サイト運営をしていて、げに恐ろしきはドメイン失効。
今回は、なるべくドメイン失効しにくくするための設定ができる「料金チャージ」機能がついたドメインサービスを紹介します。
いわいる、プリペイド形式で支払いができるドメインサービスです。
目次
ドメイン失効は怖い
複数サイトを運営している身としては、ドメイン失効は怖いです。
あやまってドメイン期限が切れたまま放置すると、基本的にはドメインが失効し、サイトが表示されなくなります。そして、サイトへの評価も全て失います。
そのようなことがないように、サイト運営者はドメイン失効しないよう日々気をつけていると思います。
例えば「クレジットカードで自動更新」するようにしたりとか。
しかし、クレジットカードも数年おきに期限切れとなります。その時に、カード情報を更新しないままだと、ドメイン失効もあり得ます。
とはいえ、いくらドメイン失効しそうになったとしても、通常はサイト運営者に案内メールが届くので気づいて手続きを行うでしょう。
けれど、サイト運営者が死亡してしまった場合、話は別です。
大抵は運営者死亡時に、何もしなければ以下の経緯をたどるかと思います(クレジットカード払いの場合)。
- 本人死亡によりカード凍結
- ドメイン料金支払い時期が来る
- ドメイン料金が支払われない
- ドメイン失効
すべてこうなるとは言えませんが、多くの方が上記のような段階をふむのではないかと思います。
チャージ機能を利用すると失効リスクを減らせる
けれど、「料金チャージ機能」があるドメインサービスの場合、サイト運営者本人が死亡しても以下のようにチャージがある間は、ドメインを失効しないですみます。
- 本人死亡
- ドメイン料金支払い時期が来る
- チャージしておいた金額から料金が支払われる
- チャージ料金がある間はドメインが有効
- 大量にチャージしておけば、死亡後もある程度長く存続できる
とりあえず、.comドメインとかであれば、2万円チャージしておくことで、10年以上はドメインを更新できるでしょう(仮に本人が死亡していたとしても)。
4万円なら20年です。
このように、「ドメインをできるだけ存続させたい」ということであれば「料金チャージ機能」は非常に有用な機能になるかと思います。
料金チャージ機能があるドメインサービス
ということで以下では、日本のドメインサービスで「ドメイン料金のチャージ機能」が使えるサービスをまとめてみました。
ムームードメイン
ムームードメインムームードメインは、同じ運営元の「GMOペパボ」が提供しているおさいぽ!というネット財布サービスを利用することができます。
ポイントをチャージすることで、次回から支払いはポイントから行われます。
チャージの上限は30万ptなので、.comドメイン1つの管理ならば、単純計算で187年料金を支払い続けられることになります(※料金変動は考慮せず。加えてサービスが存続していれば)。
ムームードメインでのポイントチャージ方法はこちら。
カラフルボックス
カラフルボックスカラフルボックスは、コスパの高いレンタルサーバーとしても有名です。
カラフルボックスの主要事業はサーバー提供ですが、同一サービス内でドメインを取得して管理することも可能です。
またカラフルボックスには、「残高チャージ」というチャージ機能があるので、ここに料金をチャージしておけば、「ドメイン料金」も「サーバー料金」もチャージ額から支払われます。
ですので非常に管理が楽です。
以下は、サーバー料金についてのやり方が書いてありますが、ドメイン料金でもチャージ方法は同じです。
カラフルボックス詳細はこちら。
スタードメイン
ネットオウルというサービスの「ネットオウルプリペイド」を購入して支払う手続きになっています(パペポのおさいぽ機能みたいな感じ)。
コメントでいただいた情報では上限はないようです。
料金チャージ機能がないドメインサービス
その他に有名どころで、「チャージ機能があるドメインサービス」がないか調べてみました。
けれどあまりない模様。
お名前.com
お名前.comは、ムームードメインと同じGMO系列ではあるものの、運営が「GMOインターネット」と違うので、おさいぽ!は利用できないようです。
以下は「GMOペパボ」系列。
お支払い方法自体にも、チャージ機能はないようです。
参考 主要グループ会社一覧 | 企業情報 | GMOインターネット株式会社
エックスドメイン
エックスドメインでは、以前までは、残高チャージが使えていたようですが2018年12月3日のインフォパネル統合で使用できなくなったようです。
チャージ入金の新規受付を終了
「インフォパネル」に統合後、チャージ入金は行えなくなります。
エックスサーバー
エックスサーバーエックスサーバー経由でドメインを取得している人も多いかと思います。
エックスサーバーもエックスドメインと同様にチャージ機能は利用できないようです。
さくらのドメイン
さくらのドメインも、チャージ機能はない模様です。
チャージから料金を支払う場合の注意点
利用料金をあらかじめチャージしておけば、その後はチャージ残高から自動で支払いが行われ便利な面は多いです。
ただ、以下のような注意点もあるので、しっかりと考慮した上でチャージを行ってください。
- 1度チャージした金額は返金はされない
- 料金をチャージしたサービスが終わると払い戻しを受けられない可能性がある
これらのリスクを鑑みた上で、自分にとって便利な方を選ぶ必要があると思います。
まとめ
このように、いろいろなドメイン取得サービスを見てみると、チャージ機能のあるドメインサービスの方が少数派なのかもしれません。
ただ、料金をチャージして、自動支払いできる機能は魅力的です。
なので、僕個人としては、ドメインもレンタルサーバーもチャージ機能がある以下の布陣がベスト(チャージ機能を利用したい場合)。
これらいずれかの組み合わせだと、例えサイト管理者が急に死んだとしても、チャージ金額が続く限りサイトを残すことが出来るかと思います。
このように、チャージ機能目線で考えてみると、ドメイン取得もできて、レンタルサーバスペースも借りれる上に、チャージまでできるカラフルボックスは流石です。
その他のレンタルサーバーのチャージ機能対応状況はこちら。
はじめまして。
ドメインやレンタルサーバーの契約を死亡後もある程度の期間続けられる方法を探してたどり着きました。
意外と少ないような気もするし、意外とあるような気もしますね。
記事中のサービスの他にも該当しそうなものがあったので情報提供させてください。
・スタードメイン・スターサーバー
両方とも「ネットオウルプリペイド」を購入して支払う手続きになっています(パペポのおさいぽ機能みたいな感じ)。上限はない?ようです。
・さくらインターネット
チャージはできないですが、銀行口座からの自動引き落とし設定ができるので、普段使わない銀行口座を用意すればチャージのような感覚で利用できると思います(銀行口座は遺族が連絡しない限り止まらない)
個人的にはさくらの自動口座振替がいいなあと思うのですが、他では見たことがない気がします。コストかかりそうだし仕方ないのかな…