Windowsの画像編集ソフトでJTrimというフリーソフトがあります。
もう2007年に更新が止まっている、ちょっと古いソフトですが、Windowsで無料で使える画像編集ソフトでは、最も動作が軽く、使いやすいソフトの1つだと思います。
もちろん機能面では有名どころの有料ソフトにはかないませんが、僕のような素人がやるブログでは十分すぎるくらいの威力を発揮します。以前Windowsお勧め無料ソフトでも書いたんですが、このブログでも簡単な画像加工なら、JTrimが「起動→編集→終了」動作が最も速いので、全てこれで済ませてしまいます。
今回は、このブログがJtrimを使って行っている画像加工のいくつかを紹介したいと思います。
目次
Windowsのキャプチャから貼り付け
Windowsには、「Alt+PrintScreen」というショートカットキーで、アクティブなウィンドウのキャプチャを撮る機能がデフォルトで備わっています。
例えば、Windowsの電卓をアクティブにした状態で、「Alt+PrintScreen」キーを押すと以下のようなキャプチャが手軽に撮れます。
ただ、「Alt+PrintScreen」のちょっと使いづらいところは、キャプチャがクリップボードに保存されるということです。これを、ファイル化するには、いろいろな方法があります。けれど、JTrimを使用すると「キャプチャ→加工」までをスムーズに行うことができます。
クリップボードのキャプチャをJTrimに貼り付けるには、JTrimを起動して、メニューの「編集→貼り付け」で行えます。
画像編集ソフトなので、この後自由に画像に手を加えることができます。あとは名前を付けて保存すればOKです。
使い勝手の良い切り取り処理
JTrimの最も便利で使いやすい機能の1つは、切り取り機能だと思います。
➀範囲を選択して、②切り取るだけで
手軽に切り取ることができます。
これだけの作業なら、JTrimの起動から含めて20秒以内で終わります。Skitchもこのくらい手軽に切り取れるようになればと思います。
細かな切り取り処理
JTrimは1px単位の「切り取り」を行うときにも、正確に切り抜くことができます。
例えば、電卓の「0」ボタンだけを綺麗に切り取りたいときは、まずは虫眼鏡マークの「ズーム」ボタンを押して倍率を1000%(10倍)にします。
倍率が1000%になったら、切り取りたい箇所に移動し、該当箇所をドラッグ&ドロップして切り取るだけです。
こんな感じで綺麗に切り取れます。
WEBページのキャプチャなどを綺麗に切り取りたいときなどにも便利です。
文字での説明入れ
画像に文字で説明を入れるには、Skitchもかなり便利です。けれどSkitchの場合、文字の表現が独特でちょっとくどく感じてしまうことがあるので、こういった方法もたまにはいいかもしれません
JTrimは、いろいろな文字の装飾方法がありますが、僕が行っているシンプルな方法を紹介します。
まずは、「文字入れ」ボタンを押します。
するとダイアログが表示されるので以下のように設定します。
- フォント:メイリオフォント
- 文字色:赤系の色
- 背景色:白色
- 枠線色:グレー系の色
- 枠太さ:2
- 余白:3
- アンチエイリアス:有効
- 透明度:100
あとは、文字を入力し、文字サイズや文字のスタイル(太字、イタリック、アンダーライン)などを設定してOKボタンを押せば、こんな感じで文字が入ります。
この文字の入れ方も、Skitchのように使い続ければ飽きてしまうかもしれませんが、Skitchとはまた一風違った文字説明を入れたいときに便利です。
普通のキャプチャよりは、ちょっとおしゃれに見えるアイキャッチ作成
よく上の画像のように、WEBページをキャプチャしてアイキャッチにする事がありますが、JTrimでひと手間加えてやると、ちょっとオサレ風のアイキャッチになります。(あくまでもちょっとマシになる程度ですが)
まずは「画像の回転」ボタンを押します。
すると次のようなダイアログが表示されるので、つまみをドラッグ&ドロップして角度を「-3 ~ -10」にします。マイナスにしているのは、人間右上がりの方が気持ち良いからです。右下がりにしてしまうと、何だか景気の悪い感じになってしまいます。
角度をつけたところで、画像を切り取ります。
背景が白以外のキャプチャならこれだけでもOKなんですが、Googleは背景が白なので、テーマの白背景にちょっとでも映えるためにもうひと加工します。
明るさの調整ボタンを押します。
明るさは微妙ーに暗くします。
そうすると、白背景でもアイキャッチの範囲がわかりやすくなります。白背景のものと比べると、どこまでが画像か分りやすいです。
画像の連結
JTrimは、次のような連結画像も手軽に作成することができます。
作り方は簡単で、同じ横幅の画像を下に連結していくだけです。
連結は「編集→連結」から行えます。
するとこのようなダイアログが表示されるので、画像ファイルを入力ボックスにドロップし、「下へ」を選択して、OKボタンを押すと画像をどんどん連結できます。
こんな感じの4コマを作ったりするのに便利な機能です。
ただ、この4コマの場合は、外人4コマジェネレーターで作成できます。
モザイク処理
あとは、定番ですが何かと便利なのがモザイク処理です。
こんな加工をしたりするのに便利です。
これをSkitchでやると、なんかちょっと気持ち悪い感じにモザイクになるのでJTrimを使用したりしています。(好みの問題ですが。Skitchの方が、2手順少なくモザイク処理ができます。)
やり方は、まず「モザイク」ボタンを押します。
すると、次のようなダイアログが表示されるのでモザイクの粗さを選択してOKボタンを押します。
あまり「モザイクの大きさ」が小さすぎるとモザイクの下が丸分りになるので、ここらへんは適当に調整します。
まとめ
JTrimには、その他にもここでは書ききれないくらいの機能があります。
機能の豊富さもさることながら、JTrimの魅力はやはり動作の軽さです。僕の環境で、JTrimを起動するのに1秒もかかりません。同じフリーで使えるGIMPとかだと完全に起動するまでに7、8秒かかってしまいます。JTrimは、起動後の動作もサクサクなので、つい使いたくなってしまいます。
というわけで、「軽い画像処理ソフトを使いたい」「Skitchは、よく使用されているので、Skitch以外のソフトでブログ用の画像を編集したい」なんて方にはお勧めです。