでも容易に推測できます。
それに加えて、以下のような安全対策機器が設置されています。
- 温度自動調節(平均表面温度65℃)
- 安全プラグ (発熱・発火防止機能付き)
- チャイルドロック(子供による誤動作防止機能付き)
- 転倒時自動電源遮断装置(倒れると電源を切る機能)
- 温度過昇防止装置(過度に温度が上がった時に電源を切る機能)
火事が怖い僕としては、本体やプラグが異常な熱になったとき電気を遮断してくれる機能がついてくれていることは心強いです。
リモコン付きなので自由に操作できる
僕が、多少値段は高くても、このデロンギ オイルヒーターを購入した理由の一つとして、赤外線リモコンがついていたからというのもあります。
というのも赤外線リモコンだと、学習リモコンに登録できるからです。
僕が、オイルヒーターの操作に利用している学習リモコンはiRemoconです。
iRemocon以外の学習リモコンでもできます。
僕は、iRemoconのタイマー機能を利用して、明け方の最も寒い時間に合わせて、部屋の温度を少し上昇させています。
僕の場合これまでの経験上、明け方の寒さで体調を崩す確率が高いので、夜中のうちにあらかじめ温度を上げておくことで、体調不良を未然に防ぐようにしています。
僕は、ここ何年かほぼ毎日体温をエクセルにつけています。それで、オイルヒーターを購入してから直近1ヶ月(2016年1月15日~2月14日)の体温の経過が以下。
僕の場合、体調が比較的安定している夏(2015年8月)でも、体温はこんな感じです。
ちなみに、体調の悪い月だとこんな感じになります。
これらのグラフを比較すれば、最近は体調管理がかなりできているようです。
タイマー機能も使える
デロンギのオイルヒーターの場合、学習リモコンを使用せずともタイマーを2つ設定することができます。ですので、デロンギ自体のタイマー設定でも、明け方の温度管理などできるかと思います。
タイマーはボタンを押すだけでセットできます。ただ僕の場合、忘れっぽくて、いつもボタンを押すのを忘れてしまうので、学習リモコンの機能で自動的にやらせているだけです。
普通に利用する場合は、タイマー機能で十分すぎるかと思います。
夜の暖房として最適
というわけで、少なくとも以下の観点から、夜の暖房としてオイルヒーターは適していると思います。
- 音が静かで睡眠の邪魔をしない
- 乾燥しないので喉が渇いて目が覚めることがない
- 風が出ないのでホコリを巻き上げてウイルスなどを吸い込む確率が低い
- タイマーなどで明け方の温度管理ができる
僕の場合、これらのおかげで熟睡できるようになったのは健康面からしても大きいです。
オイルヒーターの難点
これまで、オイルヒーターを使ってみて良い点を挙げてきましたが、もちろん良くない点もあります。
ここ1ヶ月ほど使ってみて、感じた難点は以下です。
- 単純な暖め能力はエアコンよりも低い(暖まるのが遅い)
- 電気代が他の暖房と比較して高め
これらは、オイルヒーターの弱点ともいえます。
単純な暖め能力はエアコンよりも低い(暖まるのが遅い)
僕は、寒い地方に住んでいるので、寒冷地用のエアコン(白くまくん)を購入しています。
単純に比較して、暖房能力は圧倒的に寒冷地用エアコンの方が高いです。
僕は、13畳用くらいの部屋で、10畳~13畳用のオイルヒーターを使用しているのですが、外が氷点下より寒くなると、設定温度を最強にしても寒さに負けてしまいます。ですので、外気温が3度以上くらいはないと、僕の家の場合では、思ったような暖かさにはならないです。
あと、オイルヒーターは、急激に部屋を暖めようと思った時にも、エアコンには全くかないません。
オイルヒーターは、電源を入れてからオイルが暖まるまで最低30分ぐらいはかかります。ですので、最低でも30分~1時間ぐらい待たないと部屋は暖まりません。部屋を急激に暖める必要がある場合は、エアコンや、石油ファンヒーターが向いていると思います。
こういったことから、オイルヒーターを買うとしたら、必ず対応する部屋の大きさに合ったものを選ぶ必要があると思います。でないと、思うように暖まらないなんてこともあるかもしれません。
電気代が他の暖房と比較して高め
僕の使用しているオイルヒーターは、最高消費電力が1500Wです。
で、僕の使用しているエアコン(白くまくん RAS-S56C2)の暖房の最高消費電力は1630Wとほとんど変わりません。
同じ、消費電力なら多分エアコンの方が、断然暖房能力が高いです。外が氷点下5℃とかでもガンガン部屋を暖めます。そして、部屋が暖まったら、省エネ運転に切り替わります。
対してオイルヒーターは、外が氷点下で非常に寒い状態だと最強運転でも部屋が完全には温まらず、最高消費電力運転が続くことがあります。車の運転だとしたら、急な坂を常にベタ踏み状態で運転していると言っていいと思います。ここら辺が、オイルヒーターが電気代の高い要因の一つではないかと思います。
一応、デロンギサイトに電気代カンタン計算というのでおおよその電気代を計算できるようになっているので、購入を考えている場合は確認しておくと良いかもしれません。
僕の場合は、主に夜に使用するので以下の条件で、1時間の電気代が通常運転で17円。エコ運転で15円となりました。
- 10畳の部屋(最大で10畳だった)
- 寝室(16℃設定)
- ECO運転対応モデル
僕は、13畳の部屋で使用しているので、これより多少値段が高くなると思います。けれど、1時間、20円前後だったとしても、体調壊して仕事ができなくなる経済的損失に比べたら、全然許容範囲内です。医者にかかるとなったら、何かとお金もかかりますし。
他の暖房器具との比較表
デロンギサイトには、暖房器具の向き不向きを比較する表もあるので、こちら見るとわかりやすいかと思います。
急速暖房には、オイルヒーターはやはり向いていません。
けれど、部屋の乾燥、暖房の均一性、安全性、蓄熱性においては、確かに優れていると思います。
まとめ
今回のオイルヒーターは、1月に購入しました。
1月に購入しながら、もう既に「今年一番の会心の買い物」の予感を感じたので、長文のレビューになってしまいました。
とにかく、デロンギのオイルヒーターを購入したおかげで、夜は熟睡できるし、体調管理もしやすくなりました。何だかんだ言っても、健康なことが一番です。
健康でなければ、こうやってブログを書くこともできませんし、たとえお金を持っていたとしても楽しんで使うこともできません。
そういった意味でも、多少の出費があっても、オイルヒーターで健康な生活を手に入れられたのは大きいです。
というわけで、「夜エアコンを点けると五月蝿くて眠れない」とか「朝タイマーでエアコンをつけたら、乾燥のせいで喉が渇いて目が覚める」なんて場合には、オイルヒーターは副暖房としておすすめです。
上位機種。
電気代実際おいくらくらい増えましたか?