僕はこのブログの95%以上を音声入力で書いています。
もう、音声入力ソフトがないと何も書く気になれないレベル。
そんな僕が「音声入力を利用していて困ること」で1、2を争うことは「マイクが周りの音を拾ってしまうこと」です。
ですので、
出来る限り周りの音を拾わないマイクはないものか
と常々感じており、調べたところ、音声認識ソフト専業メーカーのAmiVoiceが出している「AmiVoice Front」が優秀そうだったので購入しました。
僕は普段デスクで使用するのでスタンドマイク型のを購入しました。
今回は、AmiVoiceと同じメーカーが出しているマイクなので、音声入力ソフトのAmiVoice SP2で検証してみました。
目次
AmiVoice Frontを購入した理由
AmiVoice Frontを購入した理由は、音声入力ソフト・機器メーカー(株式会社アドバンスト・メディア)が作る音声認識・音声入力に特化したマイクだからです。
指向性の高い(超指向性)マイクなので、周囲の雑音をシャットアウトし自分の声だけを綺麗に拾うように作られています。
マイクの指向性とは、マイクがどの方向からの音を収音できるかという特性のことです。
今回購入したマイク(AmiVoice Front)は「超指向性」ということで捉えたい発話者の声を最大限拾い、不要な環境音やハウリング、雑音等をできる限り抑えるように作られています。
利用用途としては、テレワーク中のWeb会議、オンライン商談、オンライン授業、Webセミナー(ウェビナー)、音声認識(音声入力)に適しています。
実際に届いたマイク
実際に届いたAmiVoiceマイクはこちら。
僕は、Amazonアウトレットで購入したので少し安く購入することができました。Amazonアウトレットで購入すると「検品済」のシールが貼られています。
中に入っているものを全て取り出すとこんな感じ。
同梱物はこちら。
- AmiVoice Front ST01マイク本体
- コードホルダー(余った配線を巻き取る板)
- マイクスタンド
マイク本体がこちら。
超指向性のマイクで、近くの音だけを拾ってくれる音声入力に適したマイクです。
コネクタは3.5mm端子。
配線の長さは、1.5m。
大きさは、80mm×70mm×150mm(台座含む)。
マイクスタンドがこちら。写真上部に入っている溝は、コードを通すための溝です。
マイクスタンドは、マグネット着脱式なので簡単に取り外しできます。
コードホルダーがこちら。
この板はコードが長すぎた場合、余分なコードを巻き取るために用意されているものです。これが地味に便利。
こんな感じで利用します。
マイクは、パソコン、スマートフォン、タブレットでも利用可能です。
こんな感じで、デスク上に立てて利用できます。
使ってみた感想
AmiVoice Front ST01を数週間使用してみて感じた利点と難点はこちら。
良かった点
すごく良かったのがこちら。
- 周囲の雑音をできる限り排除して音声入力できる
- 簡単に利用できる
- コードホルダーが本当に便利
雑音排除能力がすごい
今回購入して、良かったのはやっぱり環境音や雑音をマイクができる限り排除してくれて、誤認識が減ったことです。
機種は違いますが、AmiVoice Frontマイクの雑音排除能力がよくわかるデモ動画がこちら。
周囲に騒音があっても十分使えています。
僕が以前使用していた安物のマイクでは、エアコンの動作音でも認識精度を著しく欠いていました。
けれど、AmiVoice Frontマイクを使用するようになってから誤認識が大きく減りました。
加えて、前の安物のマイクならテレビをつけたら必ず音を拾って余計な文字が出てきていたのに、そういった誤認識も一切なくなりました。
AmiVoice SP2(音声入力ソフト)の大きな弱点といえば、「周囲の雑音に大きく反応してしまう」というのがありました。
けれど、AmiVoice Frontマイクは、その弱点をほとんどカバーしてくれる感じです。
正直、
AmiVoice音声入力ソフトは、AmiVoice Frontマイクとあわせることでより仕上がるんだな
とすら思いました。
ちなみに、最近知った「Sokki Voice」だと、Googleの音声認識エンジンを利用しているため、もともと雑音に強く、認識精度は「少し高くなったかな?」くらいの感覚です。
そこまで恩恵は感じなかったです。
ただ、周囲の雑音が結構大きなところでSokki Voiceを使う場合は、超指向性の雑音除去効果を存分に発揮してくれると思います。
簡単に使える
簡単に使えるのは、この写真を見てもらえば一目瞭然かと。たったこれだけのパーツ。
スタンドに立てて、プラグを端末のコネクタに挿すだけです。
コードホルダーが地味に便利
いろんな周辺機器を利用するに当たって「長いコードが地味に邪魔」といったシーンは結構あるかと思います。
その問題を解決してくれるのが、このコードホルダー(コードを巻き取る板)です。
コードを挿した後、余分に余った部分はこのコードホルダーにグルグル巻きつけておけば、スッキリと使えます。
単純なことなんですけど、正直目から鱗でした。
あまりにも便利だったので、Amazonで「コードホルダー」と検索して、似たような機能のものがあったので、まとめ買いしておきました。
難点
ちょっとイマイチだったのがこちら。
- マイクから遠いほど認識精度が落ちる
- 値段が高い
遠いと認識精度が落ちる
今回購入したAmiVoiceマイクは超指向性なので、特定のエリア以外の拾わない特性があります。これは、そういうマイクなので当然といえば当然です。
ですので、マイクの特性を理解せずに使用すると、認識率が悪いと感じてしまうかもしれません。
僕が使ってみた感じでは、マイクに近ければ近いほど認識率は上がる傾向にあるように、思います。
とりあえずこのAmiVoiceマイクは「なるべく近くで利用した方が良い」と考えておいた方が良いかと思います。
なので、できるだけ適正環境で利用できるようにAmiVoice Frontシリーズにはいくつかマイクが用意されています。
スタンドマイク。
ピンマイク。
ウェアラブルマイク。
この中から、自分の使用状況に合ったマイクを選択できるようになっています。
値段は高い
僕が今回購入した「AmiVoice Front ST01」は市場価格で15000円弱します。
なので、お世辞にも「安い」といえるような値段ではありません。
しかしながら、雑音を取り除く能力は非常に高いと思います。これについては前述したAmiVoice Frontデモ動画の通りです。
ですので「雑音がある中で音声入力をする必要がある」という方には非常に有用なツールになるかと思います。
特に、AmiVoice音声入力ソフトとの相性は非常に良いので、AmiVoiceを使っている方にはおすすめしたいマイクです。
Google系音声入力ソフトを利用している場合は、元々Googleの音声認識エンジンの雑音除去能力が高いので、そこまで大きな効果は感じられないかもしれません。
とはいえ、Google音声認識エンジンを利用しているといえど、マイク入力に雑音がないに越したことはないので、認識精度が悪くなることはないと思います(※指向性を考慮して正しいポジションで利用する必要はある)。
まとめ
今回購入した「AmiVoice Front ST01」は、雑音除去能力にすぐれた素晴らしいマイクでした。
特に、AmiVoice系の音声入力ソフトとの相性は抜群で、利用している場合は認識精度の向上を期待できるかと思います。
とはいえ、現在個人向けのAmiVoice音声入力ソフトは生産中止です。
この記事を書いた時点で医療向けのAmiVoiceしか販売していない現状。
現時点でAmiVoiceソフトを持っていない個人向けとしては、あまりマイクを購入するメリットもないかもしれません。
ということで、「AmiVoice Front ST01」マイクは以下のような方に向いているかも。
- AmiVoiceの音声入力ソフトを利用していて音声入力精度を上げたい方
- 周囲の雑音・環境・騒音をできる限り排除してマイク入力したい方
AmiVoice音声入力ソフトを使用していながら、安いマイクで入力している場合は、AmiVoice Frontマイクを正しくセットすれば音声認識精度の向上を図れるかと思います。
スタンドマイク。
ピンマイク。
ウェアラブルマイク。
クリニック向けの音声入力ソフト。
今回のマイク購入での一番の発見は、何気にこういった「巻き取りタイプ」のコードホルダーの存在を知ったことかもしれない。