Amazonは「個人事業主」や「法人」向けにAmazonビジネスという業者向けの通販サイトを行っています。
簡単に言ってしまえば、オフィス用品販売の「アスクル」のAmazon版です。「業務用アマゾン」とでも言いましょうか。
その「業務用アマゾン」の業務は、「病院・診療所・クリニック」のような、医療機関にも当てはまります。
しかも、医療関連用品は医療機関のみの優先販売です。
新型コロナウィルスの流行により、医療用品は慢性的な品不足となっています。どのネット通販でも売り切れのところが多い。
しかしながら、Amazonビジネスなら医療機関向けに物資を優先的に確保しているので、購入できる可能性も高いです。
どうしても医療品が手に入らない…
という病院やクリニックなどの医療機関は、Amazonビジネスの新型コロナウィルス感染症対策 特設ストアで探してみるのも1つの手かもしれません。
目次
優先的に医療物資を購入できる対象
Amazonビジネスでは、一般向けに医療物資販売を制限することで在庫を確保しています。
その確保された「医療物資を優先的に購入できる対象機関」も限られています。
その対象者がこちら。
- 病院
- 診療所
- 保険薬局
- 介護施設
または、上記を運営する医療法人、及び政府機関が対象となります。
かなり条件は絞られます。
しかしながら上記医療機関に対しては、潤沢に医療物資を供給して欲しいのは間違いありません。対象が限られるのは当然でしょう。
扱われている医療関連物資
Amazonビジネスで扱われている主な医療関連物資はこちら。
- マスク
- 医療用マスク
- 除菌用アルコール
- 防護服
- 手袋
- フェイスシールド
- パーテーション
- 制服
- 体温計・パルスオキシメーター(酸素濃度計)
これらの商品は、医療機関しか購入できないように、制限がかけられています。
医療機関以外の「一般アカウント」から購入しようと試みると、以下のような制限がでてきて購入ができません。
Amazonが新型コロナウイルス感染症対策に取り組む医療機関・政府機関として認証したビジネスアカウントのお客様のみ、ご購入いただけます。
こういった一般ユーザーへの制限により、医療機関のみに物資を大量確保しています。
医療関連物資は医療機関に第一に供給して欲しいので、どんどんやって欲しいです。
ちなみに、「具体的にどんなものを販売しているか」の一例を挙げておきます。
マスク
とりあえず、必ず必要となるサージカルマスクも大量購入できるようになっています。
大量に消費する医療機関向けに、以下のようにまとめて購入できるようにもなっています。
医療用マスク
N95マスクのような、医療用マスクも優先販売しています。
日本の大手産業用マスクメーカーの重松製作所(JASDAQ上場企業)のものも販売しています。
除菌用アルコール
手指消毒用のアルコール在庫も豊富です。
医療機関は大量に消費すると思うので、大量購入・タンク購入できるようにそろっています。
厚生労働省の「手や指などのウイルス対策」ガイドラインで推奨されているアルコール濃度は70%~95%です。
手指消毒用のアルコールには、これに満たない60%台のエタノールも含まれているのでご注意ください。
ただ、厚生労働省のガイドラインには、「60%台のエタノールでも差し支えない」と書かれています。
Amazonビジネスは、この基準に従っている度数のエタノールを置いているんだと思います。
防護服
不足しがちな医療用ガウン・防護服も大量に扱っています。
ガウンタイプや、全身防護タイプ様々な種類があります。
フェイスシールド
患者の飛沫から身を守るフェイスシールドも多種あります。
手袋
病院などで一番無いと困るのが使い捨て手袋ではないかと。もちろん手袋は、必需品なので大量確保してあるとは思いますが、いざというときのために。
現時点では、アズワン社(東証一部上場企業)のものが一番人気みたいです。
パーテーション
クリニックの受付等で飛沫から身を守るためのパーテーションも販売しています。
患者処置用のエアロゾルボックスもあります。
制服
医療従事者向けの制服・シューズ・エプロンも優先販売しています。
制服は医療機関ごとに決まっていますし、あまり緊急性はないと思いますが。
体温計・パルスオキシメーター
パルスオキシメーターや体温計もストックしてあります。
医療機関には既に十分あるとは思いますが、いざっていうときのために医療機関向けに確保してあるようです。実際、第一波の時はかなり品不足になっていました。
医療用体温計といえば、テルモだけどこちらは現在、慢性的な品不足。
こんな感じで、Amazonビジネスでは多数の医療関連物資販売を行っています。
医療機関の登録方法
Amazonビジネスで医療機関登録をするには、以下の2手順が必要です。
- Amazonビジネスに登録する
- 医療機関・政府機関認証を受けるまで待つ
基本的に、Amazonビジネスに登録するだけです。
登録後、医療機関認証を受けるために、数日待つ必要はあります。
Amazonビジネスに登録する
まずは新型コロナウィルス感染症対策 特設ストアから「無料登録はこちら」ボタンを押します。
あとは、Amazonアカウントを作成するのと同様に、メールアドレスを入力して登録作業を行うだけです。
登録方法の詳細は、Amazonビジネスのアカウント作成方法とほぼ同じです。
詳しくはこちらを参照してください。
登録時に「処方箋発行医療機関コード」を入力する必要があります。
処方箋発行医療機関コードとは
日本の保険処方箋に記載されている10桁の番号で、上2桁の都道府県コード、3桁目の点数表番号、そして下7桁の医療機関コードの組み合わせでできています。各医療機関の処方箋に記載されているので、そちらを参考に入力してください。
医療機関・政府機関認証を受けるまで待つ
登録作業を行ったら、あとは医療機関・政府機関認証をAmazonから受けるだけです。
ビジネスアカウント登録の確認と医療機関・政府機関認証には、最短で翌営業日、最大で5営業日がかかる場合があります。
こちらは、Amazon次第なのでただ待つしかありません。
この待機時間があるため、緊急時に急遽アカウント作成しても、すぐに物資を入手できるわけではありません。
ですので、「在庫が危うくなってきたな」と思えば、できるだけ早めにAmazonビジネスに医療機関登録しておくことをおすすめします。
登録は当然無料で、購入しなかった場合でも年会費がかかることもありません。
まとめ
このように、Amazonビジネスでは医療機関限定で医療関連物資を優先購入することができます。
いまだ新型コロナウイルス感染症は、収束したとは言えず慢性的な品不足は続いています。
ですので、Amazonビジネス側も「完璧な品揃え」とまでは言えないかもしれません。
しかしながら、医療機関運営に必要となる最低限の物資は入手できるように、物流最大手のAmazonが優先的に確保してくれており、その仕組みを強化しています。
もし必要なものがなかった場合、リクエストを希望するフォームも用意してあります。
ということで今後、新型コロナの成り行き次第で「これは先々の在庫が危うそうだな…」となる前に、Amazonビジネスで「最低限の物資の確保」を行っておくのも1つの手かと思います。
今のところ、登録機関も少ないので、競争率低めで購入できるようになっているかと思います。
サイト Amazonビジネス