Amazonアソシエイトの「売上レポート分析ツール」を作ってみました

この分析ツールは、2017年のAmazonアソシエイトレポートの仕様変更により使用できなくなりました。

昨日、Amazonの売上レポートを眺めていて、ふと思いました。

「相変わらず使いづらい」と。

Amazonの売上レポートは、情報がただ一覧にされているだけで、どうも欲しい情報が入手しづらいです。ですので、情報をわかりやすく表示してくれるツールを、作ってみました。

ただし、急ごしらえで作ったソフトなので、もしかしたら不具合があるかもしれません。というわけで、今回は「ちょっと不具合があるかもよ」という便利な文字列「β版」を付けて公開したいと思います。

photo by William Warby

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Amazon売上レポートの使いづらいところ

一部例外を除き、Amazonの商品の価格は日々変化しています。

ですので、例えば同じ商品でも、2260円で売れた商品と、値段が変わって2280円で売れた商品だと、レポート上では別に表示されてしまいます。

例えばこんな感じで。

同じ商品だけど複数表示される

これらは、すべてASINが同じ同一商品なのですが、上記のように売却時の値段ごとに分けて表示されてしまいます。

これでは、「どの商品がどれだけ売れたのか」など、わざわざ自分で計算せねばならず、売り上げの実態がいまいち掴みづらいです。

そこで今回、「どの商品がどれだけ売れているか?」などを、わかりやすく表示させる簡易分析ツールを作ってみました。

Amazonアソシエイト売上レポート分析ツールβ

Amazon売上分析ツール

そこで昨日作成したのが、「売上レポート分析ツール」です。

例えばこんな感じで、どの商品がどれだけ発送されたか並び替えてわかりやすく表示してくれます。

どの商品がどのくらい売れたかわかりやすく表示

もちろん、発送数順だけでなく、値段順や、売り上げ順、紹介料順、平均紹介料順などでも並び替えを行うことができます。(降順のみ)

例えば、以下は売り上げ(総額)順で並び替えたものです。

売り上げ順で並び替えた一覧

もちろん紹介料(総額)順に並び替えることもできます。

2015-07-13_11h28_09

あとは、端末ごとにどのくらいの売上の違いがあるかなども見れたり、

端末ごとの売上結果

ストア(カテゴリ)ごとに、どれだけ売り上げがあるか、なども手軽に見ることができます。

ストアごとの売上結果

上の結果だけを見ていれば、「自分のサイトは、パソコンからの売り上げが多いけど、モバイルの方が紹介料が高いものが売れている」とか「自分のサイトは、ヘルス&ビューティーからよく物が売れているんだな」とかが一目でわかるようになります。

というわけで、この分析ソフトのダウンロードはこちら。

Amazonアソシエイト売上レポート分析ツールβ

[wpdm_file id=13]

売上分析ツールの使い方

売上分析ツールを使うには、Amazonアソシエイトから「売上レポート」を取得する必要があります。

以下では、その取得方法も含めて、分析ツールの使い方を説明したいと思います。

主な手順

分析ツールを使うのに必要となる主な手順は以下です。

  1. Amazonアソシエイトから「売上レポート」を取得する
  2. 売上レポートファイルを「分析ツール」で開いて分析する

Amazonアソシエイトを普段利用している方なら、ダウンロードしてファイルを開くだけの簡単な作業です。

売上レポートの取得

まずは、Amazonアソシエイトにログインして管理画面を表示させてください。

Amazonアソシエイトログイン画面

ログインしたら、売上レポートを表示させてください。

売上レポートを表示させる

レポート画面で、「売上レポート」であることを確認して、「分析したい期間」を選びます。

売上レポートの期間を選択する

あとは、「レポートを見る」ボタンを押せば、レポートファイルが表示されます。

レポートを見るをクリック

レポートが表示されたのを確認して「TSV形式でダウンロード」をクリックしてください。レポートファイルがダウンロードされます。

TSV形式でダウンロード

ダウンロードされるファイルはデフォルトで「report.txt」になると思います。

分析ツールでレポートを開く

次に以下から分析ツールをダウンロードします。

[wpdm_file id=13]

ダウンロードしたファイルの中に、「AmaAna.exe」というファイルがあると思うので実行します。

AmaAna

すると以下のようなフォームが立ち上がるので「売上レポートを開く」ボタンをクリックしてください。

2015-07-13_12h07_53

すると以下のようにダイアログが表示されるので、レポートファイル(report.txt)を開いてください。

ダイアログからレポート開く

ファイルを開くと同時に分析が開始され、しばらくすると結果が表示されます。

2015-07-13_12h12_13

面倒だったのでプログレスバーなどで、分析の進捗状況を表示する機能はつけていません。なので、何千行にもなるレポートだと、しばらく画面が固まったようになるかもしれません。そういった場合は、しばらく放置しておいてください。

機能の紹介

機能といっても、たいしてないのですが、いくつか機能を紹介します。

レポートの並び替え

カラム部分をクリックすることで「発送数」「平均値段」「売上」「紹介料」「紹介料率」ごとに並び替えを行うことができます。

2015-07-13_12h16_15

並べ替えできるといっても、降順のみです。「昇順機能」は特に必要ないと思いましたし、切り替えが面倒くさいのでつけませんでした。

尚、商品名などでは並び替えできません。並び替えできるのは数字部分のみです。

商品売上レポートのアイテムクリック

商品売上レポートのアイテムを選択して右クリックから「ページを開く」を選択することでAmazonの商品ページを開くことができます。

ページを開く

アイテムをダブルクリックでもOKです。

「この売れている商品はどんな商品だったかな?」なんて時に詳細を見るのに利用します。

レポートの書き出し機能

レポート上で右クリックから「CSVファイルで保存」で選択することで、それぞれのレポートをCSVファイル形式で保存することができます。

レポートをCSVファイル形式で保存

これにより、後でエクセルで開いて、新たな計算を行ったりもできます。

後でエクセルで分析官の

注意点

今回の分析ツールは、レポートに返品商品などがあると、Amazonアソシエイトの分析結果と、多少の誤差が出ます。(僕のレポートで言えば0.5%前後の誤差)それを含めてベータ版となっています。

なので、返品などがある場合は、多少の誤差が出るものとしてご利用ください。このソフトの結果を利用して、何かしらの不利益を被ったとしても、保証はできませんのでご了承ください。

動作環境

あと、このソフトは、無料のクロスプラットフォーム統合開発環境であるLazarusで作成しました。

ただ、今回Lazarusを利用して開発したのは初めてなものでクロスプラットフォーム用のコンパイルの仕方がよくわかりませんでした。なので、Windowsでしか動作確認していません。(普段はDelphi7という2002年頃の古い開発環境しか使っていないもので;)

一応、ソースコードを以下に載せておくので、Linuxや、MacなどでLazarusを利用してコンパイルすると、もしかしたらLinuxやMacなどでも利用できるかもしれません。

ソースコード付き

[wpdm_file id=14]

基本的に、機能追加はしないと思うので、必要ならばソースコードを改造して、機能は各自で追加してください。(ウィンドウの大きさなどを保存する機能なども付けてないので、必要ならば改造してください。)

ライセンスは、クリエイティブ・コモンズ(CC BY 2.1 JP)です。

まとめ

ツールを使って、売上レポートを見てみると、「自分のサイトでどのような商品が売れているのか?」「どのようなジャンルの商品がよく売れているのか?」が、よくわかります。

これにより、今後Amazonアソシエイトにおいて力を入れるべき分野などが分かってくるかもしれません。もちろん、わからないかもしれません。

今回、Free Pascalというマイナーな言語で、しかも突貫作業で作ったコードで申しわけないのですが、一応ソースコードも公開しておきます。なので、改造したり、それをライセンスの下、公開したりも自由です。

それにしても、デスクトップアプリを2年ぶりくらいに作りましたが、RubyやPHPの書き方に慣れると、Pascalの厳密さは、とても面倒くさい…。