WordPressテーマ「Simplicity」の配布サイトをカラフルボックスのWordPress移行代行サービスを用いてサイトを移転してもらいました。
移転した理由として、カラフルボックスの方が月額費用が安く、コストを削減できる上にバックアップ体制が整っているからです。
詳細はこちら。
今回は、カラフルボックスの中の人にサイト引っ越し作業をしてもらいました。
その際に、行った手順を出来る限り詳しく書き記しておこうと思います。
目次
WordPress移行代行サービスとは
カラフルボックスのWordPress移行代行サービスとは、WordPressの移転作業を「サーバーのプロ」に代わりに行ってもらって、手軽に安全にサーバーを移行するオプションです。
もちろんWordPressの移行は、代行を依頼せずとも自前で行うことも可能です。
ただ、一般的なWordPress引っ越し方法で行うとすると、これだけの手順がかかります。
僕も経験があるのですが、サーバーの素人が「WordPressの引っ越し」をやろうとすると結構時間と手間がかかります。そして失敗するリスクも高い。
以前僕が行ったときは、「ファイルのダウンロード」だけでも数十GBもあって、普通にダウンロードするだけでも十数時間かかりました(その他にもやることは多々ある)。
これをプロが行うと「サーバー上でデータを圧縮してからダウンロードする」等々のノウハウがあるので、早く確実に行うことができます。
でも「サーバー上でデータを圧縮」とか言っても、素人にはやり方がわからないじゃないですか。
そりゃ、頑張って調べれば出来るようになるとは思います。
けれど、その学習コストだけ見ても、何時間、十数時間ぐらいはかかるんじゃないかと思います。
そんな時間をかけて不確実にサイト移転を行うよりも、
「サーバー専門のプロ」に1万円台でサクッと早く安全に終わらせてしまおう!
という至って合理的なオプションです。
しかも、かなり値段も安いです。
ちなみに、Googleで「Wordpress 移行 代行」で上位に出てくる代行専門業者の「引っ越し値段(1サイトあたり)」と比較するとこんな感じになります。
- A社:3万円(税別)~(基本料金)
- B社: 4万円(税別)~ (見積もり&基本パック)
- C社:5万円(税別)~(データサイズ次第)
- カラフルボックス:14,080円(税込)(HTTPSサイトでもOK)
5~8万円以上がザラだった数年前より、移転代行業者の料金も大分安くなりました。
しかしそれよりもさらに、カラフルボックスの代行料金は安いです。
これはカラフルボックスが「移行代行で利益を得る目的ではない」という価格設定だから出来ることです。
この安さの秘訣は、その後のサーバー利用による定額収入を見込んだ値付けでしょう。
これにより「サーバー側」と「ユーザー側」に以下のようなWin-Winの相関関係が成り立ちます。
- ユーザー側:サーバー移転が楽。しかも代行費用が安い。時間も節約。
- サーバー側:サーバー契約者数を増やし安定的な収益を得ることができる 。
サーバー利用者は最初からサーバー料金を支払うのは織り込み済みです。
ですので、普通にサーバーを利用するだけでWordPress移行料金が安いというのは、ありがたい限りです。
このようにユーザー・サーバー双方にメリットがある関係は、理想的な関係だと思います。
移行代行してもらえる条件
申し込み手順の前に、「WordPress移行代行サービス」にサイト移転をしてもらうのに必要な条件は以下。
- 独自ドメインで運営中のサイトである
- WordPressでサイトを運営している
- WordPressのマルチサイト機能を利用していない
- 利用中のサーバーに50%以上空きがある
- カラフルボックスとレンタルサーバー契約している(無料体験期間でもOK)
- アカウント情報をカラフルボックスに教える必要がある
とりあえず、WordPressサイト移転を代行してもらうなら、上記条件に当てはまっている必要があります。
アカウント情報をサーバーに教えても大丈夫なのか?
上にも書いた通り、WordPress移行作業を行うためには、前レンタルサーバーとWordPressのアカウント情報を知らせる必要があります。
「WordPressのアカウント情報等を教えるのは怖い」と思われる方も中にはおられるかもしれません。
ただ、僕はそこらへんはあまり気になりません。
と言うのも、移転を代行してくれるのは、これからお世話になるサーバーの方だからです。
サーバーを移転した場合、結局大事なデータは、移設先のレンタルサーバーに置くことになります。
そのレンタルサーバーを信じなければ、いずれにせよサイト公開なんてできません(さもなくば、自分でサーバーを立てるしかありません)。
レンタルサーバー間”のみ”のサイト移転の安心感
僕は、このレンタルサーバー主導のサーバー移転は「レンタルサーバー間オンリーのデータ移行」になるのが素晴らしいと思います。
移行代行業者に頼むケース
というのも、どこか「別の移転代行業者」に頼んだ場合は、WordPressデータは、「移設元サーバー」 → 「別の移行代行業者」 → 「移設先サーバー」と3つの業者間を行き来します。
僕のような素人には、この「別の移行代行専門業者が、どれだけしっかりと仕事をしてくれるのか?」ということはわかりません。
もちろん、「その界隈では有名な業者なので安心」ということもあるかもしれません。
けれど、頼んだことがない者にとっては、そんなことは全くわかりません。わざわざ業者の信頼性を調べるのも面倒くさいです。
レンタルサーバーに移行代行を頼むケース
一方、「レンタルサーバーの移行代行サービス」に頼むと、データに接触するのは、どちらもレンタルサーバーサービスのみです。
これだと、大事な情報はレンタルサーバー間のみでやりとりされます。
レンタルサーバー業は、サイトデータのような「大事なデータをずっと安全に預かり続けてくれる」というサービスです。
これができないと、レンサバ業なんてできません。
その点においては、「レンタルサーバーがデータを預かる」というのは通常業務と言っていいので、かなりの信頼があると言っていいと思います。
少なくとも、僕のような業界のことをよく知らない依頼者にとっては「別の移行代行サービス」に頼んで「よく知らない業者」を経由するよりは安心できます。
前置きが長くなりましたが、次から具体的な手順になります。
WordPress移行代行してもらう主な手順
- カラフルボックスに登録する(無料体験登録でも可)
- WordPress移転代行サービスに申し込む
- 移転元のアカウント情報を知らせる
- カラフルボックスから移行代行予定日時が送られてくる
- 移行が終わったら作業完了のメールが届く
- hostsファイルを編集して存分に動作確認
- 問題がなければネームサーバーを変更
以下では、それぞれの流れについて、詳細に説明します。
カラフルボックスに登録する
まずは、当然といえば当然ですがカラフルボックスにアカウントを作ってある必要があります。
登録方法はこちら。
無料体験期間中に移行出来るか?
ただ、サーバー本契約後に移行を依頼すると「サーバー料金 + 移行代行料金」がかかるじゃないですか。
なので、「まずは『移行代行料金』のみを支払って無料体験アカウントに移行してみて、しっかりと動作確認してから本契約できないものか?」とカラフルボックスに以下のような質問してみました。
「WordPress移転代行サービス」についての質問です。
例えば、本契約をしていないサーバ(30日間の無料体験期間中)で
「WordPress移行代行サービス」を依頼して行ってもらうことは可能でしょうか?
※もちろん「WordPress移行代行料金」は支払うのが前提としてです。とりあえず、WordPress移行代行を払って無料体験サーバーに移動して動作確認してから、本契約に移行しサーバー料金を支払いたいと思ったもので。
これに対しての返信がこちら。
「WordPress移行代行」料金をお支払いいただければ本契約をしていないサーバ(30日間の無料体験期間中)でも「WordPress移行代行サービス」をご利用いただくことは可能です。
通常のフロー通りお申し込み頂ければ、対応させて頂きます。
「それならば!」と申し込んだ次第です。
これだったら無料体験期間中に、思う存分動作確認をして、気に入れば本契約すれば良いだけです。
もし動作確認中に、何かしら問題があったとしても、無料期間中だと「1年分のサーバー料金を支払ったのに移行できなかった…」なんてことを回避できます。
なので、この「無料期間中にでもできる移行オプション」は「もしサーバーが合わなかった場合でもコストを最小限に抑える」という意味でもありがたい仕様かと思います。
WordPress移転代行サービスに申し込む
次に「WordPress移行代行サービス」に移行代行を申込みます。
「ログイン」ボタンから先程取得したアカウントにログインしてマイページを開きます。
マイページのメニューから「オプション → WordPress移行代行サービス」メニューを選択します。
「情報入力画面」が表示されるので以下の情報を入力します。
- 移行元のWordPressのURL
例:https://example.com - 移行元のWordPress管理画面のURL
例:https://example.com/wp-login.php - 移行元のレンタルサーバー名
例:エックスサーバー - 移行先のサーバーアカウント(カラフルボックスで取得したアカウント)
- 注意事項に同意する(注意事項を読んでチェック)
必要項目を入力したら、請求金額を確認し「次へ」ボタンを押してください。
「カートの確認」画面が表示されるので、もう一度注文の内容を確認の後、「お申込み内容の確認」ボタンを押してください。
最後に「支払い方法」を選択後「注文を確定する」ボタンを押してください。
申し込み後は以下のような注文番号が表示されます。
移転元のアカウント情報を知らせる
申し込みを行うと、すぐに登録メールアドレス宛に「[Ticket ID: XXXXXX] WordPress移行代行サービスの申込み」という件名のメールアドレスが届きます。
一通り、内容に目を通し「チケットURL(Ticket URL)」を開きます。
チケットURLを開くと先程のメールと同じ内容が表示されます。
必須情報となる以下の「WordPress管理者情報」を書き込んで返信します。
============================
WordPressの管理者情報
・ユーザー名:(例:admin)
・パスワード名:(例:password)
移行元のコントロールパネル情報等
・アカウント名:(例:admin)
・パスワード名:(例:password)
移行代行日
・第1希望:
・第2希望:
・第3希望:
============================
僕もこんな感じで返信しました。
あとは、折り返し返信が来るのを待つだけです。
カラフルボックスから移行代行予定日時が送られてくる
申し込みを行ってしばらく待つと、チケット(個別用フォーラム)に、以下のような返信が返ってきます。
平素は弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご返信ありがとうございます。
下記にて移行代行を実施させて頂きます。移行代行日:20XX年XX月XX日 (曜日) 午後XX時~
移行代行日での記事の更新はご遠慮ください。
更新される場合には、予約投稿機能をご利用ください。作業完了後、本フォームよりご連絡させて頂きます。
その他、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
今後とも弊社サービスをよろしくお願いいたします。
返信内容に書かれているように、移行中にサイト編集を行ってしまうと、移設元と移設先に「内容の乖離」ができてしまうので以下の点にはご注意ください。
- 移行中は終了の連絡が来るまでは投稿や編集は行わない
- どうしても投稿したい場合は作業開始時間前に予約投稿をしておく
とりあえず、移行予定時間前後にサイトに触らないのが吉。
移行が終わったら作業完了のメールが届く
移行が終わったらチケット(個別サポートフォーラム)に以下のような内容の案内が届きます(メールでも届きます)。
WordPressの移行が完了いたしましたので、ご報告させて頂きます。
SSL化につきましては、ネームサーバー変更後に自動的に処理が走ります。
また、ネームサーバー変更前に下記方法にて動作確認が行えますので、ご確認をお願いいたします。・hostsファイルの設定方法
https://help.colorfulbox.jp/manual/hosts-conf/・hostsファイルに追加して頂く内容
【サーバーのIPアドレス】 wp-simplicity.com上記のhostsファイル変更後、下記URLにて移行先環境で動作確認が行えますので、ご確認をお願いいたします。
https://wp-simplicity.com独自ドメインでのメールアドレスをご利用の方は、ネームサーバー変更前に
ColorfulBox移行先サーバーにメールアカウントの設定をお願いいたします。・メールアドレスの作成
https://help.colorfulbox.jp/manual/mail-create/正常動作をご確認後、移行元のドメインのネームサーバー設定を以下にご変更をお願いいたします。
ネームサーバー1:ns1.cbsv.jp
ネームサーバー2:ns2.cbsv.jpネームサーバー変更後、数時間~72時間程度でColorfulBoxに接続されるようになります。
ColorfulBoxにドメインが向いてから1~2時間以内にSSL化の処理が走ります。
SSL化が完了いたしましたら、メールで通知がきます。
HSTSのキャッシュが残る可能性がございますので、
SSL化が完了するまでの間は、アクセスやログインはなるべくご遠慮いただきたく存じます。※弊社都合で大変恐縮ですが、土日は充分にサポート出来ない場合がございます
その他、ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
今後とも弊社サービスを何卒よろしくお願いいたします。※移行作業に問題無ければ、移行元のコンパネのパスワード類は変更して頂くことを推奨しております。
※移行作業が終わりましたら、弊社の方で取得させて頂いたパスワード情報はすべて破棄致します。
内容を要約するとこんな感じ。
- hostsファイルを設定して移行サーバーの動作確認の案内
- hostsファイルの設定例
- hostsファイル変更後の確認用のURL
- 独自ドメインメールアドレスを利用している場合はメールの再設定をする必要があるという案内
- 動作確認後カラフルボックスのネームサーバに変更(設定例)
- ネームサーバー変更が反映されるまで数時間~72時間くらいかかるという案内
- ネームサーバー変更後カラフルボックスにドメインが向いたら1~2時間後にSSL化の処理が走るので完了したらメールで通知するという案内
- SSL化が完了するまではアクセスやログインはなるべく控える必要あるという案内
- ※土日は平日ほどはサポートできない(休日で人手が少ないと思われる)
- ※移行時にカラフルボックスに教えたWordPressやサーバーのパスワード変更を促す案内
- ※移行作業に問題ないと確認出来ればカラフルボックス側のアカウント情報やデータは破棄するという案内
移行後のhostsファイルでの動作確認用に、設定情報まで提示して、結構至れり尽くせりです。
hostsファイルを編集して存分に動作確認
案内でも書かれていますが、一応hostsファイルによる動作確認方法も載せておこうと思います。
hostsファイルを編集すると、カラフルボックス上のサーバーデータを完全な形で動作確認することができます。
管理画面などにログインして、管理画面の動作確認も行うことができます。
hostsファイルの詳しい編集方法は以下を参照してください。
動作チェック項目
動作チェックを行う際には、以下のようなことに注意して行ってください。
- テーマは問題なく反映されているか?
- インデックスページは表示されるか?
- 投稿ページは表示されるか?
- 固定ページは表示されるか?
- WordPress管理画面にログイン出来るか?
- WordPress管理画面の設定画面は動作するか?
- WordPress管理画面の設定が引き継がれているか?
- プラグインの動作に問題はないか?
- アイコンフォント等は正常表示されているか?
- コメントなどに書き込みは行えるか?
確認は、念入りに行うに越したことはないので、しっかりと動作確認しましょう。
僕の場合は、トータル2時間ぐらいはじっくりと様々な操作を確認したと思います。
問題がなければネームサーバーを変更
動作確認をして問題がなければ、最後にネームサーバーの設定を変更します。
カラフルボックスネームサーバは以下になります。
- ネームサーバー 1: ns1.cbsv.jp
- ネームサーバー 2: ns2.cbsv.jp
- ネームサーバー 3: (なし)
- ネームサーバー 4: (なし)
- ネームサーバー 5: (なし)
僕が利用している、ムームードメインでは、以下のように設定しました。
だいたい数時間~72時間程度でカラフルボックスの方に完全にアクセスが流れます。
動作確認して問題なければ本契約
無料期間中に存分に動作確認して問題がなければ、カラフルボックス側で本契約を行ってしまいましょう。
せっかくサーバーが気に入って、使おうと思っていても本契約を忘れてしまうと、いずれ移行したデータは破棄され、移行代行料金が無駄になってしまいます。
無料体験期間が切れてもバックアップデータがあるうちは救済措置はあります(サポートに確認済み)。
けれど、確実に復元できるかの保証はないので、忘れずに本契約することをおすすめします。
契約方法は、以下の後半に詳しく書かれています。
移行代行サービスに依頼する利点と難点
僕が今回、「WordPress移行代行サービス」にサイト移転を依頼して良かった点としては以下。
- 移行料金が専門業者に頼むより遙かに安い (費用的コスト削減)
- 専門のプロに頼めるのでサーバー素人の自分がやるより安心で確実(作業事故防止)
- 素人が作業するより頼んだ方が時間を大幅に短縮できる(時間的コスト削減)
- データの移動はレンタルサーバー間のみ(間に余計な業者を経由しない)
- 完全に移設先の動作確認を終えてからネームサーバーを変更してアクセスを移せる
- サポートとのやりとりは個別用のフォーラムを利用するので手軽
- 個別用のフォーラムを利用するのでサポートから教えてもらった設定(過去のログ)を見返しやすい
反面、難点として思いつくのは、このぐらいでしょうか。
- アカウント情報を教える必要がある(※これはどんな移行業者も)
- 作業完了後にパスワードを変更する必要がある(※これはどんな移行業者も)
アカウント情報を知らせるのは、僕は大して気になりませんでした。
というのも、冒頭に書いた通り「アカウント情報を教えるのは大事なデータを預けるレンタルサーバー業者」だからです。
レンタルサーバー業者が、悪意のあることをやろうと思うと、アカウント情報があろうがなかろうが、ほぼどんなことでも出来るからです。
もちろん、レンタルサーバー業者がそんなことをする確率は、限りなく限りなく低いと思います。
なぜなら、そんなことを行うと「レンタルサーバー事業の信用」に関わってくるからです。
とにかく、そんなデータ管理業者として、あるまじき行為を働くサーバーには、誰も大事なデータを預けません。当然そうなってしまうと事業として成り立たなくなるからです。
ですので、「検索で調べたよく知らない移行代行業者」に頼むよりは、遥かに安心感がありました。
まとめ
というわけで、「WordPress移行代行サービス」を依頼し、完全にお任せ状態で、サイトを引っ越ししてもらいました。
こういうのを僕のようなサーバー素人が行うと、無用な時間を消費してしまうので、格安の費用で丸投げできるのは非常にありがたいです。時間的コストを大幅に削減できるのはやはり大きい。
プロだと、素人が数時間~数十時間かかる作業が、短時間で出来るというんだから、「餅は餅屋だな」と、つくづく思います。
申し込みはこちら。