ソフトバンクは、2014年3月から障害者の社会生活を支援する「アシストスマホ」というサービスを行っています。
そのプロモーション映像となるCMが、なんだかほっこりする内容でした。それに加えて機能面でも、障害者本人と、その家族をも念頭に置いたものになっていて、僕も「この機能、通常の携帯(スマホ)にもあった方が良いのに」なんて思ったりしたもので、紹介です。
アシストスマホのCMは、「お仕事編」と「「休日編」の2本があります。
アシストスマホ お仕事編
アシストスマホ 休日編
どちらも「30年前に授かった、2250グラムの小さな命、君はゆっくりと立派に成長していったね」という言葉から始まります。
導入部からもわかるように、プロモーション映像は、障害のある子供がやがて成長し社会に出て行くという過程の中で、親の目線から描かれます。
このアシストスマホは、利用する本人はもとより、それを見守る家族のことまで考えられて作られているサービスです。
機能などは、PVの中で紹介されています。「お仕事編」では、仕事に向かう電車の中の様子とともに、このような機能が紹介されています。
パソコンやタブレットから、スケジュールを共同で管理することができるので
例えばお母さんが、「駅に着いたら、知らせてください」と入力したら、アシストスマホ端末のスケジュールシートに表示されるようになっています。
画面をタップすると「この予定を完了しましたか?」とダイアログが表示され「はい」をタップすれば
ちゃんとお母さんに、ワンアクションで通知が届くようになっています。
その他にも、例えば通勤中電車などが遅れたら、簡単に連絡・報告のメールを作成することができるようになっています。
大きな顔写真入りの選択画面の中から
上司を選択、
あらかじめ定型文が用意されているので、数回タップするだけで「電車遅延のため、15分到着が遅れます。」のような報告メールを作成できます。
僕も、メールは用件しか書かないので、メールにこういった機能が普通に欲しいです。
その他にも、目的地周辺エリアをあらかじめ指定しておけば、
指定した時間に、エリアに到着していない場合は、メールで知らせる機能などもあります。
このように、現在の場所も確認することができます。
「休日編」では、以下のような機能も紹介されています。
1人で帰すなどをしたときに、登録された目的地を、選ぶだけで
道案内を開始してくれます。
スマホのカメラを通して見ることで、実風景の中に矢印で道順を案内してくれる機能もあります。
何かのトラブルで、指定時間に目的地に到着していない場合は、家から見守る機能もあります。
通知が来たときは、それまでの足取りを確認することもできます。
このような機能は、既存のスマホ機能の延長にあるような機能ですが、企画開発者によると、以下のような理由から外部から情報の入力などができるようになっているそうです。
「リサーチをしていて、発達障害にはスマホを親に渡すことを極端にいやがるケースもあるということを知り、必要な情報を外部から更新・入力できるようにしました」
その他にも、いろいろ機能があるので詳しくはソフトバンクのアシストスマホページを参照してください。
アシストスマホは、連絡や行動を支援する機器として、厚生労働省の障害者自立支援機器等開発促進事業に採択されています。
僕も障害がある手前、一般平均よりは、子供に障害のある親の方と接する機会は多いです。その方たちに共通してあるものは、やはり、いつも子供のことを心配しているということです。僕の親だってそうだと思います。
このようなサービスで、万事解決というわけには当然いかないと思いますが、そういった心配事を1つでも減らす助けになればと思います。