ちょうど1ヶ月前アドセンス広告を本文中に載せる方法について以下のような記事を書きました。
【アドセンス収益向上】簡単!プラグインやショートコード不要でWordpress記事中に広告を挿入する方法
これは、簡単に言えばアドセンス広告を記事の本文中(見出しH2タグの直前)に置くという方法で報酬アップを狙おうというものです。
で、記事を書いた日から昨日まで、1ヶ月ほど、その効果を計測していたので紹介したいと思います。
photo by Nyshita talluri
目次
アドセンスの位置の変更
計測結果を発表する前に、以前のアドセンス位置と、変更後のアドセンス位置を紹介しておきます。
以前のアドセンス位置
計測期間:5月21日から6月19まで(30日間)
上記の期間、当ブログではこのような広告配置でした。
パソコン
モバイル
本文中に移動後のアドセンス位置
計測期間:6月20日から7月19まで(30日間)
その後、記事中に広告を挿入する方法を使用して以下のような本文中広告を含めた配置にしました。
パソコン
モバイル
記事本文中に広告が1つ増えることになります。
変更まとめ
パソコンでは、関連記事下の広告が本文中に移動しただけのことになります。
モバイルでは、本文中に1つ広告を加えたことになります。
1ヶ月(30日)の計測結果
これらの2つの広告配置をそれぞれ30日間計測してみました。
アクセス数の推移
とその前に、PVが伸びていたら広告収入が上がるのは当然なので、2つの期間のアクセス数の差を載せておきます。
「本文中広告でない期間」と「本文中広告の期間」のPV数は、さほど変わらず、2.6%の増加だけとなっています。
今回、「本文中広告の期間のアドセンス収入」が「以前の期間」を2.6%上回れば、広告報酬面だけを言えば効果はあったと言っていいかもしれません。
アドセンスの計測結果
では、アクセスの変化と合わせてアドセンスの計測結果を紹介したいと思います。
以下が「本文中広告のない期間(5/21-6/19)」と比べて「本文中広告にした期間(6/20-7/20)」の増減です。
AnalyticsのPV数 | 2.6%UP |
---|---|
広告のPV数 | 4.5%UP |
クリック数 | 38.1%UP |
ページのCTR(クリック率) | 31.7%UP |
CPC(1クリックあたりの料金) | 21.2%DOWN |
ページRPM(表示1000回あたりの収益) | 3.8%UP |
全体の報酬額 | 8.6%UP |
本文中に広告を置いたことで、人の目に触れる機会が多くなったせいか広告のPV数4.5%に対して、クリック数38.1%、CTR31.7%ともに大幅に増えています。
ただ、本文中に広告を置くことで誤クリックが増えるせいかCPCは21.2%もダウンとなっています。
けれど、クリックとCPCを合わせた指数となるRPMは、3.8%増えています。これは、RPMが以前300円だとしたら311円となる数字です。(RPM300→311は、1万広告PV/day訪れるサイトで、1日110円程の違い)
で、全体の報酬額は8.6%アップとなりました。ブログ自体のPV数2.6%アップ、広告のPV数4.5%アップと比べても、報酬面だけでいえば効果はあったといえると思います。
けれど、全体の報酬額は、全体のアクセス数により変わってくるので、本文中広告により効果が8.6%上がったという事ではありません。
今回行った広告配置の正確な効果を測るなら、表示1000あたりの広告を報酬(RPM)の値をとって3.8%UPの効果があったと言えるのではないかと思います。(※モバイルで広告枠が本文中に1つ増えているので、その効果も含まれる)
結果について
今回僕が行った、「アドセンスを本文中に掲載して1ヶ月」の結果は、以下ようになったと言えます。
- クリック率は大幅に増加する
- 誤クリックのせいなのかは定かでないけど広告単価は結構下がる
- 全体的に報酬額は一応上がる(※モバイル広告枠が1つ増えたことも含めて)
何とも微妙な結果ではありますが、当ブログではこのような結果が出ました。この結果をどう取るかは、それぞれの考え次第だと思います。
まとめ
今回の結果は、あくまで当ブログの結果です。他のブログでは、記事中に広告を挿入する方法をアレンジして大幅に報酬が上がったという記事もあります。
ブログのアドセンス収益を1.3倍アップさせる方法。広告サイズとスマホを意識した配置がポイント! | love guava!
それぞれのサイトにあった広告配置で、パフォーマンスは変わってくるということでしょう。こればっかりは、実践してみないと分かりません。
それとともに、このような記事もあります。
adsense等の広告を投稿中に挿入すると、Googleから低品質と思われやすくなる|ウェブシュフ
Google General Guidelines(検索品質評価ガイドライン)の
6.5.3 Poor Page Design 部分の@web_shufuさんによる訳ユーザーの注意を、MC(メインコンテンツ)から、有料リンク・広告・SC(補助的コンテンツ)などに移すべく意図的に設計されたページもあります。こういう場合、メインコンテンツは読みにくく、使いにくくなります。結果としてユーザーエクスペリエンスを損ないます。これらのページは低く評価されるべきです。
僕の場合は体感的に、上記のことで何か影響受けたという意識はないですが、こういった可能性もあり得るということで。
今回の結果と、上記の記事をまとめると以下のようになります。
本文中広告のメリット
- サイトにもよるが本文中広告は、効果が報酬となって現れやすい
- やり方次第で手軽に報酬アップを図ることができる(簡単に取り外すこともできる)
「H2見出し前に広告を置くカスタマイズ」をしただけ(僕の場合は、Simplicityという無料テーマで管理画面から切り替えただけ)で、当サイトも一応効果が出ています。
本文中広告のデメリット
- 訪問者のユーザビリティー(使いやすさ)を損なう
- Googleから低品質判定される可能性
使いやすさが損なわれるというのは、訪問者にとっては本文中に広告があると(広告がないよりは)記事が読みにくくなります。また、今回の計測結果からCPCが減ったことにより、誤クリックが多少は発生しているのではないかとも推測されます。
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広告配置1つとってもいろいろと奥が深いものですね。とりあえず、本文中広告を貼るときは、上のメリット・デメリットを踏まえた上で行動し、必ず経過を観察する必要はあると思います。